|
|
|
|
フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第24節)■ 1989年世代が中心となるフベニルAカテゴリーのチームに、1992年世代のムニエッサが加わり頑張ってプレーしている。ポジションは異なるものの、カデッテA→フベニルB→フベニルAという、一昨年のボージャンのケースとまったく同じ上昇カーブを描いてのカテゴリー昇格。しかもスペインU16代表チームではカピタンまで務めている彼だから、ドーバー海峡の向こうにいる先行投資お節介グループが黙っていない。これまでアーセナル、マンUというチームからのオファーが噂されていたが、今回はチェルシー先行投資グループの登場。だが、幸運なことに、ムニエッサの選手代理人は、ホセバ・ディアスではない。彼の代理人はマドリのラウルなどの代理人を務めているジネス・カルバハルという、この世界ではベテランと言っていい20年選手であり、マジな代理人として知られている。バルサでの成功のみを考えているムニエッサに余計な心配事を増やさないように、オファーそのものを検討しないでいると語っている。 地元では3−4−3システムで戦うフベニルAチームだが、3人デフェンスの要となる“クーマン”の役目を、そのムニエッサが務めている。しかも、この試合ではバルサの先制点も彼が決めてしまった。右サイドからのセンターリングに頭を合わせた選手が、なぜか、3人デフェンサの真ん中にいなければならないムニエッサ。今シーズンの始めにカデッテAチームでプレーしているときにも、ゴールを多数決めている彼なので不思議ではないが、このカテゴリーでも2つめのゴールとなっている。 ヤゴがようやく負傷から戻ってきて後半から出場。ポジションはエストレーモでもデランテロ・セントロでもなく、彼にとっては珍しい左インテリオールというところ。そして後半45分目一杯プレーした彼は、何とハットトリックを決めている。しかも今シーズン3回目のハットトリック。ロチーナとかイエッペスとか、良いデランテロがいるが、やはり彼はモノが違う。これ以上どんな活躍を見せればペップ監督が認めてくれるのか、大いなる疑問だ。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第22節)■ このカテゴリーは45分ハーフタイム制であるのに、この試合を担当した審判は40分と勘違いしたようで1分のロスタイムを加えて41分で前半を終了させてしまった。前半ですでに4−0という結果でおわっているから、試合そのもには影響がないとは言え、とんでもないチョンボ。こういう場合はルール上、ハーフタイム後に不足時間分をプレーし後半を戦うことになるらしいが、それさえもおこなわず普通に後半45分をプレー。実にいい加減な審判でありました。 85分の試合が終了し、7−2という荒っぽいスコアーでバルサの勝利。これで22試合消化し、18勝無敗4分け58ポイントを稼ぎダントツ首位を突っ走り中。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第20節)■ ■カデッテB(第20節)■ カデッテBの地元試合となると、ほぼ必ずと言っていいほどラポルタ会長の顔が見られる。長男のポルがこのチームにいるからだ。すでに離婚が発表されている身だから、息子に会える場所はここぐらいしかないのかと、ミーハー的に想像。そのポル君、この試合では9番をつけてデランテロセントロ選手としてプレーしていたが、いつもどおりまったく良いことなしに終わっている。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
|
第27節 再び首位に2ポイント差 バルサBービラノバ バルサB病棟にいる患者さんはついにエミリ・ゲーラのみとなり、誰をスタメンにし誰をベンチに入れ誰を非招集とするか、という贅沢な悩みを抱え始めたペップ監督。だが、ほぼすべての選手を起用できる状態となっていても、不自然なポジションであれ何であれ、絶対スタメンとなっている選手がいる。フベニルB、フベニルA,そしてバルサCカテゴリーではセントロカンピスタ、あるいはデランテロというポジションでプレーしてきたビクトル・サンチェスがその人。ペップバルサの選手となってからは、ありとあらゆるポジションで起用され続けている。これまで左右ラテラル、ピボッテ、左右インテリオール、右エストレーモ、デランテロセントロ、そしてこの試合ではセントラルとして起用され、これで左エストレーモとポルテロ以外のすべてのポジションで、スタメン起用されたことになる。このマルチポジション起用が彼にとって良いことなのかどうか、ひょっとしたら器用貧乏で使い捨てになってしまわないか、そんな心配はあるものの、個人的には非常に気に入っている選手だけに、マルチぶりを武器にして頑張って欲しい。 また、この試合でペップ監督はバリエンテをピボッテ選手として起用している。カデッテやフベニル時代にはよくやっていたポジションだが、ここ最近まったく見たことがなかった。個人的には、彼にとって最も自然なポジションであり、セントラルよりも彼の良さをじゅうぶん発揮することができるポジションだと思っている。久しぶりに見たバリエンテ・ピボッテはやはり素晴らしい。タッパはもうじゅうぶんとしても、あとは肉が10キロ欲しい。 ガイが負傷から戻ってきて以来、初のスタメン選手として出場。ジェフレンという強力なライバルがいるにもかかわらず、コーチ陣の彼にかける期待は非常に大きいことを示している。その期待に応え、勝負を決める3点目のゴールを奪い、試合出場数は少ないもののこれで7ゴール目。これまでのすべてのカテゴリーで証明されてきたように、決してゴレアドールではないが、シーズン10ゴール以上は決められる選手でもある。1点目はディマスが、2点目はチコがそれぞれ決め、地元ミニエスタディでは10連勝という記録を作っている。首位を走っているガスパーチームが地元で敗戦するというハプニングがあり、この勝利で再び首位に2ポイント差と接近。 ちなみに、この試合にクライフが観戦に来ていた。ミニエスタディで彼の姿を見るのはジョルディがプレーしていた時代以来だから、15年ぶりぐらいということか。来シーズンからアヤックスで使えそうな選手探しか?それとも単に暇だったのか? ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
|
フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第23節)■ この試合がおこなわれる前に、ダニ・ガルシアがコルネヤへレンタルされたことが発表されている。今シーズン加入してきた選手だが、ほとんど出場チャンスを得ることもなく前半のシーズンを終了し、そしていま、他のクラブへとレンタルされていった。シーズン開始直後にクリスティアン・ベルガラとロドリが他のクラブへとレンタルされ、今から2か月前にはワルテルがレンタルされているが、どの選手にしてもここ2年前後にクラブにやって来た選手だ。今シーズン加入してきた選手をみても、マウリ、マリオ、ダニ(今回レンタルされた選手)、イリエ、ポンス、オサードといるが、この中でかろうじて活躍している選手はイリエのみ。最近の補強作戦がいかに誤ったものであったか、それを如実に示しているレンタル作戦。 そして何日か前、マウロ・イカルディというカナリア諸島のクラブでプレーしている坊やの獲得を発表しているが、実際に来てプレーしてみないと“バルサにあった選手なのかどうか”はわからない。カウンタアタックというシステムで成長を遂げてきた選手であったりしたら、どこのカテゴリーでプレーするにせよ、バルサの育成方法に慣れるまで時間がかかるだろう。毎シーズンのように多くの選手が入団してくるが、シーズンが煮詰まってくる頃には、決まって何年も前からバルサでプレーしているカンテラ選手がポジションを奪い取ることが多い。バルサAチームだけではなく、インフェリオールカテゴリーのチームでもプレースタイルに慣れるのに時間がかかるのだ。 クラブ首脳陣が“将来性ナシ”としてコルネヤに移籍させてしまったイグナシ・ミケルという15歳の選手がいる。ベンジャミンAチームからスタートし、アレビンB,アレビンA,インファンティルB,そしてインファンティルAまで毎シーズンカテゴリーを上げてきながら、2年前に“将来性ナシ”としてコルネヤに移籍させてしまった。バルサではセントロカンピスタとしてスタートし、インファンティルA時代は左ラテラルをやっていた記憶のある選手。その彼が近いうちにアーセナルに行ってしまう(それにしても何という偶然なのだろうか、この選手の代理人はセスクやフランと同じようにホセバ・ディアスなのだ)。ついこの間久しぶりに見た彼は、身長が190センチを越えているのではないかと思うほど背が伸びていた。コルネヤのカデッテAチームでプレーする彼のポジションはセントラル。アーセナルが持っていくだけあって非常に良い選手だ。ああ、もったいない。 さて、負傷中のティアゴとヤゴをバルセロナに残し、フベビルAチームはエルクレス相手のフエラの試合。どうにかこうにか勝利し、2位にまで上昇。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第21節)■ ■カデッテA(第19節)■ ■カデッテB(第19節)■ このチームはすべての選手が1993年世代。そこに1994年世代のジェラール(キラキラ星参照)がインファンティルAチームから招集されてこの試合にスタメン出場し80分間プレーしている。彼の自然なポジションは左エストレーモ。この試合でもその位置でプレーし、デビュー戦とは思えない活躍を見せている。 19試合を消化した段階で17勝1負け1分け52ポイント獲得、2位のナスティックに10ポイントの差をつけてダントツの首位。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
|
第26節 ガイ復帰、そしてゴール イグアラーダーバルサB 先週に引き続きフエラの試合。相変わらずゲーラとボティアは負傷中であり、新加入選手のチコはカード制裁で出場停止。ただ、先週よりマシなのは、今回はライカー監督がサラゴサ戦に三人の“ビクトルズ”を招集することもなかったので、ビクトル・エスパンサンディン、ビクトル・サンチェス、そしてビクトル・バスケスがペップバルサに戻ってきていること。ペップバルサの中にあっては超貴重な選手たちだけに、監督としては大満足だろう。ちなみに、ペップ監督の契約期間は2年となっているが、ライカーと同じようにシーズン終了後には一方的に辞めることが自由な契約内容となっている。もう一つ自由な事柄として、一部チームの監督が何らかの理由で更迭となり、バルサB監督にそのお鉢が回ってきたとしても、それを断る権利を契約内容に入れているらしい。つまり、あり得ないことながら、今シーズンの途中でライカーがクラブを離れることになり、クラブ首脳陣がペップを代行として任命したとしても、彼には断る権利があるそうな。これが、何を意味するのかよくわからないが、まあ、初の監督経験だし、バルサBでじっくりと経験を積むことを優先しているということか。 そのペップ監督率いるバルサBは、シーズン開始当初とはずいぶん違う戦い方をしてきている。地元では3−4−3,フエラでは4−3−3というのが常套システムであったのが、折り返し地点を過ぎるあたりから試合をする場所ではなく、相手チームによって使い分けるようになってきた。徐々にではあるものの、相手チームがどのような戦いをしてくるか学習し、それに合わせてシステムに変化をつけることになったのだろう。今回の相手は、ミニエスタディでペップバルサ相手に1ポイントを稼ぐことに成功している唯一のチームであるイグアラーダ。 イグアラーダのスタジアムには手入れがよく行き届いている感じのする人工芝が敷かれているが、いかにも三部リーグのスタジアムらしく非常に小さい。ペップ監督はフエラの試合でありながら3−4−3システムを採用。だが、前半15分もすると4−3−3システムへと変更している。その変更が功を奏するものであったかどうかは別として、橋を叩いても渡らない超慎重ライカーと違い、判断も行動も早いようだ。 イグアラーダが先制。そしてそれを追いかけてる形の後半に、ペップバルサは3点ももぎ取ってしまう。同点ゴール、バスケスからのスーパーパスを受けてディマスが決める。逆転ゴール、やはりバスケスからのスーパーパスを受けてペドロが決める。まさに、ビクトル・バスケスのリサイタルと形容してもおかしくないスペクタクルなプレー。そして3点目は、1月中旬の試合で負傷して以来、初の試合出場となったガイのゴール。わずか10分弱しかプレーしていないが、約1か月間のリハビリを頑張ったご褒美ゴールだ。フエラの試合に1−3で勝利しメデタシメデタシ。だが、それにしても首位のガスパーチームの強いの何のって、ここのところ4連勝でしっかりと首位を確保し、2位のレウスも9試合負けなしで来ており、なかなかバルサBは順位が上げられない。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
|
前半戦での各選手総括 ビクトル・バスケス ジェフレン ウルバーノ ペドロ ヤゴ エネコ ガイ ゲーラ |
|
前半戦での各選手総括 クロッサス ディマス ビクトル・サンチェス トリビオ ルエダ ブスケ チャビ アブラン |
|
前半戦での各選手総括 オイエル パウ プランチェリア バリエンテ ファリ ボティア ジェフリー コルコレス エスパサンディン |
|
バルサB・フベニル・カデッテ ■バルサB 第25節 なんとなく引き分け■ カステルデフェルスーバルサB この試合の前日におこなわれたセビージャ対ライカーバルサの試合に、ペップバルサのベースとなる3人のビクトルズ選手が招集されてしまった。ビクトル・エスパサンディン、ビクトル・サンチェス、ビクトル・バスケス、という3人のビクトルズ。だが、多くの人が予想したように、ライカー監督は招集しただけで試合には起用していない。最初からベンチを温めるだけのために招集され、その結果、負傷中のボティアに加え、この三人もペップバルサの試合には出場することができなくなってしまった。 前半の早い時間にジェフレンがゴールを決めてペップバルサ先制。それからは三部リーグ特有の、ボールが行ったり来たりする、まるでテニスのような試合展開となる。どちらが何かの間違いでゴールを決めても不思議ではない展開が長い時間続き、その光栄に預かったのがカステルデフェルス。ハーフライン近くのフリーキックから蹴られたボールがバルサBゴール前に飛び、何だがゴチャゴチャしているうちに同点ゴール。ポルテロのオイエルはいつものように試合を救ってくれない。ちなみに、好漢チコはバルサB選手として2試合連続出場、そしてタルヘッタを二枚もらって退場。なかなか、やります。 ■FC BARCELONA ■フベニルA(第22節)■ ここのところ、カデッテAチーム所属15歳のムニエッサというデフェンサ選手が、スタメンとして起用され続けている。フベニルカテゴリーでは19歳の選手がゴロゴロしているから、15歳にしてこのチームでプレーさせるということは、バルサインフェリオールカテゴリーコーチ陣の彼に対する期待の大きさがわかるというもの。明日のキラキラ星として紹介したテロンさえ抜いてしまった。 第22節を終了した段階で、上位3チームは団子状態となっている。1位、2位、3位、それぞれが1ポイント差という接戦状態。もう6敗もしているこのチームはダメかと思ったが、そうでもないようだ。残り8試合、リーグ優勝の可能性はライカーバルサの100倍ほどある。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第20節)■ 相手は最下位のチームより一つだけ上の順位にいるサンチェス・リブレ。こういう相手の試合となると、しかも地元での試合となると、最初のゴールが決まるまで非常に“難しい”試合となるのが恒例だ。相手チームはほぼすべての選手を守りにつけ、カウンタアタックを狙ってくる戦い方が一般的となり、一方的な試合展開とはなるものの、なかなか点が入らない。この試合もその例に漏れず、前半20分にバルサが先制点を決めるまで“難しい”試合となっていた。左ラテラルのクリスティアンが攻撃参加しセンターリング、それに合わせて右エストレーモのホセ・ルイスがゴラッソを決め先制。このゴールで“難しい”試合が一挙に“簡単”な試合となった。8分後に再びホセ・ルイスが追加点を決め2−0。前半約30分で試合が終了したようなものだ。 ゴレアドールである9番ロチーナが不在となりながらも快進撃を続けている秘訣は、左右サイド選手の素晴らしさにある。左ラテラル・クリスティアン(プラーナス)、左エストレーモ・カルモナ、右ラテラル・アンジ(バルトラ)、右エストレーモ・ホセルイス、これらのサイド選手からのセンターリングが精度の高いものとなっており、逆サイドの選手がゴールを決めたり、あるいはゴール前に詰め寄せたセントロカンピスタがゴールを決めたりしている。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第18節)■ ■カデッテB(第18節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
|
フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第21節)■ ここ3試合、1分け2敗と絶不調が続いているフベニルAチームが、苦手なフエラの試合となった先週末。しかも相手は1ポイント差でバルサを追ってきているレアル・ムルシア。ライカーではないが「難しい試合」が予想された。だが、この「難しい試合」をロチーナがいとも簡単に料理してくれた。彼のハットトリックがバルサを勝利へと導く。 フベニルBチームでスタートしたロチーナは、15試合で18ゴールを決めている。その彼が、フベニルAチーム選手として昇格したのは、今から3週間ほど前のこと。最初の頃は後半からのスタートとなったものの、今回の試合ではスタメン出場となっている。まだ16歳の選手でありながら19歳の選手たちと一緒にプレーするが、当然ながら相手チームの選手たちも19歳というのが多い。したがって、最初の2、3試合はこれまでとリズムの違いに戸惑っていたようだが、そこはそれ、やはりこれまでの才能ある選手たちが年齢差のあるチームで活躍してきたように、彼もまた時間の経過と共に実力を発揮してきた。9番選手としてスタメン出場した彼は、レアル・ムルシア戦でハットトリックを決める。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第19節)■ 多くの選手を上のカテゴリーに持って行かれながらも、選手層の厚さをいかして快進撃を続けるフベニルBチーム。ナスティック戦は、フエラとはいえ、ほぼ完璧な試合をこなしている。この試合を含めて19試合戦い、15勝4分け無敗。そして奪ったゴールは64、失点はわずか8という、バランスのとれたチームだ。2位のグラマネに7ポイント差をつけ、ダントツの首位を走っている。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第17節)■ このチームのダルマウ、ムニエッサ、バリウ、レイナという4人の選手がスペインU16代表に招集されていて不在のため、この試合は自動的に延期となっている。 ■カデッテB(第17節)■ フベニルBチームと共に、リーグ戦で圧倒的な強さを誇っているカデッテBチーム。このチームもフベニルBと同じように、非常に選手層の厚いチームだ。例えばこのサグレとの試合、後半に入ってからほぼ全取っ替えと言っていいほどの選手交代をし、6−0というスコアーで圧勝している。これまで17試合を消化したところで、16勝1敗、奪ったゴール59,失点はわずか8となっている。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
|
第24節 地元無敵 バルサBーマタロ 火曜日の深夜にバルセロナに到着し、翌日水曜日午前中にメディカルチェックをしたあと午後に契約書サイン、そして木曜日から練習に参加してきて、日曜日の試合にスタメン出場。冬のメルカード期間を利用してバルサBにやって来た補強選手チコの忙しい一週間。この試合で見た限り、非常に落ち着いた感じを受ける選手であり、190センチ近くのタッパがある選手であり、対角線上のロングパスに自信がありそうな選手であり、そして隙を見ては攻撃参加してきてロングシュートを打ったりする選手であったりする。雰囲気的には6、7年前にグラマネからやって来たばかりのオラゲールによく似ている。なんと言っても当時のオラゲールは、“バルサBのベッケンバウアー”と呼ぶ人もいたのだ。学習能力もオラゲールなみにあるとすると、いつかバルサAチームにやってきたりするかも知れないし、もしそうなると、バリエンテが第二のトルトレーロとなってしまったりする可能性もある。 相手はカテゴリー降格ラインに足を突っ込んでいるマタロ。このチームのポルテロは昨シーズンまでバルサにいたイマノル・カスティージャという選手。小さい頃からバルサインフェリオールカテゴリーに在籍していた選手で、昨シーズンはフベニルAのスタメンポルテロだった。ポルテロとしてのセンスはとっても良い選手だったが、背がなかなか伸びず、この試合で見た彼も残念ながらタッパ不足という感じ。 「地元での最高の試合内容であり、個人的には非常に満足している。」 初めて見たチコ選手、合格です。長身の彼の隣にやはり長身のバリエンテがいるセントラル・コンビは見ていて安心感がある。しかも二人ともロングボールを出す才能に恵まれている選手だから、絶妙コンビとなりそう。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
|
フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第20節)■ 地元での前回の試合ではダム相手に敗北、そして今回の地元試合はバレンシア相手に引き分けと、ここのところ不調と言っていい状態のバルサ。成績はパッとしないものの、多くの若手選手が起用されているのが救いと言えば救い。例えば、この試合に次のような選手がスタメンで起用されている。 今から3年前、カデッテ時代にジョバニと一緒に活躍し、マンチェスターから注目されたワルテル・フェルナンデスという選手がいた。彼は昨シーズンに続いて今シーズンもフベニルAでプレーしていた。だが先週、彼はマタロへとレンタルされている。このチームではプレー時間がほとんど与えられないからという理由での、自ら望んでのレンタルだった。負傷することが多かった選手であることも確かだが、ベンチに座っている時間も長かった今シーズン。3年前に見たときには、才能的にはジョバニとそれほど変わらない選手に見えたのに、彼ら二人には大きな差ができてしまった。もっとも、それは現在のボージャンとヤゴにも言えるわけで、前者がバルサAチーム、後者はいまだにフベニルAチームでプレーしている。これだから“明日のキラキラ星”選手候補に誰を選ぶか、とても難しい。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第18節)■ この試合に7−0というスコアで勝利し、これまで18試合を戦って14勝0敗4分けという立派な成績で、2位のグラマネに7ポイント差をつけて堂々の首位にたっている。奪ったゴール61,失った点が8という統計から見てもわかるように、攻撃力の高さとしっかりとした守備力を持ったチームであり、何と言ってもチームブロックの固さが魅力となっている。 ここのところ少し伸び悩んでいる感じのポルテロ・アレックスやデフェンサのテロン、そしてプラーナスなどが相手ゴールを防ぐ仕事をキッチリとしているし、セントロカンピスタにはマルティとかアンリック、そしてオリオルやクロールという期待の選手もいる。そして攻撃陣には左右エストレーモ選手のホセ・ルイスやカルモナ、そしてキメというファイトあふれる選手たちがいる。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第16節)■ ■カデッテB(第16節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
|