2007年
2008年
5月

第38節(最終戦)カンピオン!
(08/05/20)

エウロッパーバルサB
0−1

リーグ最終戦。このフエラの試合に勝利すれば、2位につけているサンアンドレウが勝とうが何しようが、ペップバルサのリーグ優勝となる超大事な試合。前半は0−0で終了し後半に突入。そしてビクトル・バスケスがゴラッソを決めペップバルサ先制。ボール支配率が70%前後となったことに見られるように、圧倒的にペップバルサが試合の主導権を握る形になった。得点を入れた後も確実にボールを支配し、相手にゴールチャンスを与えることなしに無事試合終了。第38節が終了し、ペップバルサがリーグ優勝を決定した。そしてこれから二部Bカテゴリー復帰に向けたプレーオフが始まる。

さて、来シーズンからバルサBの名称が変更となる。Bの変わりにAtletic という名が付き“バルサ・アトレティ”と呼ばれることになる。つまり昔の名前に戻ることになるわけだ。

バルサのフィリアル(二部チーム)は1970年に誕生している。CDコンダルというクラブとアトレティ・カタルーニャというクラブを吸収し、バルサのフィリアルとして、“バルサ・アトレティ”という名称でスタートしている。その名がバルサBとなったのは1991年のこと。スペインフットボール協会から、“二部のチームは本来のクラブ名にBを付けること”というお達しがあり、バルサBとなった。そのお達しが廃止となったのは今から2年前のこと。それではと、マドリBは昔の名前のレアル・マドリ・カスティージャに、オサスナBはオサスナ・プロメッサスに、そしてバレンシアBはバレンシア・メスタージャというように名前をそれぞれ戻している。その風潮に影響を受けたのかどうか、バルサBも本来の名前に戻すことになった。

ついでにもう一つ名称の話題。レアル・マドリのクラブ名をカルデロン会長が変えようとしている。このクラブの正式名称は“Real Madrid Club de Futbol”というが、来シーズンから“Real Madrid Club de Futbol y Baloncesto”にしようという提案。つまりフットボール部門だけではなく、バスケット部門も名前に入れてしまおうというアイデアだ。彼らの名前がどうなろうとそんなことはどうでもいいが、スポーツセクションがフットボールとバスケットの二つしかないクラブだから可能となる名称変更だ。もし、バルサもこの真似をしようとしたら大変なことになる。現在の“Futbol Club Barcelona"にすべてのセクションを付け加え、カタカナで書くとこうなってしまう。
“フットボール・バスケット・ハンドボール・ローラーホッケー・フットサル・ベースボール・リクジョウキョウギ・アイスホッケー・リクジョウホッケー・ラグビー・バレーボール・タイソウ・クラブ・バルセロナ”
これでもまだ何か欠けているセクションがあるかも知れない。いずれにしてもバルサでは無理だ。

※日曜日に開催されたレアル・マドリ・ソシオ審議会で、クラブ名称変更の提案がされたが、ソシオの圧倒的な反対にあって否決となっている。

■FC BARCELONA
Oier/ Abraham/ Chico/ Valiente/ V.Sanchez/ Xavi(Dimas 46')/ V.Vazquez/ Busquets/ Pedro(Gai 49')/ Guerra/ Jeffren(Toribio 88')

*順位表は「試合日程・順位」から


■スペインU17代表 ユーロトルコ大会■
(08/05/19)

準決勝
スペインーオランダ
2−1

バルサから招集されていた7人の選手が全員スタメン出場。前半はオランダ代表ペースで進み、スペイン代表らしくないプレーが続く。フィジカルの差が歴然、スピードの差も歴然という感じで、オランダの強さが目立った前半戦。彼らが先制点を入れた段階でこりゃダメだと思ったほどだ。だが、フィジカルの強さが特徴となっているチームに疲労が襲ってくるとこんなものか、という感じの後半となった。ティアゴのスペクタクルなセンターリングからゴールが決まり、スペイン代表同点に追いつく。延長戦で再びスペイン代表のゴラッソが決まり、決勝進出決定。これまでユーロU17の大会で2回連続優勝した代表チームはまだないようで、フランス代表との決勝戦でその記録が破られることになるかも知れない。だが、以前にも触れたようにフランス代表は強敵だ。

決勝
スペインーフランス
4−0

オリオルとロチーナの2人が軽い負傷を訴えていたようで、スタメン選手としては選ばれていない。それでもロチーナはベンチ入り、だがオリオルは観客席からの応援組となっている。と言うわけで、この決勝戦はバルサ選手5人だけがスタメン出場。グループ戦で見たフランス代表はとてつもなく強そうだったが、この決勝戦に出てきた彼らは、明らかにスペイン代表より劣っている印象を受けた。わからんもんだ。そして、それはスコアに的確にあらわれ、終わってみれば4−0というスペイン圧勝スコア。合計5試合戦うことになったこの大会でのバルサ各選手の印象は次のようなもの。

●アレックス
アイルランド戦以外すべての試合にスタメン出場している。派手なプレーもなく、かといってミスもなく、この大会を通じて淡々とプレーしているのが目立った。確実性が売り物らしいアレックスだが、どんな状況でもその落ち着きぶりが目立つポルテロ。この大会の最優秀ポルテロとして選出されるかどうかは別として、スペイン代表のポルテロとして大合格と言って良いだろう。

・スイス戦・・・・・・・・スタメン出場(80分)
・フランス戦・・・・・・・スタメン出場(80分)
・アイルランド戦・・・・・不出場
・オランダ戦(準決勝)・・スタメン出場(80分)
・フランス戦(決勝)・・・スタメン出場(80分)

●オリオル
3年以上見ている選手ながら、これまで彼がセントラルとしてプレーしているのは2度か3度程度のような気がする。99%ピボッテとして起用されている選手で、ときたまインテリオールとしてプレーするセントロカンピスタ選手だ。その彼がこの大会では常にセントラルとして起用され、個人的には期待以上の活躍を見せてくれている。フィジカル的に強いこと、ボールを的確に出す能力を持った選手であることから、セントラルに起用されているのだろう。ここまでは不慣れなポジションながら大合格。決勝戦には負傷していて出場できなかったことが残念。

・スイス戦・・・・・・・・スタメン出場(80分)
・フランス戦・・・・・・・スタメン出場(80分)
・アイルランド戦・・・・・不出場
・オランダ戦(準決勝)・・スタメン出場(80分)
・フランス戦(決勝)・・・不出場

●プラーナス
第一戦の途中で負傷したらしく、第二戦、第三戦とも出場していないが、大事な準決勝オランダ戦、そしてフランス相手の決勝戦にはスタメン選手として出場。落ち着いたプレーをする左ラテラル選手で、攻撃参加にも面白いものを持っている。ただ、膝の具合が大会を通じてイマイチだったようで、運動量自体は普段より少ない感じだった。

・スイス戦・・・・・・・・スタメン出場(80分)
・フランス戦・・・・・・・負傷のため不出場
・アイルランド戦・・・・・負傷のため不出場
・オランダ戦(準決勝)・・スタメン出場(80分)
・フランス戦(決勝)・・・スタメン出場(80分)

●モントーヤ
この右ラテラル選手の特徴は一言で言って攻撃参加にある。フベニルBチームでもそうであったように、このチームでも機を見てドンドンと上がって行っている。シュート力もなかなかのものを持っているし、フベニルBチームではゴールをかなり決めていると思う。この大会全試合スタメン出場しており、しかも一度たりともベンチに下がっていない。このチームでは絶対の選手のようで、個人的には期待以上の大活躍と言える。

・スイス戦・・・・・・・・スタメン出場(80分)
・フランス戦・・・・・・・スタメン出場(80分)
・アイルランド戦・・・・・スタメン出場(80分)
・オランダ戦(準決勝)・・スタメン出場(80分)
・フランス戦(決勝)・・・スタメン出場(80分)

●ティアゴ
彼もまた完全な体調ではないにもかかわらず、肝心なところでちゃんとした仕事をしている。フベニルAチームやバルサBチームでプレーしている時より、圧倒的に運動量が少ない気がするが、やはりそれは体調のせいなのだろう。それにもかかわらず、この年代の選手の中では群を抜いた実力を持った選手で、U17という容れ物は彼にとって小さすぎる印象を受けた。

・スイス戦・・・・・・・・スタメン出場(67分)
・フランス戦・・・・・・・スタメン出場(80分)
・アイルランド戦・・・・・スタメン出場(61分)
・オランダ戦(準決勝)・・スタメン出場(80分)
・フランス戦(決勝)・・・スタメン出場(68分)

●カルモナ
バルサでプレーしている時もそうだが、この大会でも試合によって良いときと悪いときがはっきりしている。左エストレーモの彼をマークする選手にもよるのだろうが、スピードとテクニックをいかした一対一の勝負に勝てるか勝てないかで、彼の評価がガラッと変わってくる。前回のアイルランド戦は素晴らしい活躍をしていたが、準決勝オランダ戦や決勝フランス戦ではあまり良いところなし。スペイン代表では唯一の1992年世代で、最年少選手。

・スイス戦・・・・・・・・スタメン出場(51分)
・フランス戦・・・・・・・スタメン出場(52分)
・アイルランド戦・・・・・スタメン出場(80分)
・オランダ戦(準決勝)・・スタメン出場(51分)
・フランス戦(決勝)・・・スタメン出場(54分)

●ロチーナ
彼の特徴の一つは、ゴール前30m以内でボールをもらったら、何も考えずシュートしてしまうところだ。名付けてシュート君。この大会ではヒーローの一人となると予想していたが、期待したほどのヒーローとはなっていない。それでもシュート君のシュート力はなかなかのもので、来シーズン中にはバルサBに上がってくることを確信させてくれた大会となっている。

・スイス戦・・・・・・・・カード制裁のため不出場
・フランス戦・・・・・・・スタメン出場(80分)
・アイルランド戦・・・・・途中から出場(40分)
・オランダ戦(準決勝)・・スタメン出場(80分)
・フランス戦(決勝)・・・途中から出場(7分)


第37節 直接対決空振り
(08/05/13)

バルサBーサンアンドレウ
1−1

何とも奇妙な試合だった。ミニエスタディには4000人近い人々が馳せ参じて、ここ何年間で一番の大観衆。カメラマンの数も普段の試合よりは10倍は多い。パルコ席は背広を着た人々で超満員。カンプノウ最終戦に行くのにちょうど良い時間帯に設定された試合であるし、ミニエスタディでの最後の試合ともなっていたから、それなりの観客数の多さは予想されたとは言え、試合開始当初から4000人というのは多すぎる。いかに優勝が決まるかも知れない試合とはいえ、やはり観客数が多すぎる。これはすべて、ラポルタのオフサイド発表によるペップ現象だ。

だが、ペップ監督はベンチにはいない。前回の試合で退場を喰らっているので、ベンチではなくパルコ席の最前席に座っている。グランドにいるカメラマンは試合が始まってもボールを追いかけるのではなく、ペップの表情を追いかけっぱなしの90分間。人々は試合そのものを見に来たと言うよりは、ペップ新監督問題について語る場として、ミニエスタディの汚い観客席を選んだかのようだ。普段の5倍以上は人々がいるというのに、試合そのものには歓声が沸き上がらず、それでもガヤガヤとしている。こういう雰囲気が選手たちに影響するのかどうか、バルサBの選手たちの動きが怠慢というか緩いというか、何か普段のバルサBではないようだ。何と表現していいかわからない奇妙な試合。もし、この試合が普通の雰囲気のもとでおこなわれていれば、バルサBは普通にサンアンドレウに勝利し、リーグ優勝を決めていただろうと思う。だが、いずれにしても、もしの世界のお話。

サンアンドレウが先制し、すぐにペップバルサが追いついて前半終了。言ってみればそれだけの試合となったが、ペップバルサの最高殊勲選手はポルテロのオイエルだった。

少なくても90分の試合で3回は決定的なゴールチャンスを一人で防いでいたオイエル。これまでの30試合以上の不甲斐ないプレーを忘れさせるような「私オイエルここにあり!来シーズンはカンプノウでプレーさせて頂戴ペップさん!」と主張しているかのような活躍だった。逆に言えば、個人のプレーで目立ったのが彼だけであり、他の選手たちは気の抜けたようなプレーの連続という感じ。果たして、これでフエラの試合となる最終戦に勝利してリーグ戦首位を決められるのかどうか、まったくもって不安になるような試合内容だ。

今週末のリーグ最終戦。ペップバルサは9位のエウロッパ相手のフエラの試合。一方、ガスパーチームは地元にすでにカテゴリー落ちが決定しているイグアラーダを迎え撃つ。ガスパーチームの勝利は間違いないだろうから、ペップバルサも勝利しない限りリーグ優勝は不可能となる。カテゴリー昇格戦プレーオフでの1位と2位の違い、それは1位のチームは、最初の相手とも次の相手とも地元での試合がセカンドラウンドとなるが、2位のチームは最初の相手との試合では1位と同じようにセカンドラウンドが地元でのものとなるが、その次の試合にはそれが約束されていないこと。下手すれば、地元→フエラという可能性もある。ペップにとってバルサBのリーグ最後の試合となるが、“明日につながる勝利”を是非とも勝ち取ってみよう。いずれにしても、スエルテ!

■FC BARCELONA
Oier/ Corcoles/ Valiente/ V.Sanchez/ Espasandin(Gai 83')/ Xavi(Busquets 53')/ Abraham/ Dimas/ Pedro/ Guerra/ V.Vazquez(Jeffren 69')

*順位表は「試合日程・順位」から


■スペインU17代表 ユーロトルコ大会■
(08/05/12)
スペインーアイルランド
3−1

グループ最終戦となった第3戦、アイルランド相手の試合。もし、この試合に勝利すればグループ1位となり、もう一つのグループで2位となっているオランダ代表を相手に、準決勝を戦うことになるスペインU17代表。バルサのポルテロであるアレックス、左ラテラルのプラーナス、セントロカンピスタのオリオル、そしてデランテロのロチーナがベンチ要員となり、右ラテラルのモントーヤ、セントロカンピスタのティアゴ、そして左エストレーモのカルモナの3人だけがバルサ代表としてスタメン出場。

まだ1勝もしたことのないアイルランドが意地を見せ、前半に先制点を決めスペイン代表をリード。そして後半、いよいよロチーナの出番です。

そのロチーナが、カルモナからの50mパスを受けた右エストレーモの選手からのセンターリングを見事に決めて同点に追いついたあと、得意のフリーキックも決めて簡単に逆転。前半40分、後半40分の試合が終了してみれば3−1というスコアでスペイン代表の勝利。これで、13日火曜日におこなわれるオランダ代表との準決勝に進出が決定。もし、この試合に勝利できれば、相手は開催国トルコか優勝候補フランスを相手としての決勝戦となる。

大会前の個人的な予想で、この大会の目玉選手となる可能性は、第一候補としてティアゴ、第二候補としてロチーナ、第三候補としてカルモナの名をあげているが、それがどうやら真実味を帯びて来たようだ。前回までの試合で活躍したティアゴに変わり、この試合ではロチーナとカルモナの活躍がキラキラと光っていた。この試合にスタメン出場したティアゴとカルモナとモントーヤは3試合続けてのスタメン出場。モントーヤは意外な感じがするが、彼より優秀な右ラテラル選手がいないということなのだろう。地味ながらもしっかりと仕事をしている。そしてカルモナ。試合ごとに彼の良さが出てきている。彼の持ち味は何と言ってもスピードと一対一の勝負強さ。アイルランド相手のこの試合でも何回もゴールチャンスを作っている。そして、やはり何と言っても目立つことになるのはゴールを決める選手。ロチーナはこの試合で2ゴールを決めているが、ひょっとしたらこの大会のピチッチとなっているのかも知れない。

この試合では良いところを見せられなかったティアゴだが、彼と共にロチーナとカルモナの素晴らしさが特に目立つ大会となりつつある。次のオランダ戦に勝利し、決勝戦でもそれなりに良いところを見せることができれば、最優秀選手はこの三人の中から誕生する気がする。


■スペインU17代表 ユーロトルコ大会■
(08/05/09)

スペインーフランス
3−3

スペインU17代表のグループ第二戦の相手は強敵フランス代表。11人のスタメン選手のうち9人が黒人選手で、フィジカル的にはスペイン選手のそれを大きく上回っている。しかもテクニック的にも面白い選手がそろっていて、今大会の優勝候補と見た。その強敵相手にスペイン代表は健闘する。

第一戦と同じように、バルサの選手が6人もスタメンに顔をだしている。前回はポルテロにアレックス、右ラテラルにモントヤ、セントラルにオリオル、左ラテラルにプラーナス、インテリオールにティアゴ、そして左エストレーモにカルモナというバルサ選手の配置だったが、この二戦はプラーナスがベンチに置かれた変わりに、前回はカード制裁で出場できなかったロチーナが9番として出場。ボール支配は常にスペイン代表ながら、得点的には常にフランスが主導権を握った戦いとなった。フランスが先制しロチーナのゴールで同点、再びフランスがリードしでスペインが追いつき、そして三度フランスがリードしたところでティアゴの同点ゴールで試合終了。試合結果は3−3のエンパテ。ゴール数もさることながら内容的にも激しい試合。9番のロチーナが相手デフェンサにプレッシャーをかけるために走り回っていたが、これほど彼が走りまくる試合はこれまで見たこともない。

スペイン代表スタメンの半分以上がバルサの選手ということも素晴らしいが、それ以上に各ラインの中心選手がバルサの選手ということが特に素晴らしい。デフェンサのオリオル、セントロカンピスタのティアゴ、そしてデランテロのロチーナ、この三人が三つのラインの中心人物。セントラルのオリオルがデフェンサラインを固め、ティアゴが攻撃の発火点となり、そして9番のロチーナがゴールを決める。バルサの若手が出場していなければ興味もヘッタクレもない代表チームの試合に、これ以上のことは望めません。


■フベニルB(第25節)中止延期となっていた試合■
グラマネBーバルサB
1−1

3月の中旬に予定されていたグラマネBーバルサBの試合が中止延期となったのは、その週に予定されていた各自治州代表戦に多くのバルサの選手が招集されてしまったことによる。それから約2か月後の5月8日、水曜日という平日ながらやっとその試合がおこなわれている。皮肉なことに、中止延期となった時期より今回の方がバルサ選手の不在数が多い。スペインU17代表に7人も招集されているからだ。したがって、残っているわずかな選手をやり繰りして残りの“決勝戦”を戦わなければならない。第25節の試合となるグラマネBーバルサB戦、これが最も厳しく、そして重要な“決勝戦”となっている。なぜなら1位と2位の直接対決だからだ。

この“決勝戦”にグラマネBは前半終了間際に先制する。前半を終了して1−0、つまりこの段階では、グラマネが1ポイント差ながら首位に躍り出ていることになる。そして後半が始まってもスコアーはまったく動かずロスタイムに突入。このまま終わってしまうのかと思われた47分、コーナーキックのチャンスをいかしてホセ・ルイスがゴール。まるで優勝したかのような騒ぎのまま試合終了。

これで両チームとも31試合を消化し、首位のバルサBが78ポイント獲得、2位のグラマネBが76ポイントということで、その差はわずか2ポイントのまま。だが実質的には3ポイント差となっている。なぜなら直接対決ではバルサが優位に立っており、もし同ポイントでリーグ戦が終わったとしたら、バルサ優勝となるからだ。そしてリーグ戦が終了するまでの残りの3試合、バルサBにしてもグラマネBにしても、地元で1試合、フエラが2試合という同じような条件となっている。

■FC BARCELONA
Marc/ Angi(Manu 91')/ Pere/ Terron/ Cristian/ Bartra/ Jonathan/ Enric/ J.Luis/ Arriero(Dalmau 53')/ Quime(Gerard 66')


カンテラ外国人選手
(08/05/08)

メッシーがバルサ一部リーグで出場することが“法律的”に可能かどうか、彼のデビュー当時そういう話題がさかんにメディアを賑わしたことがある。それまでのカンテラ外国人選手に関する決まりでは、13歳までにヨーロッパのクラブカンテラ組織に入団しさえすれば、例え外国人籍の選手でも、一部リーグで出場できることになっていたが、彼のデビュー時はちょうどその決まりが変更されつつある時代だった。最終的にEU国籍を取得することで、その話題はとぎれることになったが、現在の法律は次のようなものとなっている。

EU国籍を所有していない外国人籍選手であっても、インファンティルカテゴリー(12歳、13歳)で1分(1試合でも1時間でもなく、1分)以上プレーした選手であれば、その上のすべてのカテゴリーでプレー可能となる。ただし、それが可能となるのはBチームまでであり、Aチームでプレーする場合は、外国人籍選手として登録するか、あるいはEU国籍を取得しなければならない。別の言い方をすれば、インファンティルカテゴリーでプレーした経験のない外国人籍選手は、カデッテ(14歳、15歳)以上のカテゴリーではプレーすることは不可能であり、EU国籍を取得して初めてプレーが可能となる。したがって、14歳以上の外国人籍選手は獲得してもプレーできないわけだから意味のないこととなる。

そして、今シーズンのバルサカンテラ組織を見てみると、インファンティルカテゴリーから下のカテゴリーに、これまで見られなかった数のアフリカ出身選手が入団している。これまではブラジル人選手、あるいはアルゼンチン人選手という中南米出身の選手が“外国人選手”として目立ったものの、今ではアフリカ出身選手が特に多い。その理由は二つあるようだ。

1.アフリカからの移民が急激に増えていることから、その移民の息子が多く見られること。したがって彼らの肌の色は黒いことには変わらないが、カタルーニャで生まれた子供でカタラン、カステジャーノを自国語とする。

2.カメルーンの若手選手発掘を目的の一つとして創設されたエトー基金から、すでに9人ものカメルーン選手がバルサに入団してきている。約15人程度バルサインフェリオールカテゴリーに在籍しているアフリカ人選手のうち、三分の二はこのエトー基金からやって来ていることになる。

フィジカルの強さを特徴とすることが多いアフリカ系の選手は、カンテラチームで活躍しても、カテゴリーが上がるにしたがって目立たなくなるケースが多い。これまでバルサカンテラ組織の中で最も期待されたアフリカ系選手は、マーク・クロッサスと同期だったディオン・メンディという選手だった。インファンティルやカデッテカテゴリーでは、その飛び抜けたフィジカルの強さをいかして活躍していたものの、フベニルカテゴリーあたりに到達して来てからまったく目立たなくなってしまった。そしていつの間にかクラブを離れることになり、今はどこで何をしているやら。ディオン・メンディに不可能だったように、これまでフベニルカテゴリーまで上がって活躍したアフリカ系選手は一人としていない。だから、いかにカデッテカテゴリーあたりで活躍していても、アフリカ系選手の将来を占うのは難しい。

2008年5月の段階で、将来を最も期待される2人の外国人カンテラ選手、それは若干16歳でイスラエル代表デビューしたガイ・アスリン、そしてブラジル国籍とスペイン国籍を持ち、スペインU17代表のリーダーとして活躍しているティアゴ・アルカンタラだ。来シーズンからバルサAチーム登録されるのではないかという噂はどうでも良いとして、いつかこの2人について触れてみよう。


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/05/07)

■スペインU17代表 ユーロトルコ大会■
スペインースイス
2−0

スペインU17代表にとって初戦となったスイス相手の試合。バルサからは7人のカンテラ選手が招集されているが、この試合ではカード制裁で出場できないロチーナ以外すべての選手がスタメン出場している。つまり、ポルテロにはアレックス、デフェンサにはプラーナスとモントヤ、セントロカンピスタのオリオルとティアゴ、そしてデランテロのカルモナ、この6人がスタメン出場。

スペインの2ゴールはバレンシアのセルヒオ・ガルシアという選手が決めている。スペインチームの関係者によれば、この選手はロチーナの控えとして招集されているらしいが、ロチーナの不在をじゅうぶんに補っての活躍。次の試合はフランス相手、そしてグループ最終戦はアイルランドが相手となる。


■フベニルB(第31節)■
バルサBーエスパニョールB
3−0

第31節の試合とはいえ、実際には30試合目となるバルサB。2ポイント差で2位につけているグラマネと予定されていた何週間か前の試合が中止延期となり、今週半ばにおこなわれることになっている。したがって、その試合はリーグ優勝を決める事実上の決勝戦と言って良い。

その決勝戦を前にしてのダービー戦。エスパニョールBはバルサBより1試合多く消化しているにもかかわらず、8ポイント差で3位となっている。エスパニョールのフベニルAチームは19歳きっかりの選手をそろえて強いチームとなっているが、その下のフベニルBチームはたいしたことがない。多くの選手をスペインU17代表チームに持って行かれてしまっているバルサとはいえ、地元でしっかりと圧勝。このライバルチームとの差は歴然だ。

■FC BARCELONA
Marc/ Angi/ Pere/ Terron/ Cristian/ Bartra(Manu 88')/ Jonathan/ Enric/ J.Luis(Gerard 80')/ Arriero/ Quime


■カデッテA(第29節)■
バルサーエウロッパ
5月7日に延期


■カデッテB(第29節)■
サンガブリエルーバルサB
2−5

*順位表は「試合日程・順位」から


第36節 首位維持
(08/05/06)

マンレウーバルサB
2−3

この試合の相手となるマンレウは、これまでカテゴリー降格ラインに引っかかっていた下位チームだが、リーグ戦残り3試合となった今の段階では、ほぼカテゴリー維持が決まっている。したがってその意味では彼らには何のプレッシャーもなく、楽な気分でペップバルサを迎えノビノビとやれる試合だ。

ビクトル・バスケスとウルバーノ、そしてチコとボティアが負傷中で、この試合に出場できない。アブランは前回の試合で5枚目のカードをもらい、この試合はカード制裁で不出場。ちなみに、プレーオフの試合に向けて誰も累積カードの心配がないように、すでに何試合も前から“綺麗な体”作戦が展開されている。3枚、あるいは4枚のカードを持っている選手は最終戦までに5枚目をもらい、プレーオフの試合時には“綺麗な体”となっているようにとのペップ作戦。ここ3、4試合でビクトル・サンチェス、ディマス、ペドロ、ゲーラなどがすでに5枚目のカードを誘って次の試合を休み、“綺麗な体”となって戻ってきている。そう、プレーオフに出場できるように、彼らは喜んでカードを誘い万全の体制で決戦準備。一方、デコやエトーというプロ精神に欠けた口先野郎どもは、マドリ戦に出場しなくてもいいようにしっかりと下準備したうえで、バレンシア戦で5枚目を誘うことに成功。三部リーグでプレーする選手たちに大いなるプロ精神が見られ、億万長者となっている“クラック“選手にその欠片も見られないというのが、ライカーバルサの腐ったところだ。

さて、本題。ディマスの先制点でバルサがリードという形でスタートしたこの試合。だが、すぐにマンレウが追いつく。1−1というスコアで前半が終了。そして後半始まって間もなくマンレウがゴールを決め、2−1とバルサをリード。そして後半の半ば、ゲーラのゴールで同点に追いついたペップバルサは、途中から入ってきたガイのゴールで2−3とリード。最終的にこのゴールが決勝点となり、90分が終了。いや、正確に言うならば、ロスタイムが5分もあったので95分で終了。そしてこのロスタイム中にペップ監督の退場騒ぎが起きている。ロスタイム中にゲーラが入れたゴールを、オフサイドゴールとされたペップ監督が線審に猛烈抗議。その結果、退場処分となってしまった。

2位のガスパーチームは地元で圧勝し、ピッタリ1ポイントでペップバルサに食いついている。そして残り2試合となり、今週末は地元ミニエスタディでペップバルサ対ガスパーチームとの決戦。もし、この試合に勝利することができたら、ペップバルサの首位が決定することになる。

最後にオイエルについて触れておこう。ウンスエコーチの推薦で鳴り物入りで入団してきたこのポルテロ。昨シーズンまでバルサBのポルテロをしていたルーベンに代わり、ライカーバルサの第三ポルテロとしても期待されていた選手だが、すでにシーズンが終わろうとしている現在でも、なにゆえこのポルテロが必要だったのか、大いなる疑問がわいてくる。これまで何回も触れてきているように、彼の活躍でポイントを勝ち取ったという試合を一度も見ていない。それどころか彼のミスでポイントを失ったという試合を再三のように見てきている。控えポルテロのパウもイマイチという感じであり、彼のスタメンは致し方のないところのようだが、来シーズンはフベニルAチームの誇る2人の将来あるポルテロを優先すべきだろう。ミーニョとマシップ、彼らをバルサBに昇格させるべし。

■FC BARCELONA
Oier/ Corcoles/ Valiente/ V.Sanchez/ Espasandin/ Xavi/ Busquets/ Dimas/ Pedro/ Guerra(Toribio 89')/ Eneko(Gai 69')

*順位表は「試合日程・順位」から


ペップ監督
(08/05/04)

監督業という新しい道をペップ・グアルディオラが歩み始めてから、9か月が過ぎようとしている。二部リーグに所属するチームでの指揮ではなく、まして一部リーグにおけるそれでもなく、バルサBが所属する三部リーグでの監督業としてスタートしている。このカテゴリーに所属する弱小クラブでプレーする多くの選手たちは、フットボールのプロ選手として生活をしていくほど年俸をとっていないので、昼間は別の職業を持っているのが現状。したがってバルサBの選手たちなどは、超エリート選手であり、バルサBも当然ながら超エリートチームとなる。もちろんフットボールの世界において、強いチームと弱いチームが90分間の試合をして、必ずしも強い方が勝つというようにはできていない。一日中フットボールに打ち込む生活が可能となっている選手によって構成されているバルサBが、アルバイトを終えた後に練習に励んでいる選手たちがいるチームに勝つのは自然だとしても、不自然に負けることもあるのが勝負の世界。だが、幸運にも、ペップバルサは見事に結果を出してきている。その意味で、ペップの監督としての業績は、例え9か月間だけの業績とはいえ、それなりに高く評価されて良いだろう。

そのせいかどうか、ここに来て多くのメディアが、ライカーに代わってペップの監督就任の可能性を伝えている。そしてその同じメディアが、彼の監督としての未経験さに不安があることを同時に唱えている。わずか1年だけ、それも三部リーグでの経験しかないペップには荷が重すぎるのではないだろうか、そういう不安感を伝えている。だが、個人的には未経験さというのは、たいした問題だとは思わない。越えなければならないハードルであることは間違いないものの、決定的な否定要素となるとは思えない。バルサを離れる前の2、3年間は、クライフの指示の下に“現場監督”という役目を果たしたペップでもある。三部リーグであろうが、わずか1年間という期間だけだろうが、その未経験さというのは、決定的な否定要素とはならないだろうと思う。だが問題がないわけではない。それは彼の持つフィロソフィーだ。

去年の10月、エル・パイス紙のインタビューに応えて彼は次のように語っている。
「我々のフットボールの大原則は、ボール支配にある。常にボールは我々側になければならない。そしてそのボールを我々のもつフィロソフィーの下に動かすことができれば、相手チームのしかけてくる戦術などとは関係なく、我々のフットボールが可能となる。もちろん我々にしても、こまかい戦術など不要となるだろう。」
去年の10月だから、まだバルサBの監督に就任してから3か月弱の時期であり、9か月たった今の戦いのスタイルとは少々異なる気がする。今年に入ってから、相手チームによってシステムを変えたり、セットプレーでも色々と練習で繰り返してきたことを試していたりする。それでも基本的なフィロソフィーに変化はない。クライフの一番弟子としてのそれであり、おおまかに言ってしまえば、ライカーバルサのそれと変わらないのだ。それが、問題となる。

クラブ史上、最優秀の選手を擁しながらも2年間の空白期間を作ってしまったライカーバルサのサイクルの終焉。新たなサイクルは、過去のそれとの明らかな違いを具体的に表示することでスタートしなければならない。ペップが監督に就任し、来シーズンのペップバルサが今シーズンと同じような試合展開をしたとしよう。ライカーと同じようなフィロソフィーを持っているのだから、その可能性は大いにある。それでも結果がでれば問題とはならない。だが、もしスタートの4試合だけでも結果がでなかったとしたら、多くのバルセロニスタは“過去の腐ったサイクル”の延長と見るだろう。その後の2試合でも結果がでなかったとしたら、ペップは10月の段階で追放となるのは間違いない。一つのサイクルの終焉から新たなサイクルのスタートは、誰の目にも明かな違いが見られなければならない。

現在フリーの身であること。バルサの指揮をとることが夢の一つであることを自ら認めていること、バルサというクラブを最もよく知っている人物の一人であること、そして何よりも、ライカーバルサに欠けていた厳しさと、前監督にはまるでなかった戦術眼を持った人物であること。そう、モウリーニョが最適な人物となることは明らかではないか。過去のサイクルと新たなサイクルの違いをはっきりと見せてくれる最適な人物でもある。そしてペップは彼の下につき、3年間しっかりと監督業を学べば良い。

だが、例えモウリーニョが監督に就任しても、そのサイクルは決して長くないだろう。そんな気がする。だいたい2年から3年、そしてペップが彼のあとにスポットライトを浴びて登場すれば良い。前のサイクルとの違いをはっきりと見せるスタイルで、クライフ型フットボールを展開すればよい。これは非常に良いシナリオだと思うが、どうだろうか?


ユーロU17トルコ大会
(08/05/03)

今年のユーロU17の大会は、トルコで5月4日から開催される。激烈な予選を経て本大会に進出してきたのは8か国のチーム。スペイン、スイス、フランス、アイルランド、オランダ、スコットランド、セルビア、そして開催国代表トルコの8チーム。4チームを一つのグループとし、それぞれのグループ戦を勝ち抜いてきたチームが最終的に決勝戦を戦うのは5月16日。ベルギーで開催された前回のユーロU17の大会では、スペイン代表がイングランド代表を決勝戦でやぶり、優勝カップを手にしているが、大会の主役となったのはボージャン・ケルキックだった。果たして今大会ではどのような選手が注目を浴びることになるか、と言ってもバルサの選手しか知らないので、その7人のバルサ戦士を紹介。

●アレックス(ポルテロ)1991年世代
バルサBのオイエル、フベニルAのミーニョとマシップなどは1989年世代であるが、アレックスは素材的には彼らにも優ると言われている。もちろん1991年世代としては、ずば抜けた才能を持ったポルテロであるようだ。アレビンカテゴリーからバルサでプレーしているからもう6シーズン目となるが、一つだけ心配なのは身長が期待されたほど伸びていないことか。でもまだ17歳になったばかりの若者。まだまだ身長が伸びる可能性がある。

●カルラス・プラーナス(左ラテラル)1991年世代
ベンジャミンカテゴリーからバルサに在籍するカンテラ中のカンテラ選手。もう何年も前から彼のプレーを見ているが、左ラテラルというポジション以外見たことがないから、生粋の左ラテラル選手と言える。だがここ2、3シーズン、期待通りの活躍を見せてくれていないような気がする。今シーズンもフベニルBチームでは控え選手扱いとなることも多く、個人的には気に入っている選手ながら、なにゆえ彼が代表選手として招集されたのかよくわからん。

●マルティン・モントーヤ(右ラテラル)1991年世代
彼もまたベンジャミンカテゴリーからバルサに在籍している生粋のカンテラ選手。そしてフベニルカテゴリーの中では、今シーズン最も成長した選手の一人だと思う。右ラテラルやセントラルというポジションを器用にこなす選手。ピボッテとしてプレーしているのも見ているが、そのポジションでも決して悪くない。彼の特徴の一つは、デフェンサの選手でありながら非常に攻撃参加が多いことか。

●オリオル・ロメウ(セントロカンピスタ)1991年世代
ピボッテを自然なポジションとする選手。クライフ時代の4番というよりは、ライカー時代の4番に近い存在。つまりフィジカルの強さをいかした守備的なピボッテとして、オリオルは起用されている。だが、それでもバルサのカンテラ選手であるから、テクニック的にも非常に面白いものを持っている。個人的には、バルサBでプレーさせられているバリエンテに続く期待の4番選手。

●ティアゴ・アルカンタラ(セントロカンピスタ)1991年世代
大会の主役となる第1候補。いかにもブラジル人選手らしいテクニックを持ったセントロカンピスタ。彼の場合はテクニックだけではなく、リーダー的なキャラクターも持ち合わせている。まだ16歳という若さでバルサBでデビューし、そして周りの20歳前後の選手に指示を出したり励ましたり怒鳴ったりしているシーンを見たときには少々驚いた。この大会中にティアゴ得意の“ラウドゥルップ風よそ見パス”が見られることは間違いない。

●アドリア・カルモナ(デランテロ)1992年世代
大会の主役となる第三候補。唯一の1992年世代で、今年の2月にようやく16歳となった。これまでほとんどのカテゴリーで、1歳年上の選手たちによって構成されているチームでプレーしていることからもわかるように、素材的にも才能的にも非常に優れた選手。今シーズンは負傷に泣いたシーズンとなってしまったが、先月あたりから元気にプレーしている。左エストレーモを自然なポジションとするスピード豊かな選手。

●ルベン・ロチーナ(デランテロ)1991年世代
大会の主役となる第二候補。彼もまた今シーズン最も成長を遂げた選手の一人と言える。これまでどこのカテゴリーでも、左エストレーモというポジションに配置されることが多かったが、今シーズンからはデランテロセントロとして起用され、ゴールを大量生産している。来シーズンは間違いなくバルサBにジャンプすることになるだろう。リバルドをアイドルとする選手だと聞いているが、フリーキックのスタイルは憧れの選手によく似ている。


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/05/01)

■フベニルA■

各地リーグ戦がすでに終了しているフベニルAカテゴリーだが、国王杯に参加する権利を得た16チームの1/8戦組み合わせが発表されている。第1ラウンドは5月18日、第2ラウンドは5月25日となっている。

バルサーレアル・マドリ
ラージョ・バジェカノーテネリフェ
レアル・ソシエダーデポルティーボ・コルーニャ
バジャドリーセルタ
オサスナーサラゴサ
ビジャレアルーエスパニョール
ベシンダリオーベティス
ラス・パルマスーセビージャ

何と言っても注目を浴びるのはバルサーマドリ戦。このフベニルカテゴリ国王杯では2シーズン前にもこのカードが実現している。マドリの地元でおこなわれた試合では4−1というスコアーで地元圧勝。だが、ジョバニが決めたバルサのゴールが大きな意味をもって、1週間後におこなわれたミニエスタディの試合に反映する。トリビオ(現バルサB)が先制点を決め、そしてボージャンとジョバニが追加点を決めマドリを粉砕。そしてサラゴサ相手の決勝戦でも勝利、国王杯を勝ち取っている。ミニエスタディで決めたボージャンのゴラッソは今でも覚えている。果たして、今回は誰が主役となるか・・・。


■フベニルB(第30節)■
ジローナBーバルサB
0−2

今シーズンが終わるまでには数試合残っている段階で、2位につけているグラマネとの差は2ポイント。そしてそのグラマネの試合は5月1日に予定されており、このジローナB相手の勝利で、暫定的とは言え5ポイント差と広げているフベニルB。だが、来週末から困ったことが起きている。5月4日からトルコで開催されるユーロ17の大会に7人ものバルサカンテラ選手が招集されてしまい、すでにフベニルAチームでプレーしているロチーナをのぞき6人もの選手がリーグ戦には出場できなくなっているからだ。

ポルテロ・・・・・・・・アレックス・サンチェス
デフェンサ・・・・・・・カルラス・プラーナス、マルティン・モントヤ
セントロカンピスタ・・・オリオル・ロメウ、ティアゴ・アルカンタラ
デランテロ・・・・・・・アドリア・カルモナ、ルーベン・ロチーナ

前回紹介した“第一次招集メンバー”がそのまま最終招集されることに決まり、今週の初めからすでに合宿に入っている。一つのクラブから7人もの選手がスペインU17代表に選出されたのは初めてらしい。ちなみにAt.マドリ、エスパニョール、ラーシングからそれぞれ2人の選手が、ベティス、リバプール、レアル・マドリ、ソシエダ、バレンシアから1人ずつ招集されている。

■FC BARCELONA
Marc/ Bartra/ Pere/ Terron/ Planas/ Oriol/ Arriero(Marti 85')/ Enric/ J.Luis/ Rochina(Carmona 50')/ Quime(Angi 63')


■カデッテA(第28節)■
テラッサーバルサ
中止


■カデッテB(第28節)■
バルサBーテラッサB
5−1

*順位表は「試合日程・順位」から