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第9節 スペクタクルな勝利! バルサBーバノーリャス 三部リーグでプレーするペップバルサに、しょせんスペクタクルな試合内容を要求することはできない。だがそれでも、どんなカテゴリーの試合でも同じように、見ている人々を興奮させるような試合展開を繰り広げることはもちろん可能だ。地元ミニエスタディでの試合でありながら相手チームにリードされているという、見ている人にとっては酸素不足状態となるような状況でありながら、試合終了直前にアッと驚く逆転勝利をしてしまう。これほど面白い試合展開はない。そういう意味では、ミニエスタディでおこなわれた今シーズンの試合の中で最高のものと断言できる。 快晴の日曜日16時30分試合開始。珍しく観客席は千人を超える人々で埋められているが、三分の一ぐらいはアルメリアのユニを着ているアルメリア応援団。19時にカンプノウでおこなわれるバルサ・アルメリア戦を見るために、わざわざ千キロ以上の距離をバスに乗ってやって来たインチャたちだ。試合までに時間があるし、観光も適度にすませたところで、ミニエスタディ観戦となったのだろう。そして後半に入ると、カンプノウ行き前のバルセロニスタも大勢やって来たので、普段とは違う大にぎわいなミニエスタディ。 そんなミニエスタディでデビューを飾った3人の若者。ポルテロのパウ、セントロカンピスタのブスケ・ジュニアー、そしてデランテロのガイ・アシュリンはスタメンデビュー。そのガイのバルサB初得点がチームの先制点となった前半。 後半に入り、何が何だかわからないうちに2失点を許してしまうペップバルサ。そして20分過ぎから怒濤のような攻めが始まる。まず、ガイのアシストでブスケがゴールし同点に。さらに終了前3分にゲレーロがゴールを決めて逆転。この25分間は、見ているファンにとってウキウキするような試合展開となった。 前回の試合ではデランテロを務めたビクトル・サンチェスが、この試合ではピボッテ役として起用されている。そして後半に入ると右ラテラルにポジションを変更。一度もゴールに絡む仕事はしていないし、決して派手なプレーも見せてはいないが、ペップバルサにあって超貴重な選手。素質的にはバルサAチームには上がって来れないかも知れない選手ながら、彼が90分間にわたって集中力とガッツをみせてグランド狭しと走り回る姿を、我らがカンプノウでプレーする何人かの選手に見せてやりたいとさえ感じさせる。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第7節)■ ヤゴは負傷中、ガイはペップバルサに招集されている状況でのアウエー試合。開幕以来、アウエーでは3連敗中のフベニルAチームだけに、そんな状況でも勝利しなければいけない試合。そしてアウエー初勝利。メデタシ、メデタシ。 このチームのカピタンはセントラルを務めるボラーニョス。スペインU17代表選手として前の大会で活躍していたが、そこではボラーニョスではなくアレックスと呼ばれていた。彼の名はアレックス・ボラーニョス、でもアレックスと呼ばれているのを聞いたことがない。ヨーロッパ単位や世界単位の試合となると、選手の呼び名が普段慣れているものと変わってしまうことがよくある。例えば、ガブリがU20か何かの大会に出場しているときにはガブリエルと呼ばれていたのを覚えている。 ボラーニョスは1990年世代。つまりボージャンやヤゴ、アンリックと同じ年齢であり、インファンティルカテゴリー時代から彼らと一緒にプレーしてた選手だ。ポジションがデフェンサということもあり、それほど目立たない選手だったが、ここ2、3年の成長度はかなりのものがあるように思う。将来期待して良い選手がまたでてきた。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第6節)■ 6試合5勝1分け19ポイント獲得、29ゴール2失点でリーグ戦首位。 ■カデッテA(第4節)■ カデッテAの試合を今シーズン初観戦。果たしてセバージョスはどうしているのかいな、と思っていたら、やはりカテゴリーをあげてこのチームにいました。肌の色はイニエスタよりもさらに白く、身長は・・・ほとんど伸びていないようだ。グランドにいる22人の選手の中で誰よりも小さく、そして限りなく細い体。彼と同年代の時のメッシーやボージャンよりあきらかに小さい感じがするが、テクニック的には彼らと同じように素晴らしいものを持っている。それにしても、他人事ながら、この子は大きくなれるんだろうかと心配してしまうのでありました。 レイダを破り4試合全勝12ポイント獲得、13ゴール無失点でリーグ戦首位。 ■FC BARCELONA ■カデッテB(第4節)■ 4試合全勝12ポイント獲得、16ゴール無失点でリーグ戦首位。 *順位表は「試合日程・順位」から |
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第8節 アウエー2勝目 ビラノバーバルサB 先週の地元ミニエスタディでの試合で勝利することができなかったため、苦手のアウエーの試合とはいえ、どうしても3ポイントが欲しいペップバルサ。この大事な試合に9番のゲーラは負傷中で起用できず、チームの要となっているビクトル・バスケスもまた完全な体調ではないため、スタートから出場することができなかった。そんな中で、明日のキラキラ星ガイが初めてペップバルサに招集されたのが光る。 ゲーラの代わりにビクトル・サンチェスが9番。それにしても試合ごとにポジションがコロコロとかわる選手だ。フベニル時代はデランテロセントロ、昨シーズンプレーしたバルサCでは、そのポジションに加えセントロカンピスタとしても活躍。そして今シーズンはこれまで右ラテラルというポジションでプレーすることが多かった。先週の試合では右インテリオールとして起用され、今週はデランテロセントロとしてスタメン出場。本当に器用な選手であり、そしてどのポジションでもペップ監督の要請に応えて、地味ながらもきっちりと仕事をしている。90分間疲れを知らず走り回り、ガッツあふれるプレーを見せてくれるこの選手は、ファンには非常に好感が持てる。 今シーズンのペップバルサは7人の補強作戦を展開したが、負傷中のゲーラをのぞきすべての補強選手がこの試合にスタメン出場している。まだ8試合目なので結論をだすのは早いとはいえ、補強作戦は成功していると見ていいのだろう。ペップ監督の期待どうりに活躍しているからこそ、彼らはスタメンを勝ち取っている。だが、そのことと、見ていて面白い、あるいは将来に期待を持たせる、ということとは別のことだ。17歳のポルテロ・オイエル以外はすでにベテラン選手といっていい感じで、彼らはバルサBのカテゴリー昇格をかけた助っ人たちであり、バルサAチーム入りする可能性を感じさせてくれる選手たちではない。だが、それでもみなバルサの選手たち。このチームで活躍することで、他の一部チーム、あるいは二部のチームから将来お誘いの声がかかるように、頑張ることを期待。 後半15分過ぎたあたりでペップバルサが2点をもぎとり楽勝気分の試合展開。それでも地元チームが意地を見せて、30分頃には2−2の同点スコアーになってしまった。幸いにも試合終了3分前にボティアがゴールを決めてペップバルサ勝利。ガイが15分ほどプレーし、彼もまた16歳にしてバルサBデビューを飾った。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第6節)■ 金曜日におこなわれたバルサBの試合に30分ほど出場したティアゴが、2日後のこの試合ではスタメン出場している。元気です。そのティアゴとヤゴが一緒にプレーしてるのはなかなか見られるものではないが、どちらも“俺が大将”という感じで面白い。大将が二人いると問題になりそうなものだが、不思議なことにうまくやっている。 いつまでもグダグダしているとバルサBでのデビューは遠くなるばかり、そのことに気がついたのか、あるいは開き直ったのか、ヤゴがいままでにない良いプレーをした試合。ハットトリックを決めたからというわけではなく、動きそのものが良い。こういう活きの良い試合を何試合か続けて、それでもバルサBに招集されなかったとしたら、それはペップ監督がお粗末だからとしよう。ペップで思い出したが、バルサB地元での試合と同じように、このフベニルAチームも3−4−3システムに切り替えている。このチームを構成する選手が今シーズン中か、あるいは来シーズンにはバルサBに上がってくることはじゅうぶん考えられるので、3−4−3システムに慣れておこうということもあるのだろう。だが、それにしても、守備を固めることを最優先する傾向のあるフットボール界にあって、3−4−3システムを採用するなんて・・・面白いクラブだ。 アウエーの試合には3連敗したものの、この勝利で地元での試合3連勝。いまのところ内弁慶バルサ ■FC BARCELONA ■フベニルB(第5節)■ 第5節にして初の失点を許し、そして初の引き分け試合。試合内容はまったくわからず。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第7節 悔しいぞ! バルサBーイグアラダ 祝日となっている金曜日18時からのミニエスタディでの試合。ほぼ同じ時間にはテレビでスペインU21の試合を中継。ボージャンをとるかペップバルサをとるか、天気が良かったのでミニエスタディ観戦を選択。祝日とあって普段より人が多い感じ。前半が始まってしばらくして、ペップバルサ先制点と楽勝を感じさせる展開となった。個人的に気に入っているルエダからの芸術的なパスを、9番ゲーラが決めて先行。前半45分の試合展開の内容は今シーズン最高と言って良いほど素晴らしかった。ペップ好みのワンタッチパスがパッパッパとつながれていく。だが、残念ながらゴールまでには至らず、1−0という最少得点スコアーで終了。 この試合に例によってヤゴは呼ばれていない。もう、ふてくされ気味でフベニルAかなんかの試合に出ているヤゴを想像してしまうが、いずれにしても彼にとっては厳しいシーズンとなっている。フラン・メリダは短い時間だとはいえ、すでにアーセナルAチームでデビューを飾ったし、ボージャンはもう立派なライカーチーム構成員となっている。そのボージャンはスペインU21代表に招集され、フランもまたU19に招集されながら、ヤゴに招集の声はかかってこない。バルサBで活躍の場が与えられない限り、どこのカテゴリーのアンダーチームから声がかかることはないだろう。う〜ん、厳しいぞ、ヤゴ。右エストレーモのパブロ、左エストレーモのエネコなどを見ていると、なにゆえヤゴの出番がないのか理解に苦しむ、が、ペップにはペップなりのアイデアがあってのことなのだろう。 ボージャンの後を追ってバルサAチーム入りを狙うのは、順番としてヤゴ、ガイ、そしてティアゴだと思っていたが、今日の段階では三番手のティアゴが第一番に躍り出てきた感じだ。スペインU17代表の一員として出場したあと戻ってきた彼は、先週末にフベニルAチームで少しだけ出場し、今週はペップチームに招集されている。そしてこのイグアラダ戦の後半にバルサBデビュー。テクニック的には超がつくほど素晴らしい選手だが、状況を読めず独りよがりなプレーをすることが多いのが欠点。だが、まだ16歳の選手、これから経験を積めば解消できることだ。 バリエンテが後半に入ってしばらくして負傷。そこからどうもおかしくなってきてしまった。ミニエスタディでの試合だからデフェンサはいつものように3人。ベンチには1人もデフェンサ選手が入っていないから、ピボッテをやっていたチャビが1人セントラルにポジションを変更。だが、バリエンテのようにはいかない。何か、チームバランスが崩れてしまったかのような雰囲気をかもし出し始めたバルサB。それでも、どうにかこうにか先制点を守りきってロスタイムに突入。91分、ポルテロを含めたデフェンサ陣のミスで同点にされ、すぐに審判の笛が吹かれる。まったく、なんちゅうこったい。見ている方には負けに等しい引き分け。ミニエスタディで初めてポイントを失ってしまった。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第5節)■ アウエーの試合とはいえ、これで3連敗。地元では2勝しているものの、シーズンが始まってからアウエーの試合ではいまだに勝利していない。この段階での3敗というのは、これまでのこのカテゴリーの流れを見る限り、リーグ優勝の可能性はグ〜ンと低いものとなる。バルサフベニルAチーム、危機の始まりと言って良い。 バルサBが快調に飛ばしていることから、メンバーをいじろうとしないペップ監督は、ガイやティアゴはもちろんのこと、バルサB登録されているヤゴさえ招集する気はないようだ。先週の試合に続いてこの試合でも、ヤゴはこのチームでプレーすることを義務づけられた。モチベーションの欠片も見られないヤゴに、いつものような活躍を望むのは不可能なことだろう。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第4節)■ 帰国したばかりのスペインU17代表組み、つまりアレックス、プラーナス、オリオルの三人は休養が与えられて不出場。だが、再び大差での勝利となった。4戦4勝25ゴール獲得、そして何と無失点、驚くべき数字だ。ひょっとしたら兄貴分のフベニルAチームより強いかも知れない。 ロチーナの快調が続く。どうでもいいことながら、もしパチェッコが残っていたなら、彼の目立ち度はもっと低いものとなっていただろう。何がどう転んで誰に幸運が転がりこんでくるのか、わからないものだ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第6節 3連勝! バルサBーカステルデフェルス ライカーバルサの試合が日曜日17時となっていたので、この試合も日曜日におこなわれるかと思っていたが、どういうわけか土曜日17時試合開始。快晴のもとでの気持ちよい試合。観客席には珍しくチキが来ている。そしてスペインU21代表監督のイニャキ・サイスも観戦に来ている。三部リーグの試合を見に来ることなどほとんどないと想像するが、この日の目的はバリエンテとビクトル・バスケスではないかと予想。もしそうだとすれば、彼らのプレーに好印象をもったと思う。 ミニスタディでは恒例となりつつある3−4−3システムでスタート。相手のチームにどこかで見た選手がいると思ったらジルベルトだった。一昨シーズン終了後、バルサCを最後にクラブを離れ、こんなところでプレーしていることを発見。三部リーグのチームでプレーしているとはいえ、非常に良い選手に成長している。 前半15分程度か、ビクトル・バスケスからの素晴らしいパスがデランテロのゲーラに送られ、ゴチャゴチャやりながらもキッチリとゴールを決めた。プレステージでの試合を含めて5試合ぐらいこの選手を見る機会に恵まれたが、ようやくどんな感じの選手だかわかってきた。ねちっこいデランテロなのだ。相手ポルテロやデフェンサ選手がはじいたボールを、うまく拾える場所にいて、それを決めてしまうデランテロ。ゴラッソはない。スゲーと思うテクニックもない。だが、不思議なことに、ゴールを決める場所になぜかいつもいる選手。それも、チョコっと決めてしまう。昨シーズンは三部リーグで42ゴールを決めてピチッチになったと紹介されていたが、ほとんどがそういう感じのゴールなのだろう。つまり、かつてユベントスにいたパオラ・ロッシとか、現在のミランにいるインザギみたいな選手のスケールを十分の一ぐらいに縮小した選手。 同点に追いつかれた後、再びゲーラが調子よくゴールを奪う。すこし試合のリズムがおちついてきたところで、ゲーラを下げてデフェンサのボティアを投入し、4−3−3システムに変更するペップバルサ。そして、個人的に気に入っているルエダからのパスを受けて、ビクトル・バスケスのゴラッソが登場し、試合終了。 ちなみにこの試合が始まる頃にはすでに“元”がつく立場となっていた、元カンテラ最高責任者であるアルベルト・ペリンがパルコに座っていた。3か月ぶりか、半年ぶりか知らないが、今シーズン初のミニエスタディ登場であることは間違いない。最後までよくわからない人だったが、ラポルタの人事交代の説明もよくわからない。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第4節)■ ユーロU17の本戦出場に向けた予選がすでに開催されている。ボージャン、ヤゴはすでにこのカテゴリーを卒業しているが、新たな選手たちがバルサから招集されている。ポルテロのアレックス(フベニルB)、デフェンサのプラーナス(フベニルB)、セントロカンピスタのオリオル(フベニルB)、そしてやはりセントロカンピスタのティアゴ(フベニルA)の4人が招集されており、この試合には参加できな状態となっている。ちなみに、サンマリノU17代表相手の試合で、スペイン代表は6−0で勝利。ドーバー海峡を渡ってしまったパチェッコはハットトリック、そしてティアゴが2点入れている。 もう秋の入り口に入ろうとしてる9月晦日の試合。つい先日まで登場していた夏の太陽が最後の力を振り絞って暖かい日としてくれたので、思い切ってシウダー・エスポルティーボへ馳せ参じることを決意。それにしても遠い。 思いがけず、この試合にはヤゴが出場している。右エストレーモにヤゴ、左エストレーモにガイという、ヨダレの垂れそうな豪華メンバーだが、ヤゴはすでにこのカテゴリーを卒業しバルサBでプレーするはずではなかったのか。と、そんなことをブツブツ言いながら、途中から隣にやって来たヤゴの親父さんとしゃべりながら試合観戦。 前半にデランテロのオサーダが入れたゴールをどうにか守りきり、バルサ勝利。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第3節)■ それにしてもこのチームは凄い。初戦はアウエーで0−8の勝利、第二戦は7−0で地元勝利、そしてこのアウエーの第三戦は0−4で勝利。3試合全勝19ゴール無失点。絶対スタメンのポルテロ・アレックス、ラテラルのプラーナス、ピボッテのオリオルがU17に持って行かれて不在だというのに、そんなことにはおかまいなく強い。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第5節 アウエー初勝利 マタローバルサB 先週の試合ではペップ監督から計算外とされ、招集さえされなかったマーク・クロッサスだが、週末はライカーチームに招集されていたので、この試合には当然ながら呼ばれていない。バルサBではとりあえずこの試合には必要ありませんとされた選手が、1週間後には一部チームに招集されてしまう不思議さ、よくわかりません。 マタロのグランドは狭いながらも新しい人工芝が敷かれており、三部リーグのそれとしては大合格。したがって、ワンタッチフットボールを心がけようとするペップバルサにとって、不満が生まれる要素はない。だが、試合開始20秒、わずか20秒で失点を許してしまいハンディ戦となってしまった。これまでアウエーの試合で1敗1分けという、お世辞にも好結果とはいえないペップバルサなので、開始早々厳しい試合となってしまう。当然ながら攻めまくるバルサB。多くのゴールチャンスがありながらも無得点のまま前半終了。 後半に入ってセントラルのボティアに代わってデランテロのペドロを投入。ミニエスタディでおこなうような3−4−3システムへと移行していくペップバルサ。そしてその効果は、相手チームが前半20秒でゴールを決めたように、バルサBにもすぐにゴールが訪れる。このチームの大黒柱と呼んでいいであろうビクトル・バスケスのゴラッソが決まり同点、そしてすぐに9番ゲーラのゴールも決まり、あっさりと逆転。それから何分かたった後、再びビクトル・バスケスのゴラッソが決まって1−3という楽な展開に進行していった。 バルサの第2チームとしては、夢も希望もない“ベテラン選手”によって構成されているペップバルサだが、この試合で目立ったのはセントラルにバリエンテとボティアという、うまくいけばAチームに上がってきてもおかしくない選手がプレーしていたことだ。ハンディ戦となったため、ボティアは前半だけの仕事となったが、久しぶりに見るバリエンテは90分間プレー。このチームのカピタンである彼は、そのエレガントなプレースタイルが個人的には気に入っている。マルケスなみのロングパスの能力や、ピボッテもしたことがある選手だけに、ワンタッチフットボールにも瞬時の判断の速さにも才能を光らせる。ただ、唯一の欠点は、体の線が細いことだろうか。30歳前後の大男デランテロに時々ぶっ飛ばされるシーンが見られた。 5試合経過した段階で3勝1敗1分け10ポイント獲得ということで、3位に急浮上。ガスパー会長率いるサン・アンドレウが5試合5勝し、今のことろダントツトップの状態。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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