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第8節 ヤバイ! ルーチョバルサーレイダ 12ポイントを稼ぎ4位に位置するレイダを迎えてのミニエスタディでの試合。前回の試合ではカード制裁で出場でできなかったビクトル・サンチェスと、負傷欠場していたコルコレスが復帰。コルコレスの代わりに出場していたモントーヤはフベニルAに戻されている。そしてガイはイスラエルU21代表に招集されているからバルセロナにいないし、まだ3週間程度のリハビリが必要なティアゴも当然ながら招集されていない。2試合連続地元での試合が続くルーチョバルサであり、ここで6ポイント稼ぐことが急務となっている大事な試合。 この11人のスタメン選手。個人的にはまったく持って魅力を感じないルーチョバルサ。カンテラ選手と言えば、ポルテロのミーニョ、セントラルのサンチェス、そして右エストレーモのバスケスしかいない。そしてジョニ、ロンガス、マリック、ラージョという今シーズン加入してきた選手が4人。彼らにキラキラ光るものが見られるかというと、そういうこともない。昨シーズンからいる4人の選手、つまりコルコレス、エスパサンディン、アブラン、チャビという選手たちは、たぶん今シーズン限りでバルサを離れることになる選手。負傷中のティアゴ、代表に招集されているガイなどがいないのは仕方がないとして、明日を感じさせてくれるオリオル・ロメウとかルベン・ロチーナなどをなにゆえ招集しないのか、ここは一つ、ルーチョ監督と膝を交え、是非とも追求してみたいものだ。 前半15分ぐらいにレイダが先制。圧倒的なボール支配を誇るルーチョバルサながら、そのほとんどがデフェンサ選手同士のボール回しによるもの。前半45分でゴールチャンスはまったくなかったと言って良いし、レイダの方は、決定的なゴールチャンスが少なくても2回はあって前半終了。後半15分にセントラルのジョニの代わりにノリートが入ってシステムは3−4−3に。だが、それでも決定的なゴールチャンスは訪れない。後半終了間際15分間、怒濤の攻めを見せるルーチョバルサながらゴールは奪えず、地元での2連敗という屈辱的な結果で試合が終了。 相手あってのことだから、負けるのは仕方がないとしよう。地元での試合でありながら、勝てなかったのも仕方がないとしよう。だが、どうしようもないのは、今日見たこのチームはここ何年間で最も“夢のないチーム”であること。レンタルというスタイルでやって来た“期待のセントラル”であるジョニは、バリエンテの足下にも及ばない選手であり、“期待のエストレーモ”としてやって来たラージョは、ルーチョ監督計算外選手としたヤゴと比較するのもおぞましい感じだし、“期待のデランテロ”マリックに至っては、引退間際の選手という雰囲気を漂わせている。これは、実にヤバイ。 ■FC BARCELONA フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第6節)■ ■フベニルB(第6節)■ ■カデッテA(第3節)■ ■カデッテB(第3節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第5節)■ やっとロチーナがリハビリを終えて復帰してきた。約50分間プレーしているが、いかにもリハビリ後の復帰という感じで、動きはイマイチだし、スピードもない。だが、それでも、ゴールの嗅覚だけは衰えていないようで、バルサ3点のうち2点は彼の得点だ。さすが、ロチーナ。 ルーチョバルサに初招集されたモントーヤの姿は当然ながらない。だが、試合開始前に彼の母の死を悼む1分間の黙祷がおこなわれている。亡くなったのはつい4、5日前のことらしい。そのモントーヤはルーチョバルサの試合にデビューし、頭部打撃というアクシデントで途中交代している。モントヤ家にとってろくな週ではない。 地元でマジョルカをやぶり、これで開幕戦以来5連勝のフベニルAチーム。なにやら今シーズンは強いぞ。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第5節)■ フエラの試合ということもあり、まったく映像を見る機会がなかった試合。だが、出場メンバーを眺めると、なんとイカルディという選手が途中から出場してきているではないか。鳴り物入りで今シーズン入団してきたアルゼンチン人選手だが、プレステージ中に負傷してしまい、個人的にはまだ一度も見る機会に恵まれていない。次の試合は地元でのものだから、是非とも拝見したい選手。 また今月の末に予定されているスペインU17代表の公式試合に、このチームから5人の選手が招集されている。デフェンサのアドリア・ブランチャーとアルベルト・ダルマウ、セントロカンピスタのセルジ・ロベルト、デランテロのマヌエル・レイナ、アドリア・カルモナ。またスペインU19代表には左ラテラルのカルラス・プラーナスがバルサ唯一の選手として招集されている。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第2節)■ ■カデッテB(第2節)■ カデッテAチームのポルテロをやっているウンスエというのは、ウンスエの息子だということはわかっているが、このチームのポルテロのブスケというのは例のブスケの息子であり例のブスケの弟なのか。でも、すごく可愛い顔をした少年だから、たぶん他のブスケ家の息子だろう。それにしてもややっこしい名前の選手が多い。ポル、カルロス、マーク、ジェラール、セルジ、クリスティアン、ロベルト、この手の名前の選手は各カテゴリーに必ず1人はいる。 キラキラ星コーナーに登場しているエブエルというカメルーン出身選手が、このチームでエストレーモをやっている。昨シーズンはインファンティルBでプレーしていたから、インファンティルAをジャンプしてこのカテゴリーに上がってきたようだ。1歳、あるいは2歳年上の選手に囲まれてプレーしていることになるが、アフリカ出身選手だから、フィジカル的な問題はない。しかも、この選手はテクニック的にも優れた選手だから、このカテゴリーでもじゅうぶんやっていけそうな気がする。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第7節 一歩前進? オサスナBールーチョバルサ 相変わらずティアゴは負傷中、だが、チャビ・トーレスはドクター許可がおりて久しぶりに招集されている。前回の試合では不可思議な非招集となったルエダが復帰してきているが、明るいニュースと言えるのはフベニルAからモントーヤが初招集されていることだろう。右ラテラル絶対スタメンのコルコレスが負傷してしまった事情が生んだ招集だが、いずれにしてもモントーヤはいつかルーチョバルサに登場してくると思っていただけに嬉しいニュース。 これまで6試合を戦ってきて、奪った得点がわずか5に比べ失点が7と、取られた点の方が多いルーチョバルサ。しかもフエラで3試合戦ってきて得点はゼロ、まったくのゼロゴール。これでは15位という順位もうなずけよう。そして今回の相手はフエラの試合とはいえ、我らがルーチョバルサより成績が悪いオサスナB。1勝3敗2分け、3試合地元で戦って1勝しかしていないチームだから、これはひょっとしたらひょっとして勝てるかも知れない、という淡い期待を抱かせる試合。だが、そうはならなかった。勝ちもしなければ負けもしない引き分けの試合。それでもポイントが増えたわけだから、慎ましくも一歩前進と言えるかも知れない。 オサスナBが先制し、それを追いかける形となったルーチョバルサが後半に2点をもぎ取り、あらま、本当に勝ってしまうかと思われた展開。だが、試合終了間際に同点にされ、残念ながらフエラの初勝利はならず。それでも初の1ポイント獲得。 せっかくデビューしてきたモントーヤが頭に強い打撃を受けてノックアウト。すぐにアブランと交代させられているが、負傷のためと言うより頭部の打撲だから大事をとってという感じ。2、3日もすれば練習に戻ってこられるだろう。デビューと言えば、7試合目にしてガイがやっとスタメンデビュー。フィジカル的に100%になり次第スタメンで起用すると言っていたルーチョ監督だから、ガイの体調は100%になったということだろう。ただ、今週は代表戦がある。ガイもまたイスラエルU21代表に招集されていて、少なくとも次の試合には出場できない。やっとスタメンでだられるようになったというのに、なんともタイミング悪い代表戦。ちなみに、イスラエルU21代表は10月11日と15日に試合が予定されている。 残念ながらフエラの試合に勝利できなかったルーチョバルサだが、今週末のレイダ戦、そして来週末のアルコヤノ戦と2試合地元ミニエスタディでの試合が続くことになる。ここらあたりで連勝して、なんとか上昇気流に乗りたいもの。そうじゃないと・・・少しヤバイことになっちまうよ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルA アレックス・ガルシアが今シーズンもベンチに座り指揮をとっているが、もうフベニルAチームの監督を務めて4年目となる。選手時代にはほんの一瞬だけクライフチームでプレーしたところを見たことがあるが、もちろんバルサでは活躍するところまではいっていない。これまでメッシーやボージャン、あるいはティアゴやガイを指導してきた人であり、いつの日かバルサフィリアル(バルサ二部チーム)で指揮をとることになる期待の監督なのだろう。今シーズンも開幕戦以来4連勝を続けており、フベニルAは快調に飛ばしている。 理由はわからないものの、期待のアレックス・サンチェスというポルテロがフベニルB残留となったため、このチームには将来楽しみなポルテロは見つからない。ディエゴとマルティネスという2人のポルテロがいるが、フィリアルチームに上がってくるほどの素材を持っているとは思えない。もし、アレックスが何らかの問題を抱えて伸び悩んでいるとすれば、ここしばらく期待のポルテロは自家生産できないことを意味する。 それに引き替え、デフェンサはピカピカ光る原石の宝庫だ。長期負傷中とはいえ、リハビリを終えて戻って来てから元通りの活躍を見せれば、今シーズンからでもルーチョバルサ入りするであろうマーク・ムニエッサ。映像作りが面倒くさいこともあり、いまだにキラキラ星選手として登場していないものの、右ラテラルだけではなく左ラテラルもこなす攻撃的ラテラル選手マルティン・モントーヤ。まずこの2人はこのまま順調に成長し続けることになれば、バルサフィリアルはもちろん、バルサAチーム昇格というののも夢ではないと信じている。そしてかつての期待の星であったカルロス・テロン。今シーズンからクラブの事情により左ラテラルという新たなポジションで起用されているが、コツをつかみさえすれば、来年あたりからフィリアルに上がってくることが予想される。ここのところ伸び悩みが見られるアレックス・ボラーニョス。今シーズンは彼にとって勝負の年となると予想。そしてマーク・バルトラという面白い選手もいる。フィジカル的に強く、実践的な選手であり、セントラルだけではなくセントロカンピスタとしても興味深い選手だと思っている。 セントロカンピスタでは何と言ってもオリオル・ロメウがピカイチだ。本来のポジションは守備的なピボッテだが、攻撃力もバカにできない選手。30mのロングシュートの魅力は捨てがたい。彼もまた今シーズン中にルーチョバルサに参加してくる選手だろうが、カンプノウもそれほど遠くない気がする。ジョバニの弟のジョナタンは今シーズンからカピタンマークを付けて頑張っている。兄よりは精神的にしっかりしている坊やという雰囲気が伝わってくるが、いかんせんこれといったインパクトがないのが残念なところ。うまくいけばフィリアルチームに昇格してくるかも知れないが、カンプノウへの道は今のところ閉ざされている気がする。根性の選手ポラッコも面白い存在であり、このまま成長すればミニエスタディ登場ということもあり得る選手だろう。昨シーズンから在籍しているイリエという選手もなかなか期待が持てる。そして今シーズンから入団してきたフランコ・ファシアーナというベネスエラ出身の選手も楽しみだ。 ルベン・ロチーナ、アドリア・カルモナ、ホセ・ルイス、この3人がこのチームでは超光るデランテロとなっている。ロチーナは残念ながら開幕戦で負傷し、いまだに元気な姿を見せていない。だが、それほど長期にわたる負傷ではないようなので、冬あたりにはルーチョバルサでのデビュー戦が見られるのではないかと期待している。左足からの強烈なシュートが彼の魅力であり、リバルド似のプレースタイルが印象的な選手。カルモナは1992年生まれだからまだ16歳の選手。だが、常に年上の選手がいるチームでプレーし続けていることから見ても、将来を大いに期待されている選手だ。ポジションは本格的な左エストレーモ。スピードと一対一の勝負強さが魅力。また右エストレーモのホセ・ルイスも面白うそうな選手。1990年生まれのボージャン世代。 |
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フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第4節)■ この試合でのニュースは、ボラーニョスが今シーズン初めてスタメンとして登場してきたこと。90分間フルに出場し決して悪い出来ではなかった。そして相変わらずテロンが彼本来のポジションであるセントラルではなく左ラテラルとして起用されていたが、これはもうニュースとはならない。今後とも彼をこのポジションで起用していくつもりなのだろう。確かにルーチョバルサには良い左ラテラル選手がいないし、テロンが上のカテゴリーで活躍できるとしたら、このポジションのみとなるのかも知れない。その変わりと言ってはなんだが、左ラテラル選手クリスティアンの登場がまったく持って少なくなってきてしまっている。しかたがないと言えばしかたがない。 コーナーキックからのゴール、カウンターアタックからの見事なゴール、これがジローナが決めた前半の2点。それを追う形になったバルサは、まずジョナタンがゴールを決め、そして今シーズン初のスタメンとなったイリエのゴラッソで同点。派手な前半45分はこうして2−2というスコアで終了。そして後半に入っていきなりモントーヤのゴラッソが決まってバルサリード。終わってみれば4−2というスコアで開幕戦以来4連勝と快調に飛ばしている。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第4節)■ 第4節の試合とはいうものの、バルサにとっては事実上3試合目となっている。先週予定されていた試合は、バルサの多くの選手がスペインU代表に招集されている最中だったため、延期試合となってしまった。“消息不明”だったセバージョスはこの試合もベンチにも入っていない、が、どうやら負傷していることが判明。つまり、まだ干されているわけではないようだ。 スペインU17代表選手となっているブランチャーやレイナを、スタメンから外して休ませるという贅沢なことをしているこのチーム。前半戦こそ相手チームの固いデフェンサに悩まされながら戦っていたが、1点をもぎ取ってしまうとさすがに楽勝ペース。前半に2点、後半に6点も入れている。この勝利により、一試合少ないバルサでありながら、グループ戦の首位にたっている。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第1節)■ この週末からすべてのカテゴリーでのシーズンが開幕している。カデッテAは地元にジローナを迎えての開幕戦。ところで、すでに離婚しているラポルタが息子に会える唯一の場所、それがカンテラ選手のグランドであるシウダー・エスポルティーボらしい。長男ポルはカデッテAに上がってきている。観客席の中からラポルタの顔が見られるが、長男ポルの姿はグランドの中にいない。後半終了間際に登場してきたが、相変わらず小さくて華奢な体つきをしている。これまで、カンテラ組織の中に小さくて華奢な体をしていても良い選手は過去にも何人もいた。クリスティアン・テージョやセバージョスなどはその典型的な選手。フットボールセンスの良さと、華麗なるテクニック、あるいはゴールの嗅覚を持っていた。だが、このポルという、やはり小さくて華奢な坊やは、光るところが何も見つからない。でも、あえてコネ入団とは言わない、よ。 明日のキラキラ星ジェラールがカデッテBを通り越してこのカデッテAチームに上がって来ている。だが、この試合ではまったく良いところが見えなかった。ドーバー海峡を越えたところにあるクラブからのオファーが来ているとの噂が立ち始めた選手ながら、非常に波が激しい選手でもある。良いとこと悪いときがはっきりしている江戸っ子選手だ。 なんの問題もなく楽勝という感じで3−0で開幕戦を勝利。今シーズンもグループリーグ優勝を狙う。 ■FC BARCELONA ■カデッテB(第1節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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