2007年
2008年
3月

セマナ・サンタ
(08/03/27)

先週末はバルサBが所属するカタルーニャ三部リーググループはおろか、すべてのインフェリオールカテゴリーの試合がおこなわれていない。だが、この休みを利用してスペインやヨーロッパ各地で“季節的カップ”が開催されている。下はベンジャミンカテゴリーから上はフベニルカテゴリーまで、バルサの選手とその両親、親戚、お隣さん、友人たちなどが、大会が開催されている各地へと飛び、試合と休暇を楽しんでいる。

レアル・ソシエダ杯に参加したフベニルAチームは宿敵レアル・マドリを決勝戦でやっつけ、この大会のチャンピオンとなっているが、このセマナ・サンタを利用しての大会で最もメディアチックなものとなったのは、ムルシアで開催されたベンジャミンカテゴリーの大会だった。予選から決勝戦に至るまでテレビ生中継されたこの大会に優勝したのは、バルサベンジャミンチーム。準決勝でレアル・マドリをやぶり、そして決勝戦ではバレンシアを粉砕し、国王杯敗退したライカーバルサチームの落とし前をつけることに成功。ちなみに、この大会がメディアチックなものとなった理由の一つとして、レアル・マドリのポルテロがジダン息子であったり、バルサにグジョンセン息子がプレーしていたいこともその理由の一つとなっている。そして個人的には、何と言ってもこの大会の主役は我らがカピタン、カルラス・アレーニャだ。2年前に初めて見たときからマラドーナ・ジュニアと呼ばせてもらっているこの坊やは、ベンジャミンのゴレアドールであり、そして顔つきが素晴らしく良い。まだ10歳の坊やでありながら、根性ある顔つきををしている。カルラス・アレーニャ、この名前を覚えておこう!

■フベニルA
レアル・ソシエダ杯(サン・セバスティアン)

バルサーギプスコア・・・・・・・・・・4−2
バルサーオサスナ・・・・・・・・・・・1−0
決勝戦 バルサーマドリ・・・・・・・・1−0
カンピオン!

■フベニルB
ボールスピールベレイン04アンダー19杯(デュッセルドルフ)

PSVーバルサ・・・・・・・・・・・・0−1
バルサーボールスピールベレイン04・・1−0
バルサーカイセルロウテン・・・・・・・0−0
レバクーセンーバルサ・・・・・・・・・0−1
準決勝 バルサーディナモ・モスクワ・・1−2
準決勝で敗退

■カデッテA
MIC2008(コスタ・ブラバ)

準決勝で敗退

■カデッテB
ロペス・ウファルテ杯(イルン)

決勝で敗退

■インファンティルA
イビサ杯(イビサ)

準々決勝で敗退

■インファンティルB
オビエド杯2008(オビエド)

決勝で敗退

■アレビンA
MIC2008(コスタ・ブラバ)

決勝戦 バルサーマドリ・・・・1−0
カンピオン!

■アレビンB
ビージャ・デ・ペララダ杯(ペララダ)

準決勝で敗退

■ベンジャミンA
ANEFフットボール7(ムルシア)

バルサービジャレアル・・・・・・4−2
バルサーAt.マドリ ・・・・・・・3−0
バルサーANEF・・・・・・・・7−0
準決勝 バルサーマドリ・・・・・1−0
決勝 バルサーバレンシア・・・・1−0
カンピオン!


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/03/21)

この週末はスペイン各自治州U18代表とU14代表の大会がおこなわれており、多くの選手が招集されているフベニルAチームとBチームは試合をおこなっていない。ちなみに、今月末にはスペインU17代表とルーマニア代表の試合が予定されているが、このチームの核となる三人の選手が負傷で出場できないようだ。その三人とはすべてバルサの選手。セントロカンピスタのティアゴ・アルカンタラ、オリオル・ロメロ、そしてデランテロのルベン・ロチーナ。スペインU17代表には彼ら以外にカルラス・プラーナスとマルティン・モントーヤが招集されており、バルサからは合計五人もの選手が招集されていることになる。

ついでにもう一つ代表の話題。スペイン国籍取得間近のガイ・アシュリンが、イスラエル代表に招集されている。若干16歳にしてイスラエル代表選手としてプレーすることになるガイは、当然ながらもうスペイン代表選手としてはプレーできなくなる。

■カデッテA(第23節)■
バルサーメルカンティル
1−1

カデッテAチームの9番は、ここのところエトックというカメルーン出身の選手が務めている。もともとはカデッテBチームに所属する選手で、このチームの中では唯一1993年世代の選手。つまり1992年世代で構成されているチームの中で、1歳だけ若い選手ということになる。昨シーズン、インファンティルAチームでバルサデビューを飾り、アフリカ選手特有のフィジカルの強さをいかして活躍し、大いに将来を期待される選手として話題となった。だが、フィジカル的には他の選手と何ら変わらないことになるこのチームでのプレーぶりを見てみると、やはりフィジカルの違いだけで活躍できた選手ではないか、そういう疑問がわいてくる。カデッテAチームに上がってきてから、まったく良い試合をしていないが、この試合でも目立つことなく80分間プレーしている。

後半30分過ぎたあたりから久しぶりにセバージョスが出場してきた。1か月ぐらい前に負傷しリハビリを続けていた彼だが、元気に登場。身長も5ミリ程度伸びたのではないだろうか。今シーズン終了をもってバルサとの契約切れとなるセバージョスだが、噂ではクラブ側は契約延長に乗り気ではないという。それもこれも、思った以上に身長が伸びないからだろう。確かに小さい。本当に小さい。15歳になったばかりとはいえ、13歳の少年たちがプレーしているインファンティルカテゴリーの選手のようだ。テクニック的にはフベニルカテゴリーでプレーしてもおかしくないものを持っているセバージョスだが、フィジカル面の弱点はいかんともしがたい。この試合でも相手の選手に少しでも強い当たりをかまされると吹っ飛んでいた。毎日1000回のジャンプと1キロの肉を食うべし。

■FC BARCELONA
Iban~es/ Dalmau/ Gomez/ Blanchar/ Balliu/ Palau(Rosse 68')/ Roberto(Sito 68')/ Espinosa(Ceballos 72')/ Brian(Navas 72')/ Etock/ Reina


■カデッテB(第23節)■
マタローバルサB
0−2

*順位表は「試合日程・順位」から


第30節 首位に2ポイント差!
(08/03/19)

パラモスーバルサB
0−1

ジェフリー・ホーゲルフォスト選手、昨シーズン途中からバルサBにやって来たセントラルの選手が、先週の始めにクラブから去っている。昨シーズンが終了した段階ですでにクラブを離れていた選手だが、ペップ新監督のたっての頼みで、今シーズン開始ギリギリの時期に戻ってきていた。だが、負傷という不運に見舞われ、今シーズン一試合も出場することなく、このオランダ人の選手はクラブを後にすることになった。半年間だけしか見ることができなかったにもかかわらず、なかなか印象に残る選手だった。

さて、ペップ監督が最も信頼を置いている三人の選手が招集できない苦しい試合。ビクトル・サンチェス、ビクトル・バスケス、そしてペドロの三人がライカー監督の気まぐれで招集されてしまい、彼らはこの試合には参加できなくなった。予想したとおり、試合終了間際に負傷したグジョンセンに代わって、ビクトル・サンチェスのみが数分間だけアルメリア戦に出場している。もしグジョンセンの負傷がなければ、誰一人としてベンチから腰を上げる選手はいなかっただろう。まあ、それはいつものことだからいいとして、チャビ・トーレスとボティアが負傷しており、ウルバーノとルエダもまた軽い負傷状態であり、試合開始直前まで招集されるかどうか微妙なペップバルサチーム。

この試合は日曜日の夕方5時に開始されているが、首位のガスパーチームはすでに引き分けという結果で試合を終了していた。したがって、もしペップバルサがこの試合に勝利すれば、首位との差は2ポイントとなる。だが、なかなか点が入らない。ゴールチャンスもお互いにあまりなく前半が終了し、後半に突入。そしてこういうガチンコの試合を決めるのは、やはりセットプレーからのゴールとなった。フリーキックを担当したのは途中から出場してきたエネコ選手。左足から強烈なシュートを決めている。これが両チームにとって唯一のゴールとなり、ペップバルサの勝利。メデタシ、メデタシ。

ペップバルサにとって貴重な、そして偉大な勝利と言っていい。4位に位置しているパラモス相手のフエラでの勝利。もう間違いなくカテゴリー昇格プレーオフへの参加は決まっているが、リーグ戦8試合を残した今の段階で、わずか6ポイント獲得すれば数字的にもプレーオフ参加権を得ることが決定する。

■FC BARCELONA
Oier/ Corcoles/ Chicon/ Valiente/ Espasandi/ Busquets/ Dimas/ Abraham(Toribio 85')/ Jeffren(Urbano 54')/ Guerra/ Gai(Eneko 58')

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/03/14)

■フベニルA(第26節)■
ビジャレアルーバルサ
1−0

グループリーグ戦も残り5試合となったところでの首位ビジャレアルとの試合。彼らと2位バルサとのポイント差は4。したがって、フエラの難しい試合とはいえ、この試合に勝利することがリーグ優勝を可能とするかどうかというリミットの試合となった。

バルサはほぼベストメンバーでこの試合にのぞんでいる。9番にはロチーナ、左エストレーモにはヤゴ、右エストレーモにはイエッペスを配置し、メディアプンタにはティアゴという贅沢な布陣。だが、それでも勝利することができなかった。肝心のゴールが決まらず、ロスタイムにカウンタアタックを喰らって見事に敗北。残り4試合で7ポイント差というのは、どう楽観的に考えても優勝は無理ということになる。ひたすら2位を確保し、スペイン国王杯出場の権利を得ること、それが残念ながらフベニルAチームの目的となってしまった。

■FC BARCELONA
Min~o/ Blasco/ Bolan~os/ Muniesa/ Fontas/ Ilie(Polaco 55')/ Jonathan(Osado 83')/ Thiago/ Yepes(David 74')/ Rochina/ Iago(Pons 68')


■フベニルB(第24節)■
バルサBーマンレッサ
2−0

今シーズン最高の活躍を見せてくれたアンリックのおかげで、バルサBはマンレッサをやぶり楽々と首位をキープ。先制点、追加点ともアンリックが決めている。

■FC BARCELONA
Alex/ Montoya/ Pere/ Terron/ Planas/ Bartra/ Arriero/ Enric/ J.Luis(Manu 84')/ Angi(Reina 72')/ Quime(Klor 66')


■カデッテA(第22節)■
サンチェスリブレーバルサ
0−10

*順位表は「試合日程・順位」から


第29節 2位に浮上
(08/03/11)

バルサBーレウス
2−0

バルサを2ポイント離して2位につけているレウスを迎えての重要な試合。このチームの監督は元バルサ選手だったラモン・カルデレさん。決してクラブ史に名を残すような活躍を見せてくれた選手ではないが、ファンの心の中に残り続けている選手ではある。例えて言えば、ミランのガトゥッソのようなタイプの選手であり、常に100%のファイトを見せてくれたセントロカンピスタだった。マラドーナやシュステルと一緒にプレーした選手で、バルサカンテラ育ち。ルイス・メノッティが監督の時代にバルサAチームデビューを飾っているが、すでに24歳か25歳ぐらいのときだった。彼とほぼ一緒にデビューした元バルサC監督であるロホさんも24歳前後でデビューしている。バルサB(当時の名称はバルサ・アトレティコ)から上がってくる選手はだいたいがそういう年齢の時代だったようだ。今ではメッシーとかボージャン、あるいはジョバニなどという10代後半でデビューしてきている選手が何人か見られるが、時代は変わってきている。ちなみに、ペップ・グアルディオラとはバルサB時代にもバルサA時代にも、1、2年の違いで微妙にずれており、一緒にプレーしたことはない。

レウスは典型的な三部リーグのチームではない。つまり、テクニックよりもフィジカルの強さを重点としたチーム構成とはなっておらず、ひたすら試合の主導権を握るべくボール支配を試みるチーム。別の言い方をすれば、ペップバルサにとってこれほど戦いやすいチームはない。

この試合を迎えるにあたって、ペップバルサに二人の負傷者。先週の試合で負傷したボティアは全治3週間と診断され、そしてレウス戦の試合前日の練習でチャビが負傷し、この試合には出場不可能となった。だが、それでも先週の試合に比べればまともな方で、カード制裁を喰らって出場できなかったビクトル・サンチェスとビクトル・バスケス、そしてバリエンテがこの試合で復帰。ビクトル・サンチェスは再びセントラルに、ビクトル・バスケスは9番、そしてバリエンテはピボッテという配置。

試合開始は18時30分。隣のカンプノウでおこなわれるビジャレアル戦2時間半前に合わせた試合開始時間。大粒の雨が降る中、1000人ぐらいのファンが見に来ていたようだ。試合は完全にペップバルサペースで進められる。個人的には何と言ってもバリエンテのピボッテが素晴らしく見えるし、彼の将来はこのポジションにあると信じている。いつもピボッテを任されているチャビ・トーレスよりはフィジカル的には劣るものの、センスの良さとテクニックの冴えはチャビを遙かに上回っている。バリエンテにとって初めてのポジションではないし、インフェリオールカテゴリーでシーズンによってはこのポジションで活躍を見せている。エドゥミルソンがいなくなるであろう来シーズンには、是非ともバリエンテをピボッテ控え選手とするべし!

試合を決めた2点目。バリエンテからのスーパーパスをビクトル・バスケスがバセリーナでゴールを決めている。メッシーやセスク、そしてピケなどと同じ87年組のこの二人の活躍による2点目。この勝利でペップバルサは2位に浮上。

■FC BARCELONA
Oier/ Corcoles/ Chico/ V.Sanchez/ Espasandin/ Valiente/ Dimas/ Abraham(Toribio 85')/ Pedro/ V.Vazquez(Guerra 82')/ Jeffren(Gai 70')

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/03/07)

■フベニルA(第25節)■
ラ・ウニオンーバルサ
1−1

このチームには素晴らしいポルテロが二人いる。ミーニョとマシップという二人のポルテロ、このどちらがスタメン選手となってもおかしくない。そして前回の試合に続き、この試合でもマシップが選ばれスタメン出場し活躍している。だが、不思議なことに彼らにスペインアンダー代表の招集がやって来ない。今週の火曜日、スペインU19代表がポルトガル代表と試合をし、3−1というスコアーで勝利している。この試合に呼ばれたバルサの選手はバルサBポルテロのオイエル、そしてフベニルAチームでプレー“させられて”いるヤゴの二人。ちなみにフラン・メリダも試合出場していたが、彼の成長はまったくストップしている感じがする。フィジカル的に成長していることは確かだが、かつてもっていてキラキラ感が薄れてきているような気がしている。代表の話題をもう一つ。スペインU17代表もつい最近合宿練習をおこなっているが、このクラスには左ラテラルのプラーナス(フベニルB)、セントラルのモントーヤ(フベニルB)、ピボッテのオリオル(フベニルB)、そしてデランテロのロチーナ(フベニルA)の4人。

フエラの試合とはいえ、相手はカテゴリー降格ラインに足を突っ込んでいるラ・ウニオンというチーム。これまで25試合戦ってきて6勝しかしていないチームながら、守りはなかなか固い。最終的に1−1というスコアーで引き分けてしまい、1位のビジャレアルとの差がちょっと広がり4ポイント差となってしまった。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Bolan~os/ Polaco/ Fontas/ Ilie/ Jonathan(David 73')/ Iago / Pons(Thiago 46')/ Rochina/ Ruben(Osado 46')


■フベニルB(第23節)■
テラッサーバルサB
1−0


■カデッテA(第21節)■
バルサーエスパニョール
0−2

3ポイント差で首位につけているエスパニョールを地元に迎えてのダービー戦。まだリーグ戦が終了するまで10試合残しているとは言え、この試合に勝利すればリーグ優勝の可能性がグンと近づき、敗れでもしたならガビ〜ンと可能性が薄れてしまう大事な試合。これまでフベニルAチームでプレーしていたムニエッサを呼び戻しているぐらい重要な試合だ。前半後半合わせて80分間の試合で、内容が勝っていようがなんだろうがゴール数が相手の方に多ければ敗北となる。ましてゴールを一つも決められなければ勝てるわけもない。前半にエスパニョールが得意のカウンタアタックで1点、そして試合終了間際にも追加点を決められ0−2で完敗の巻き。これで6ポイントと差を引き離され、リーグ優勝の夢ははかなくなってきたぞ。

ここでも代表の話題を一つ。スペインU16代表もつい最近合宿練習をおこなっている。このカテゴリーにはダルマウ、ムニエッサ、ブランチャール、、バリウ、レイナと5人のカデッテAチーム選手が招集されている。

■FC BARCELONA
Carlos/ Dalmau/ Gomez(Blanchar 41')/ Muniesa/ Balliu(Oriol 78')/ Roberto(Pablo 78')/ Gustavo/ Palau(Sito 69')/ Brian(Espinosa 41')/ Etock(Gomez 78')/ Reina(Rosse 69')


■カデッテB(第21節)■
サンタクラウスBーバルサB
1−5

*順位表は「試合日程・順位」から


第28節 ゼロ対ゼロ
(08/03/05)

バニョーレスーバルサB
0−0

フエラの試合をテレビ画面をとおして見ていて気がつくのは、試合を観戦に来る人々からのペップ・グアルディオラに対する人気の根強さだ。試合が終わると同時に、ファンの人々がグラウンドに流れこんでくるシーンをよく見るが、サインをねだるのは選手に対してではなく、ペップに対するものがほとんど。かつてクライフ時代の彼のプレーを見た人々だけではなく、現役時代のプレーなど見たこともないであろう子供たちも、ペップのサインをねだってくる。このバニョーレスのスタジアムは、4000人の人々で埋め尽くされたらしいが、他のスタジアムでもバルサBが行くとなると相当の数のファンが集まってくる。だが、変わらないのは地元ミニエスタディだ。だいたい500人ぐらいしかファンが集まってこないのが普通だし、大事な試合となっても1000人をこえることは滅多にない。

監督としてのペップ・グアルディオラ。彼がバルサBの監督に決まった当初、個人的にはまったく期待していなかった。クライフのフィロソフィーを受け継ぐ一番の弟子という感じだった彼に、果たして“ぶつかり合い合戦”となる三部リーグでの試合で、タッチフットボールが有効かどうか、その疑問がまず第一にあった。だが、これまでの彼の采配を見ている限り、なかなかのものだと言って良い。シーズンスタート当初は、地元では3−4−3システム、フエラでは4−3−3システムというのを機械的に採用していたが、相手チームの戦い方が理解できてきた折り返し地点を過ぎてからは、地元・フエラに関係なく、相手チームの戦い方を研究した上でのシステムにしている。しかも、90分間における試合中にもいろいろとシステムをいじったいるす器用なことろも見せいている。ただ、どうしても理解できないことは、なにゆえヤゴを起用しないのか、その一点。

4000人の観衆で埋まった超満員のバニョーレス・スタジアム。この試合には、バリエンテ、ビクトル・サンチェス、ビクトル・バスケスの三人がカード制裁のため出場できない。結果的に両チームとも無得点で終わったこの試合、ゴールチャンスもほとんどなく何とも退屈な試合となった。2ポイント差で首位にたっていたガスパーチームがフエラの試合で勝利し、再び4ポイント差となってバルサB3位。

今度の日曜日の試合はミニエスタディに2位のレウスを迎えての試合。2ポイント差でバルサBの上に位置するチームだが、この試合に勝利し、とりあえず2位確保を目指す。

■FC BARCELONA
Oier/ Corcoles/ Botia/ Chico/ Xavi/ Dimas/ Abraham/ Busquets/ Pedro(Eneko 88')/ Gai(Urbano 70')/ Jeffren

*順位表は「試合日程・順位」から