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1991年世代 メッシー、ピケ、セスク、V.バスケス、カルボなどを擁した1987年世代がかつての黄金世代だとすれば、現在のバルサカンテラ組織のそれは、この1991年世代だと言える。昨シーズンにドーバー海峡をわたったパチェコを別として、この世代の代表選手と呼んでいいのが、ガイ・アスリンとティアゴ・アルカンタラの2人。だが、彼らに関してはここでは触れない。ここで紹介する1991年世代の選手は、フベニルカテゴリーで昨シーズンプレーしている選手。そして今シーズン、多くの選手がフベニルA、あるいはルーチョバルサでプレーすることになると予想。 ●ポルテロ ●デフェンサ マルティン・モントヤ カルラス・プラーナス カルロス・テロン ●セントロカンピスタ マルティ・リベロラ オリオル・ロメウ ●デランテロ キメ ルイス・ロペス ルベン・ロチーナ クリスティアン・テージョ |
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1990年世代 1989年世代にとって、昨シーズンがフベニル生活最後のものとなったように、今シーズンは1990年世代の若者がこのカテゴリー最後となる。すべての選手がすでにフベニルB、あるいはフベニルAで活躍してきた選手となっているが、ここでは1990年世代代表選手と呼んでいいヤゴとボージャンにかんしては触れない。(カッコ内は昨シーズン所属チーム) ●ポルテロ マーク・マルティネス(フベニルB) ●デフェンサ ダニ・ガルシア(フベニルA) ペレ・セガーラ(フベニルB) クリスティアン・バージェ(フベニルB) ●セントロカンピスタ ダビ・ゴンサレス(フベニルA) ジョナタン・ドス・サントス(フベニルA) イリエ・サンチェス(フベニルB) ポラッコ(フベニルA) アンリック・バージェス(フベニルA) ●デランテロ アンジ(フベニルB) |
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1989年世代 カンテラ選手にとって一つの厳しい現実が訪れてくるのが、年齢制限のあるフベニルカテゴリーでプレー資格がなくなるシーズンだろう。例えば、天才的な少年であれば10歳であろうがカデッテカテゴリーでプレーすることが可能となるし、12歳でもフベニルカテゴリーでプレーすることもできる。年齢制限のないフィリアル(二部チーム)では、例え28歳であろうが、契約期間さえ残っていればメンバーの1人となり得る。だが、フベニルカテゴリーだけは19歳までという年齢制限があるため、この年齢を過ぎようとしている選手は、所属クラブのフィリアルに昇格できないとすると、他のクラブを探すことを義務づけられてしまう。2008−09シーズン、フベニルカテゴリーではオーバー年齢となってしまう1989年世代。バルサにはどのような選手がいるか、それを見てみよう。 ●ポルテロ ジョルディ・マシップ(ルーチョバルサ昇格ギリギリのところ) ●デフェンサ マーク・ブラスコ(放出決定済みの噂) マウリシオ・ガルシア(放出決定済み) マリオ・マンサナーレス(放出決定済み) ●セントロカンピスタ ●デランテロ ホルヘ・イエッペス(放出決定済み) ジョアン・ポンス(放出決定済み) ジュアン・オサード(放出決定済み) |
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ルーチョ監督、お気に召しませぬ選手 ポルテロのパウとプランチェリア、デフェンサのファリとバリエンテ及びチコ、セントロカンピスタのディマス、デランテロのエネコ、彼らはそれぞれプレステージ開始前に自らクラブを離れることを決意、あるいはクラブ側から離れることを宣告された選手であり、7月17日に開始されたプレステージには参加してきていない。だが、プレステージに参加しながらも、何人かの選手がすでに計算外宣告され、他のクラブを探すことを要求されているらしい。最初の選手がエミリオ・ゲーラであり。彼に続いてセルヒオ・ウルバーノ、マーク・ブラスコ、そしてヤゴ・ファルケといった連中だ。もっともゲーラ以外はまだ“公式発表”ではなく、あくまでも噂の段階に過ぎないが、かなり真実性のありそうな噂ではあるようだ。それを踏まえた上で、なにゆえ彼らが計算外選手となったのか、ゲーラとヤゴに関して個人的な推測をしてみようと思う。 ●エミリオ・ゲーラ “チームの和を乱す愚か者”の印を押されてしまったのが、計算外選手となった一つの理由としても、さすがにそれだけではないだろう。たぶん、プレステージにおける9番選手ロチーナの予想以上の台頭があると思う。17歳の若きデランテロ・ロチーナが最初から快調に飛ばしている。昨シーズン、フベニルBからスタートしたロチーナが、ルーチョバルサのデランテロとして今シーズン計算できるのであれば、26歳のゲーラはそれほど必要ない選手となる。したがって、もしこのチャンスをロチーナがいかすことができれば、ゲーラ放出もそれなりに意味ある話となる気がする。 多くのクラブを渡り歩いてきているゲーラは、こういうことに慣れているようで、計算外選手通告された翌日にはクラブ側と話し合いを持ち、契約の解除をおこなっている。そしてそれからしばらくして、At.マドリBチームに加入している。さすが、ベテラン選手。 ●ヤゴ・ファルケ だが、彼はまだ年齢的にはフベニルの選手。監督の役目はその弱点を矯正していくことにあるのは明らかだ。昨シーズン、ほとんどがフベニルAチームの試合出場であったにもかかわらず、毎日の練習ではペップバルサに顔をだすことが多かった彼だけに、教えることが大好き人間ペップ監督がなにゆえそれをしなかったのか、そこら辺がわからない。毎日の練習で指摘しても一向にプラス方向にいかなかった可能性も捨てきれない。ルーチョ監督にしてもそこらへんを指摘する毎日でありながら、改善の傾向が見られなかったのかも知れない。だが、まだプレステージの半分も消化していない段階であることを考えると、そういう面での理由で計算外選手となること自体がよくわからない。いずれにしても、それは第三者にはわからないことだ。 バルサカンテラ組織に詳しい友人によれば、フットボール的な意味合いよりは、ヤゴの持つキャラクターが問題だったのではないかと言う。それはじゅうぶんあり得そうな推測だ。決して練習態度が悪い選手でないことは知っている。だが、試合中の彼の態度からキャラクター的に問題があることは、これまで彼を見続けてきたファンなら誰でも知っていることだ。どんなに大差で勝利している状況でも、自分が納得できないプレーの試合では、わがままなプレーが多くなる。誰かがゴールを決めても彼だけ一人ポツンとしていることが多い。ヤゴがゴールを決めても他の選手が祝福することなしに、孤立しているシーンもよく見ている。途中交代されるとベンチに座らず、一人離れてベンチの横に座り込んでいることも多い。昨シーズンのとある試合で、途中交代を命じられてそのままグラウンドを離れ、父親と共に車でスタジアムを離れていったところも個人的に目撃している。確かに、問題がないとは言えない。 だが、繰り返すことになるが、いずれにしても彼はまだフベニルカテゴリーの年齢の選手。監督やコーチたちは、彼の持つプラス面をいかすと共に、マイナス面を矯正する立場にある人々だ。もし、指摘したことを守らないのであれば、数試合ベンチに置くなり非招集とし、反省を促せばいいことのはずだ。それはシーズンを通じておこなっていけば良いだけの話となる。何と言っても、スペインU19代表に招集されている唯一のバルサ所属の選手でもある。プレーするカテゴリーの器が小さくなってしまったから、レンタル移籍して彼の実力に相応しい場所で成長しなさい、ということでは当然ない。まだ、彼は一シーズンまともにバルサフィリアルチームでプレーした経験がない選手だ。したがって、外側から見ている第三者には決して理解できない“事件”でもある。 ヤゴとバルサとの契約期間はまだ5年間も残っている。計算外選手となったことを知った彼は、クラブ側に自由契約の身となることを要求しているという。当然の要求だろう。それでもファンとしては、どうにかレンタル移籍という方法で落ち着くことを願う。せめて二部Aカテゴリーか外国のチームで経験を積み、一回り大きくなってバルサに戻ってこれる方法を探すべきだ。それじゃなきゃ、この不可思議な“事件”は、どうにもこうにも救われない。 少々明るいニュース。それはフベニル選手のカルロス・テロンがフランスU18の代表チームに招集されていること。父親がフランス人であり、スペイン代表が彼を招集していないからこそ可能となったことでもある。 |
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加入選手 8月4日現在、ルーチョバルサには5人の他クラブからの新加入選手がおり、そして昨シーズンバルサBに在籍していた何人かの選手が、すでに移籍クラブを見つけてクラブを去っている。加入選手のポジションで目立つのはセントラル選手が3人もいること。ペップバルサと同じように、このカテゴリーでも守備をまず固めて、という発想があるようだ。そしてセントロカンピスタの選手が1人もいないところを見ると、このポジションはラ・マシア出身の選手にお任せということだろう。年齢的には22歳前後の選手であり、基本的にはカテゴリー昇格を狙っての補強で、うまくいけば第二のオラゲールが発掘できればということかも知れない。これまで2試合おこなわれたミニエスタディでの練習試合を見た感想と共に選手紹介。 ホセ・アントニオ・ソラーノ(23歳)セントラル選手 エクトル・ベルデス(22歳)セントラル選手 ジョナタン・ロペス(21歳)セントラル選手 ルベン・ラージョス“ラージョ”(22歳)エストレーモ選手 マヌエル・アグード“ノリート”(年齢不明)デランテロ選手 |
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