2008年
12月
2009年

第18節 らしく終了
(08/12/23)

サバデルールーチョバルサ
2−2

ここ5試合にわたって地元での勝利を知らないという、サバデル相手の年内最終戦。ルーチョ監督は前回とまったく同じ11人のスタメン選手をこの試合に起用している。左エストレーモにガイ、右エストレーモにジェフレン、そしてプンタにロチーナ。ティアゴはどういうわけか招集されてもいない。

毎度の事ながら、このルーチョバルサがうまく機能するかどうか、それはひとえにビクトル・バスケスの閃きにかかっている。彼にとって“良い日”であればなかなかのルーチョバルサチームとなるし、彼がイマイチの時はチームそのものもイマイチとなる。前半、そのバスケスからの素晴らしいパスを受けてロンガスがセンターリングし、そのボールをロチーナが押し込んで先制。だが、すぐにオウンゴールに近い形でサバデルが同点に追いつき、1−1というスコアーで前半終了。

後半終了間際に“今シーズンのマヌケな失点シーン・ベストファイブ”に入りそうな、サバデルデフェンサ選手のポカによりゴールを決めたバルサながら、ロスタイムに同点にされ、2−2という引き分けスコアで年内最終試合終了。スコアにしても試合内容にしても、そして10位という順位にしても、なぁ〜んだか今シーズンのルーチョバルサを象徴するような、中途半端というか、良くもなし悪くもなしというか、とにかくスッキリしないイメージのまま年越しとなりました。とってもビミョ〜なチームです。

■FC BARCELONA
Min~o/ Corcoles/ Botia/ Verdes/ Joni/ Rueda(Xavi 78')/ V.Vazquez/ Longas/ Jeffren(Rayo 66')/ Rochina(Maric 66')/ Gai


フベニル・カデッテカテゴリー

■フベニルA(第16節)■
バルサーマタロ
3−0

このカテゴリーでは、リーグ優勝はすでに3チームに絞られているようだ。マタロ相手の年内最終戦を勝利したバルサは37ポイントで首位にたっている。だが、2位のマジョルカはわずか1ポイント差でバルサを追い、3位につけているエスパニョールもバルサには2ポイント差。

■FC BARCELONA
Diego/ Montoya(Bolan~os 54')/ Pere/ Bartra/ Terron/ Romeu/ Jonathan(Fasciana 46')/ Polaco(Carmona 62')/ J.Luis/ Anselmo/ Gerard (Ilie 52')


■フベニルB(第16節)■
バルサBーエスパニョールB
1−0

エスパニョールBにはクリスティアン・テージョというデランテロ選手がいる。かつて、ガイやパチェッコ、あるいはロチーナ、デニス・クロール、テロンなどと共にバルサ“黄金のインファンティル”チームを構成した1人だ。昨シーズンは他のクラブにレンタルされていて今シーズン戻ってきていたが、計算外選手扱いを受けてエスパニョールへと移籍していった。今シーズンは鳴り物入りでバルサに入団してきたイカルディがいたこと、下のカテゴリーからエトックという期待のデランテロが上がってきていることなどが彼の放出理由なのだろうが、こういう試合で彼のいききとしたプレーを見ていると、何かもったいない気がしてくる。エトックは負傷上がり、イカルディはアルゼンチンU17代表に招集されており、もしテージョがいたなら間違いなくスタメン選手となっていただろう。

デランテロ・セントロのいないフベニルBチームは、カデッテAからロベルトという選手を招集している。昨シーズンから急成長を遂げている選手ながら、彼の自然なポジションはインテリオールでありプンタではない。それでも監督の期待に応えてそれなりの仕事をしているところが偉い。

この試合はダービー戦であると同時に、首位と2位のチーム同士の戦いだ。とは言うものの、首位バルサと2位エスパニョールとの差は12ポイントと離れており、どうしても勝利が必要とされるのはエスパニョールと言える。いずれにしてもダービー戦らしい激しいぶつかり合いの試合となった前半戦。だが、後半に入っても無得点の状態が続くと、エスパニョールはこれでも良しという感じとなったのか、あるいはすでに走りすぎで体が動かなくなったのか、まるで全員守備のようなスタイルとなってしまう。圧倒的に攻め続けるバルサにゴールの幸運が訪れるのは、すでにロスタイムに入ってから。後半途中から入ってきていたエトックがゴールを決め、この勝利で2位エスパニョールに15ポイント差をつけて年内最後の試合を終了

■FC BARCELONA
Carlos/ Dalmau/ Blanchart/ Gomez/ Planas/ Baliu(Espinosa 55')/ Marti(Rosell 94')/ Gustavo/ Brian(Jhony 86')/ Roberto/ Ella(Etock 76')


■カデッテA(第13節)■
エウロッパーバルサ
0−3


■カデッテB(第13節)■
バルサBーフロレスタ
5−1

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/12/18)

■フベニルA(第15節)■
バルサーレイダ
1−2

土曜日のルーチョバルサチームにティアゴが招集されていなかったので、怪我でもしたのかと思っていたら、日曜日におこなわれたこのフベニルチームの試合に出ていた。これで今シーズン2回目のフベニルチームでの出場。ポジションは9番、ティアゴのプンタというのを見るのはこれが初めて。そして右ラテラルにはフベニルB所属のダルマウがスタメン出場している。絶対スタメンのモントーヤが負傷中なのでダルマウの招集となったのだろうが、彼にとってデビュー戦だ。ところで、この試合にはボラーニョスもカルモナも招集されていないが、負傷でもしてしまったのだろうか。

ティアゴがプンタをしているが、彼はもちろんそのポジションの選手ではない。昔で言えば、ラウドゥルップが9番に配置された時のように、最近ではメッシーがプンタとなった時のように、いわゆる“プンタもどき”というスタイルでプレーするシステムだ。セントロカンピスタやエストレーモの選手たちに、ゴール前へのスペースを作り出す役目となる。これといったプンタ選手がいないこのチームの現状を示しているとも言えるが、ここのところスッキリとした試合内容を伴って戦っていないので、少しシステムをいじってみようかということかも知れない。

ガルシア監督の冒険はそれなりの効果をみせて、ここ何試合かでは非常に良い感じで試合が進められたように思う。だが、不思議なもので、良い試合が良い結果を生むとは限らないときている。相手チームのカウンター攻撃が見事に決まって2点も入れられてしまった。まったく、わからないもんだ。この敗戦で2位のマジョルカに1ポイント差と迫られてしまった。

■FC BARCELONA
Martinez/ Dalmau/ Pere(Roberto 80')/ Bartra/ Terron/ Romeu/ Jonathan(Fasciana 75')/ Polaco/ J.Luis/ Thiago/ Gerard (Anselmo 56')


■フベニルB(第15節)■
レウスーバルサB
1−5


■カデッテA(第12節)■
バルサーテラッサ
4−1

このチームには2人の“バルサ関係”の選手がプレーしている。ポルテロのウンスエは御存知ポルテロコーチであるウンスエの息子。そしてもう1人はコネ入団のラポルタ長男。ウンスエは黒人ポルテロであるヤニックとスタメン争いしているそれなりに素晴らしいポルテロだが、ラポルタの坊やはどうもいけない。この試合では珍しくスタメン出場していたが、やはり彼には無理がある。まったく良いところなしに前半だけでベンチに下がっている。カデッテAチーム最大のキラキラ星選手ジェラールは負傷でもしているのか、ここのところ試合に出場していない。この試合にはティアゴの弟であるラファも招集されていないようだし、彼もまたひょっとしたら負傷中か。

チーム総体としてはまとまっているのだろうが、光り輝く少年がなかなか見つからない。現在のバルサインフェリオールカテゴリーにおいて、このカデッテカテゴリーあたりから下を眺めると、かつてのヤゴとかボージャンのような超光る素材は見つからない。今から2、3年後のフベニルカテゴリーがどうなるのか、それはこれからの補強作戦次第という情けない状況になるのではないかと思う。

■FC BARCELONA
Unzue/ Joshua(Daniel 56')/ Edu/ Bakoyock/ Ayala/ Laporta(Pau 41')/ Ateba(Patri 41')/ Maikel/ Ernesto(Adria 41')/ Marc/ Roger


■カデッテB(第12節)■
タレガーバルサB
0−3

*順位表は「試合日程・順位」から


第17節 楽勝!
(08/12/16)

ルーチョバルサーウリウエラ
4−0

この日、カンプノウではクラシコが22時に試合開始。ルーチョバルサの方は17時30分から試合開始。実に中途半端な試合開始時間。19時近くに試合が終わって、22時まで何をしろというのか。3時間も時間があまってはこちらも困ってしまうので、試合はテレビ観戦と決め込みました。

だいぶ前に負傷から戻り、練習に参加してきていたジェフレンがようやく招集され、しかもいきなりのスタメン出場。右エストレーモにジェフレン、左エストレーモにガイ、そしてプンタにロチーナというのは、なかなか若々しい取り合わせで良いじゃないですか。これにティアゴまでスタメンで出場するようになれば、ルーチョバルサ、けっこう良い雰囲気となります。そして個人的には、ルエダがスタメンに戻ってきたことが嬉しいニュース。中途半端な試合開始時間なれど、普段以上に人が見に来ている様子。みなさん、偉い!

3か月ぶり試合出場というジェフレンが先制点、そして追加点も決めてしまう予想外の展開。久しぶりの試合出場だからという意味ではなく、彼はもともとゴレアドールではなく、エストレーモの位置からセンターリングをうまくあげてナンボの選手。長いリハビリご苦労さんという、幸運の女神からのプレゼントかも知れない。左エストレーモに入ったガイにはゴール運が与えられなかったが、ルーチョバルサが獲得した4ゴールのうち2ゴールは、彼の絶妙なアシストによるもの。ルーチョ監督は珍しくもガイに90分間プレーさせているが、プレー時間さえしっかり与えてくれれば、これぐらいできますよというガイ、さらに頑張ってみよう。

今シーズン勝利した試合の中で、もっとも楽な試合展開となって、心配することも何もなくラクチンに90分間過ごせた試合。相手の攻撃はほぼ皆無だったし、ボールの支配も圧倒的にルーチョバルサの方にあったし、何よりもスムーズに追加点が決まっていたからだろう。象徴的だったのは、今シーズン加入してきたマリックやノリートが控え選手となり、ラージョにいたってはベンチにも入っていなかった。いつものことながら、徐々に活躍し始める選手は下のカテゴリーから上がってきたカンテラ選手であり、同時に徐々に消えていくのが新加入選手という傾向。今シーズンも例外ではないようだ。

■FC BARCELONA
Min~o/ Corcoles/ Botia/ Verdes/ Joni/ Rueda/ V.Vazquez(Abraham 77')/ Longas/ Jeffren(Nolito 66')/ Rochina(Maric 62')/ Gai

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/12/10)

■フベニルA(第14節)■
グラマネーバルサ
2−0

首位をキープしているとはいえ、ここのところ明らかに下降ラインを描いた試合内容を繰り返しているバルサ。その彼らを地元に迎えるのはカテゴリー下降ライン近くにいながらも調子を出してきているグラマネ。試合内容と試合結果は、上昇カーブを描いているチームが下降カーブを描いているチームを押し切っての勝利。つまりグラマネの勝利、バルサの敗北となった。カーブは急には曲げれないということか・・・。

何度も繰り返し言っていることながら、ロチーナを失ったこのチームには、アンセルモというデランテロ・セントロしかいない。昨シーズンはかなりのゴールを決め、それが認められてバルサに来た選手らしいが、これまでのところまったくその片鱗は見られない。それでもバルサが勝ち続けてこられたのは、セントロカンピスタたちの活躍があったからだろう。ポラッコ、ジョナタン、ロメウ、これらの選手のゴールがバルサを救ってきていた。だが、彼らの活躍もイマイチとなる試合ともなると、デランテロ不足のバルサはどうもいけません。この試合での明るいニュースは、アンセルモの控えとして、フベニルBチームからセルジ・ロベルトという好調を維持している選手が上がってきたことだろう。だが、彼もまたデランテロ・セントロの選手ではなく、もともとセントロカンピスタの選手だ。その彼が後半20分近くにアンセルモに代わってフベニルAチームデビューを飾っている。

2位につけていたマジョルカが敗北したものの、3位のエスパニョールが勝利してバルサに3ポイント差と迫ってきている。そろそろ調子を取り戻さなければいけませんバルサ。

■FC BARCELONA
Martinez/ Montoya/ Pere(Ilie 66')/ Bartra(Bolan~os 83')/ Terron/ Romeu/ Jonathan/ Polaco/ Gerard / Anselmo(Roberto 61')/ Carmona


■フベニルB(第14節)■
バルサBーマンレッサ
4−0

4年前にインファンティルカテゴリーに入団してきたドイツ人選手デニス・クロールがクラブを去っていった。2年ほど前から負傷することが多く、継続性を持った起用がされていなかった彼だが、今シーズンもまた、ほとんど試合に出場するチャンスに恵まれていなかった。これまでのところ負傷なしでやってきているシーズンながら、監督から戦術的な問題として招集外となることが多かっただけに、プレー場所を求めて4年間住み慣れたラ・マシアを離れることを決意したという。

4年前にレバクーゼンからやって来た彼を初めて見たとき、これはモッタの再来ではないかと思った記憶がある。身長は高かったがずば抜けて高いということもなく、それでもガッシリとした体つきが印象に残る選手だった。テクニックも面白いものを持っていたし、強烈なロングシュートも魅力的な選手だった。入団当時のポジションは左インテリオール、それもモッタと同じだった。インファンティルA、カデッテB、カデッテAと順調にカテゴリを上げてきた彼だが、フベニルカテゴリーに上がってくる頃からどうもおかしくなった。フィジカル的に彼より優る選手が周りでプレーするようになり、彼の特徴が目立たなくなってしまった。そして度重なる負傷。先週末、バルセロナに友人たちを多く残して彼はレバクーゼンのチームへと戻っていった。

スエルテ!クロール!


■カデッテA■
試合ナシ


■カデッテB(第11節)■
バルサBートルトッサ
8−1

*順位表は「試合日程・順位」から


第16節 渋いのぉ〜
(08/12/08)

オンティニエンールーチョバルサ
0−0

前回のアルシラに続いて、今回も聞いたことも見たこともないオンティニエンというチームが相手の試合。三部リーグならともかく、これまで二部Bカテゴリーの試合はずいぶんと見てきた気がするが、どうやら知らないクラブはいっぱいあるようだ。このチームの順位はいかなるものかと順位表をのぞいてみると、あらあら、我らがルーチョバルサの真上に位置しているチームではないですか。10位と11位のチームによる、実力接近した激烈な試合展開が予想されます。

試合結果はゴールなしのエンパテ。試合内容にかんしては書くほどのこともなく、前半はルーチョバルサが押し気味に進め、後半は相手チームペースで試合が運び、お互いにゴールを入れる幸運もなく90分が終了。最後の方はルーチョバルサチームが試合終了の笛を今か今かと待つような感じ。まったくもって面白くも何ともない内容。ティアゴは後半25分頃に、ガイにいたってはほぼ試合終了間際に登場。う〜ん・・・。

シロウトにはルーチョ監督が何をしたいのか、もう第16節を終了した段階だというのによくわかりません。何となく、かつてセラ・フェレール監督がバルサを指揮したときと同じような空気が伝わってくる気がする。ベティスやマジョルカを指揮したときの彼の戦術は、しっかりと守ってカウンタを狙ってくるという単純なものだったにもかかわらず、バルサでは3人デフェンサシステムを採用して、超攻撃的な姿勢を見せようとしていたが、もちろんそれはうまくいかなかった。ルーチョ監督の理想とする戦術も、この4−3−3という攻撃的なシステムとは違い、もっと守備的なものなのではないだろうかという気がしてきている。もっとも、そういう気がしてきているというだけで、はっきりとした根拠はなし。好意的に考えれば、あくまでも過渡期に過ぎないのかも知れない。

いずれにしても、わざわざミニエスタディまで足を運んで見たいと思うチームではなくなってきた。バルサフィリアルチームの試合観戦の楽しみは、何と言っても将来エリートチームに上がってくるかも知れない成長株の選手の活躍を見ること。ヤゴがユベントスでデビューするかも知れないというニュースが嬉しいやら悲しいやら。シーズン開始当初、ブスケを控え選手にしていたルーチョ監督、ヤゴを計算外選手としたルーチョ監督、ガイやティアゴをスタメン選手として起用しないルーチョ監督、もう少しカンテラファンに希望の光を与えてくださいマシ。

■FC BARCELONA
Min~o/ Corcoles/ Verdes/ Botia/ Joni/ Xavi/ Longas(Thiago 77')/ V.Vazquez/ V.Sanchez/ Rochina(Gai 83')/ Nolito(Rayo 66')

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニル・カデッテカテゴリー
(08/12/04)

■フベニルA(第13節)■
バルサーオスピタレ
2−1

第13節オスピタレ戦。相手はカテゴリー降格ラインに足を突っ込んでいるチームだし、地元での試合だけにバルサ楽勝の予感。それでも、ここ2試合のバルサの試合内容を振り返ってみると、チームの調子は確実に下降線をたどっている感じがするので、前半でややっこしいことになると苦戦となる可能性も考えられる試合だ。これまで絶対スタメンだった左ラテラルのテロンは招集さえされず、やはり常時スタメン選手となっていたジョナタンとバルトラもベンチスタートとなっていたのは、彼らを少しでも休ませようというよりは、ショック療法という感じがしないでもない。これまでのお決まり11人スタメンを、この試合では思いきって変えてきたスタメン構成となった。テロンの代わりにはセビージャから今シーズンやって来たホセ・フリオ、バルトラの代わりにペレが入り、左エストレーモのジェラールの代わりにカルモナ、そしてジョナタンの代わりにはイリエが入ってのスタメン11人。

先週末のエスパニョール戦のように、まるでバルサらしさが感じられない前半戦。そしてその試合と同じように、この試合を救ったのは魂の男ポラッコだった。ここのところゴール運が団体でやって来ているような彼は、前回のエスパニョール戦に続いて重要なゴールを決めてしまう。先制点だけではなく、この試合そのものを決めた2つめのゴール。これでシーズントータル6ゴールとなり、ジョナタンと並んでチーム内でのゴレアドールになってしまった。

2位につけていたマジョルカがエスパニョールに負けたことにより、首位バルサと2位マジョルカの差は4と広がっている。したがって順位的には何の問題もないものの、そしてここまで快調に飛ばしてきていることは認めるものの、どうもデランテロ選手たちのゴール不足が気になる。例えば、デランテロセントロのアンセルモは4ゴール、エストレーモのジェラールとカルモナがそれぞれ2ゴール、ホセ・ルイスにいたってはまだ1ゴールしか決めていない。セントロカンピスタのジョナタンとポラッコがそれぞれ6ゴール決めて、チーム内の得点王となっているが、ポラッコのツキがいつまでも続くとは思えない。それそろ、デランテロたちがしっかりと仕事をしないといけない。

遠い将来か、近い将来かは別として、果たしてこのチームから誰がエリートチームに上がってくるか。個人的に選ぶ候補選手はモントーヤとロメウの2人。つまり右でも左でも問題なくこなすラテラル選手のモントーヤと、ピボッテ役やセントラルもこなすロメウ、この2人ではないかと思う。その彼らに続くのがボラーニョス、バルトラ、ジョナタン、そしてカルモナというところか。

■FC BARCELONA
Martinez/ Montoya/ Pere/ Bolan~os/ Jose/ Romeu(Bartra 75')/ Ilie(Jonathan 55')/ Polaco(Fasciana 78')/ J.Luis(Gerard 65')/ Anselmo/ Carmona


■フベニルB(第13節)■
マンレウーバルサB
1−3


■カデッテA(第10節)■
バルサーマンレウ
4−0


■カデッテB(第10節)■
マルトレルーバルサB
0−7

*順位表は「試合日程・順位」から


第15節 ロチーナ初ゴール、そして勝利!
(08/12/02)

ルーチョバルサーアルシラ
2−0

アルシラなんて、これまで聞いたことも見たこともないチーム。いったいどこの地方にあるクラブなのか、それさえ知識がないものの、順位は18位となっており、カテゴリー降格ラインに両足を突っ込んでいるクラブのようだ。そうは言っても、我がルーチョバルサとのポイント差わずか2ポイントしかない。この試合ですでに第15節を迎えるリーグ戦、ルーチョバルサもそろそろ上昇カーブを描いてファンを楽しませてくれないといけません。あと数試合で折り返し地点に入ってしまいます。

ペップバルサ招集漏れとなったペドロとV.サンチェスがこの試合に招集されている。その変わりと言ってはなんだが、これまで常連選手だったエストレーモ選手のノリート、セントロカンピスタのルエダやアブラン、あるいはフォンタスというところが招集漏れとなっている。しかもすでに負傷から戻ってきて普通に練習しているジェフレンも呼ばれていない。このカテゴリーはベンチに5人までしか入れないので、多くの選手を招集することができないが、それでもルーチョ監督、思い切った招集作戦を展開してみました。試合内容や結果も思いっきり楽しめるものとなることを期待。見ず知らずのアルシラ戦は日曜日の12時。良い試合開始時間。

相手チームの左エストレーモに入っている選手をどこかで見た覚えがあると思いながら試合観戦。その選手が目の前にやって来た時に誰だかわかりました。なんとサンタマリアじゃないですか。いや、お久しぶりです。こんなところでプレーしていたとは知りませんでした。すでにかつてのスピードはまったく影をひそめ、ベテランの味だけを絞り出してプレーしている感じ。いずれにしてもお元気でなによりです。

ガイ、ティアゴと共にベンチスタート。フエラの試合ならともかく、カサの試合なのだから、こういう選手を優先して出場させてもいいのではないかと思うのだが、ルーチョ監督の考えは違うようだ。監督采配にはいっさい口を挟まないことが信条なれど、フィジカル優先、経験者優先という発想がどうも好きになれない。前半にペドロのゴールでリードするものの、後半に入ってすぐに追いつかれてしまう。そこでやっとこの2人の登場です。相手ゴールエリア近くでガイがファールを誘い、フリーキックでティアゴが蹴ったボールをロチーナが頭で合わせて決勝点。若手3人で決めて決勝点。果たしてルーチョ監督、どのようにこの試合を総括するのでありましょうか。久しぶりにルーチョバルサが勝利した試合を見たものの、なにかイマイチすっきりしないチームという印象は変わらず。

■FC BARCELONA
Min~o/ Corcoles/ Verdes/ Botia/ Joni/ Xavi(Longas 58')/ V.Sanchez (Thiago 70')/ V.Vazquez/ Pedro/ Rochina/ Rayo(Gai 58')

*順位表は「試合日程・順位」から