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第6節 大ニュース!地元で敗戦! ルーチョバルサーデニア 水曜日の試合に続き、チャビとティアゴはリハビリ中のため、この試合には招集されていない。そして開幕戦をのぞいて他の試合にすべてスタメン選手となっていたルエダが、ベンチスタートはおろか試合そのものに招集さえされていない。前回は招集されなかったジョニーがこの試合でスタメン復帰。ローテーションだからと言えばそうなのだろうが、ルーチョ監督の考えていることはシロウトにはよくわからない。 地元ミニエスタディ日曜日18時からの試合開始。ペドロは彼女と一緒、ブスケは1人、ティアゴは彼女と親父を同伴して観戦。そして最近よく観戦に来るようになったセルジは、どこかのバールのオヤジみたいなのと一緒に観戦。 試合はいつものように、ミニエスタディのグランド半分しか使わない展開。つまりルーチョバルサが圧倒的なボール支配率を持って攻撃し続ける展開。そして相手はと言えば、時を見てのカウンターアタック。その最初のカウンターアタックがおこなわれた前半25分、ペナルティーエリア内でビクトル・サンチェスがハンドとやらで退場の羽目となってしまった。そしてペナルティー。だが、この日のポルテロはペナルティーに滅法強い我らがミーニョ先生。バシッとペナルティを止めて、ボールはサイドラインを通り越して相手チームのフリースロー。その投げられたボールがゴールエリア内まで届き、ボールがあっちこっちいったりナンダカンダしたあと、どういうわけかゴール。こちらは10人で0点、相手は11人で1点、苦しい展開で前半終了。 4−3−3というシステムから3−3−3というシステムになっただけで、試合内容は前半のそれとまったく同じ後半。圧倒的なボール支配で攻めまくるルーチョバルサ。だが、点が入らない。と、そうこうしているうちに、コルコレスがミーニョに送ったバックパスをポルテロのミスで相手選手にとられてしまい、無人のゴール内に誰でも入るシュートがやはり入ってしまう。これで0−2。ロスタイムにガイがシュートを決めて、審判の笛が鳴り試合終了。2006年5月26日フィゲーラス相手以来の地元敗戦試合となりました。 別に誰が悪いとブツブツ文句を言う気はないものの、今のところ新加入選手の活躍が見られない。かと言って、前からいる選手が活躍しているわけでもない。まだチームそのものが機能していない感じ。デランテロの3人はすでにノリート、ゴーラン、バスケスと固定メンバーとなっているが、これもうまく機能しているとは言えない。いつも1人活躍しているのがビクトル・バスケス。こんなチームにはもったいない選手。例えば、ノリートとかラージョなどが束になってかかってきてもビクトル・バスケスにはかなわない。例えば、ジョニーとかベルデスが束になってかかってきてもバリエンテにはかなわない。これだけの選手獲得資金を使った割には、前のシーズンより選手のレベルが劣る印象がある。やはり試合に勝利しないとマイナス面ばかりが見えてしまうのだ。ついでに言ってしまえば、ガイをスタメンから起用しないルーチョ監督にも不満が残る。 それでもシーズンは始まったばかり。昨シーズンのペップバルサが機能してくるのに2か月かかったように、このルーチョバルサにも同じような、あるいはそれ以上の時間が必要だ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第 3節)■ 試合風景を見るチャンスに恵まれず、メディアによる試合内容に頼るしかない。バルサが圧倒的に優位だった試合らしいが、まあ、見てもいないんだから書きようもない。とにかくフエラの試合、1−2でバルサの勝利。ちなみにフベニルBの試合は延期となっている。スペインU17代表の親善試合に4人持っていかれ、ポルトガルU17代表にも1人持っていかれ、それでは試合延期としましょうとなったらしい。 明日のキラキラ星マーク・ムニエッサがようやく手術をし、これから5か月のリハビリ期間に入るという。彼が負傷を負ったのは、記憶に間違いがなければ今年の5月か6月のこと。手術が必要な負傷であったなら、なにゆえその時に手術しなかったのか、それは誰でも疑問に思うことだ。そこらへんのことはクラブ発表を見ても、メディアの説明していることを読んでも、シロウトにはどうもよくわらかない内容になっている。膝の手術が必要な彼だったが、筋肉の成長期にあり、4か月ほど待たなければならなかったという説明があるが、医学的なことはどうもよくわからない。いずれにしてもムニエッサの復帰は早くて来年の2月頃。ああ、もったいない。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第5節 フエラ3連敗! ビジャレアルBールーチョバルサ 前回の試合と同じように、ビクトル・サンチェスが再びルーチョバルサに招集されている。ペドロはペップバルサに招集されていないにもかかわらず、このチームには呼ばれていない。ここらへんが、よくわからないところだ。チャビとティアゴが軽い負傷状態らしく、この試合はお休み。戦術的理由とやらで、ジョニというデフェンサも招集されず。そして前回の試合ではお休みとなったボティアが復帰してきている。ルーチョバルサの相手はグループ首位を走る快調ビジャレアルB。これまで4試合を戦い3勝1分け、奪ったゴール9,失点2というチームだ。彼らのホームグランドで戦うこの難しい試合、平日の水曜日に開催されている。 外側から見ているシロウトの感じる単純な疑問。それは、このチームはなにゆえ毎試合毎試合セントラル選手コンビが変わっているのか。前の試合でスタメン出場した選手が次の試合では招集さえされないことがあり、前の試合に出場していない2人の選手が突然のごとくコンビを組んだりしている。少なくともコンビネーション的にはうまくいかないだろうし、いくら良い仕事をしても次の試合は観客席ということにもなりかねない。う〜ん、ルーチョさん、よくわからん。そのルーチョ監督試合後のインタビュー。 これで、フエラ3試合、ゼロポイント、ゼロゴール、4失点。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第4節 地元二連勝 ルーチョバルサーアトレティク・バレアーレス 三部リーグと同じように、この二部Bカテゴリーも控えの選手は5人までしかベンチに入れないルールになっている。したがって試合に招集されるのは最高16人までということになるが、22人もの選手によって構成されている各チームにとっては少ない数の選手しか招集できない感じだ。 バスケスが初のスタメン出場。そして後半開始と共にガイが登場し、彼にとってはルーチョバルサでのデビュー戦となった。ペップバルサ招集漏れとなったサンチェスはもちろんスタメンで出場。ポジションはセントラル。土曜日18時から始まったこの試合、ミニエスタディには500人弱の観衆。ヒジョ〜に寂しい。 試合はと言えば・・・試合終了5分間ぐらいをのぞいて、まったく面白くなかった。前半半ばあたりにルーチョバルサが先制するものの、すぐに同点にされてしまう。今シーズン初の出場となったポルテロのオイエルが、もう少しどうにかすれば避けられた失点という気がするものの、彼のミスと言ってしまうのは可哀想。お互いにゴールチャンスがほとんどないまま前半終了の退屈な45分間。そして後半が始まってティアゴに代わってガイが出場してきた。ポジションは右エストレーモ。右インテリオールにいたティアゴの場所にバスケスが落ち着く。この配置で少しは攻撃的となったルーチョバルサながら、ゴールチャンスはやって来ない。そしてこの試合唯一の見所は後半35分ぐらいからのルーチョバルサ怒濤の攻撃。この10分間の執拗な攻撃で3点ぐらい入っていても不思議ではない感じだったものの、終了間際にやっとゴーランがゴールを決めこれが決勝点となる。これが9番ゴーラン・マリックの初ゴール。 これでリーグ戦4試合終了。さて、それではこれまで見てきたルーチョバルサはどうかというと、どうもよくわからないのが正直なところ。まだまだチームそのものがかみ合っていないことは確かだろうが、果たして時間の経過と共にスムーズになっていくのかどうか。少なくともこの4試合ではそれほど変化は見られていない気がする。ガイの復帰は明るい材料ではあるものの、先週明るい材料となったボティアの復帰も、1週間たった後は招集さえされないという事態になっているし、ルーチョ監督がこれからガイをどのように起用していくのか、それは今のところ謎だ。4試合で奪ったゴールは4、失った点は3、非常に地味な数字。 今週は一部リーグの真似をして、週中にも試合スケジュールを組んである。これまで2戦2敗という悲惨な結果を出しているフエラでの試合。それも相手となるチームは首位を走るビジャレアルB、強敵です。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第 2節)■ 第1節の試合で足の筋肉に違和感を感じていたというロチーナが、3日後にはコパ・デ・カタルーニャに出場し、本格的な負傷を負ってしまった。このフベニルAチームでは絶対の9番選手だが、困ったことに彼の代わりになるゴレアドールがいない。そこで苦肉の策とでも言うのか、今シーズンからフベニルBに上がってきたエラというカメルーン出身の選手を抜擢。昨シーズンのこの時期はカデッテBチームでプレーし、今シーズンはカデッテAを飛び越してフベニルBに上がってきた選手だ。もともとエストレーモを自然なポジションとする選手ながら、9番としてプレーしているのを何回も見ているから、ポジション的には問題はない。が、いかんせん、まだ15歳の選手であり、スピードの違いに慣れるのには時間かかかる。この試合でのプレーを見る限り、ちょっと厳しいかなという感じ。時間が解決してくれることを期待するしかない。 試合開始5分、バルサ守備陣のミスにより失点を許してしまう。だが、それから15分ほどしてガッツ男ポラッコが同点ゴール。そして前半終了間際に再びバルサ失点し、1−2という予想外のスコアーで前半45分終了。試合展開と言えば、まるでペップバルサのヌマンシア戦とかラーシング戦をコピーしたような風景で、圧倒的にバルサが攻めるもののゴールにまではいかず、相手の方といえば2回のゴールチャンスをキッチリと決めてしまう展開。 後半が開始。そしてアッと言う間もなくピボッテ役のロメウが30mロングシュートを決めてしまう。ちなみに彼はルーチョバルサでプレステージを過ごしているが、シーズンが始まってみるとフベニルAに送られている選手。ポラッコやモントーヤも同じ運命にある選手だが、この試合を見る限り、彼らは二部Bカテゴリーでもじゅうぶん通じる選手だと思う。ルーチョ監督もこの試合を観戦に来ていたが、しっかりとノートを付けてくれただろうか。 最終的に4−2というスコアーでバルサ勝利となった試合。これで2連勝となったバルサは早くも首位にたっている。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第2節)■ 今シーズンのスペインU17代表の招集メンバーがつい先日発表された。バルサからはどのクラブより多い4人の選手が招集されている。その4人とも、このフベニルBでプレーしている選手だ。右ラテラルのダルマウ、セントラルのブランチャー、セントロカンピスタのバリウ、そしてデランテロのレイナの4人。またスペインU19代表招集も発表されているが、この中にはカルラス・プラーナスのみがバルサからの選手となっている。その彼らが皆スタメンで出場しているこの試合。 “消息不明”だったセバージョスはベンチにも入っていない。負傷しているという話も伝わってこないから、戦術的にこの試合には必要なしということだろう。確かに良い選手がそろっているチームであり、今シーズンもまたリーグ優勝の大本命だといわれているらしい。このフエラの試合に勝利し、フベニルAチームと共に首位に躍り出ている。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第3節 再びサン・アンドレウ戦 サン・アンドレウールーチョバルサ 先週末おこなわれた第2節グラマネ戦で、ジェフレンは全治2か月という大怪我をしてしまった。何ともはや、ツキがない選手。その変わりと言ってはなんだが、長い間イスラエルU21代表にもっていかれていたガイが、やっとバルセロナに戻ってきて本格的なプレステージを開始している。そう、満足なプレステージ期間がなかったこともあり、彼独自のプログラムによる練習メニューをこなす毎日。そしてルーチョ監督はガイが100%の体調になるまで起用しない方針のようだ。この方針が“偽り”のものではなく、ガイが出場していない本当の理由であることを願うのみ。いずれにしても、この試合にも招集されず、ブスケと一緒に観客席での応援組。 第3節の相手はつい先日コパ・カタルーニャ準決勝戦でお相手していただいたサン・アンドレウー・ガスパーチーム。ルーチョバルサはブスケ、ペドロ、サンチェスがペップバルサに招集されていたため起用できない。負傷中のソラーノとカード制裁中のベルデスも出場できないが、それでもほぼベストメンバーを組むことは可能だ。そのベストメンバーを見てみると、下から上がってきた選手がミーニョ、ボティア、そしてルエダしか見あたらず、他の選手は外部からの補強選手というのが寂しい話。エリートチームはまだしも、せめてこのバルサ・アトレティクではカンテラ選手を起用して欲しいものだ。なにゆえティアゴやバスケスがベンチスタートとなっているのか不明であり、見ている方にとっては何とも魅力を感じないスタメンとなっている。 ガスパーチームで10番の背番号を付けているのは、かつてバルサカンテラ組織で将来を期待されたランサロッテという選手。何年前かのラ・マシアHPでは度々登場してきている。左足利きの左エストレーモ選手。昨シーズンも何試合か見る機会があったし、今シーズンも2回目の拝見となったが、悔しいことにジェフレンやラージョなどよりよっぽど良い選手だ。バルサCまで上がってきて、バルサBではほとんどチャンスを与えられなかったカンテラ10年選手だが、他のクラブで苦労して順調な成長を遂げている。もし彼が現在のルーチョ組員となっていれば、間違いなく絶対のスタメン選手となっていただろう。だが、そんなことを言っても始まらない。皮肉なもので、そのランサロッテが後半中頃にゴールを決め、それが最終的に決勝点となっている。 昨シーズンの二部Bカテゴリーのピチッチだったらしいゴーラン・マリックが、相変わらずスタメンで登場していたが、これまでの試合と同じようにまったく良いところナシに90分間プレーしている。セルタBとルーチョバルサではシステムがまったく違うとはいえ、そして来たばかりの選手とはいえ、もう少し良いところを見せて欲しいものだ。 明るいニュースは、ボティアがやっと戻ってきてスタメンで頑張っていたこと。暗いニュースは、この敗戦でフエラ2連敗となったこと。スッキリクッキリのスタートとはいえないルーチョバルサに幸あれ、と神頼み状態。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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ルーチョバルサ ペップが監督に就任した昨シーズン、ペップバルサの目標は二部Bカテゴリー復帰という、唯一にして単純明快なものだった。したがって、ダビ・コルコレス(入団時22歳)、ビクトル・エスパサンディン(入団時22歳)、アブラン・ゴンサレス(入団時22歳)、エネコ・フェルナンデス(入団時23歳)、そしてエミリオ・ゲーラ(入団時25歳)というような、バルサBに加入してくる補強選手がすべて経験豊かな“ベテラン”の選手となったのは理解できることだ。これまでの彼らの経験を生かしつつ、若手を混ぜたメンバーでカテゴリー昇格を狙う、それがペップ監督の意向だったのだろう。そして幸運にも目的は見事に達成。しかもガイやティアゴという若手を抜擢し、ペドロやブスケ、V.サンチェスやV.バスケスなどが成長を遂げたシーズンとなった。 そして今シーズン、監督にはルイス・エンリケが就任。昨シーズンにはバルサBですでにプレーしたガイやティアゴが中心となり、更にヤゴ・ファルケやロチーナが脚光を浴びるシーズンとなるのではないか、そう多くの人々が予想することになる。だが、プレステージを経てシーズンがスタートし、ルーチョバルサのその現実を見ると予想したものとはかなり違うものとなっている。 これまでの歴史を見る限り、二部Bカテゴリーというのは、基本的にカンテラ組織で育った選手で構成されたメンバーで戦うことができるカテゴリーだ。もちろん補強作戦は毎シーズンおこなわれる。だが、それは下から育ってこないポジションを埋める補強という意味合いが強かった。それも将来性を感じる選手、となることが多かった。だが、ルーチョバルサでおこなわれた今シーズンの補強はチョイとイメージが違う。まるで二部Aカテゴリーへの昇格のみを目標としたかのような補強作戦が展開された。そう、ペップバルサがおこなったものと同じようなスタイルの補強作戦となっている。アントニオ・ソラーノ23歳、ジョン21歳、エクトル・ベルデス24歳、アントニオ・ロンガス24歳、ノリート21歳、ラージョ22歳、そしてゴーラン24歳。この中から、将来バルサエリートチームに常連となる選手を探すのは苦労することだ。 だが、まあ、それは良しとしよう。ルイス・エンリケにしても、例え二部Bチームでの指揮をとることになったとはいえ、初の監督としての大事なシーズンであることには変わりがない。もし、シーズン途中で成績不振などを理由に解雇でもされようなら、彼の監督としての将来に暗い影を落とすことになる。まず、結果を出すこと、ひたすら結果を出すこと、それが監督としての、しかも監督業をスタートとする人の、最大にして唯一の目標となるのは致し方ない。考えてみれば、昨シーズンのペップもそうだった。そして結果的に、チームとしての優秀な成績だけではなく、若手の成長という大事な部門での仕事も達成している。ルイス・エンリケにも同じチャンスをあげないと公平ではない。 まだシーズンが始まってから2試合しか経過していないものの、ルイス・エンリケことルーチョ監督の、誰にも妥協しない強烈なキャラクターをかいま見ることができる一つの出来事がある。それはオイエルを控えポルテロに追いやり、ミーニョをスタメン選手として使い続けていることだ。すでに何回も触れているように、オイエルはポルテロコーチであるウンスエの推薦で入団してきた選手であり、クラブ側の意向もあったのだろう、ペップ監督はほぼ一シーズンを通じて、彼をスタメンポルテロとして起用してきた。だが、誰の目から見てもミスの多いポルテロだった。ウンスエの推薦ということだから、もちろん才能はあるのだろう。だが、残念ながら、その素晴らしい素質を試合で発揮するところまではいかなかった。今シーズンのプレステージでの練習風景を観察し、ルーチョ監督はオイエルではなくミーニョを選んだようだ。少なくとも今のところ、その選択に誤りはないようだ。 大いなるルーチョ組への期待。例えば、カンテラ組からは、ガイ・アスリン、ティアゴ・アルカンタラ、オリオル・ロメウ、ルベン・ミーニョ、マルティン・モントーヤなどが、そして補強組からはノリートという選手が、シーズン終了近くになって話題の選手となることだ。 スエルテ、ルーチョバルサ! |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第1節)■ 昔昔はるか昔、“偉大なカピタン”として名声を博したというジョアン・セガーラという選手が、つい先日お亡くなりになった。まったくもって見たこともないバルサの伝説的な選手ながら、彼の孫の1人なら何回も見たことがあるぞ。フベニルAに今シーズン上がってきたペレ・セガーラ、彼はそのジョアン・セガーラの孫にあたる。だが、それほど特別に光る選手でもないし、将来を期待される選手でもない。少なくとも今のところあまり目立たない存在だ。風貌は、若き日のオラゲールに似ている。 フベニルA開幕戦はフエラでマタロと対戦。アレックスという期待のポルテロはなぜかフベニルB繰り返し選手となり、その代わり彼の控えポルテロだったディエゴがフベニルAに上がってきた。ディエゴの方がアレックスより一つ年上であり、しかも悪いポルテロでもない。そのディエゴがスタメン出場している。やはりフベニルBから上がってきたフランスU18代表カルロス・テロン(ちなみに彼はフランス語はまったくしゃべれないと語っていた)が左ラテラルという、彼にとってはあまり得意なポジションでないところに配置されている。もっとも、ルーチョバルサの持つ弱点の一つは左ラテラルに良い選手がいないこともあるから、ひょっとしたらテロンにとってチャンスとなるかも知れない。 9番はロチーナ。負傷気味で試合に出場できるかどうか危ぶまれていたようだが、スタメンで出場しゴールを決めてからベンチに下がっている。そして彼のゴールが決勝点となり、0−1という渋いスコアで開幕戦勝利。まずはメデタシ。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第1節)■ 4人セントラルというのを初めて見た。しかも誰1人として攻撃には加わらない。1−0ぐらいで負けていても彼らの誰1人として攻撃参加することはない徹底的な守備陣配置。それでも2−0と敗戦濃厚な状態となってから、初めてデフェンサ選手が攻撃参加をしようとする風景が見られた。エウロッパというのは恐ろしいチームだ。 さて、昨シーズンはリーグ優勝を達成したフベニルBチームだが、この開幕戦を見る限り、3人のカデッテB所属だった選手がホップステップジャンプして上がってきている。左エストレーモのエラ、デランテロセントロのエトック、そしてセントラルのエドゥ。相手チームによっては19歳の選手たちで構成されていることが多いが、この元カデッテB選手はまだ15歳。その彼らがフベニルチームでプレーしているのだからたいしたものだ。前半は亀の子作戦に苦しみながらも、後半に入って先制点・追加点が決まると、もうメチャクチャな試合展開となってしまった。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第2節 地元初試合、そして初勝利 ルーチョバルサーグラマネ カピタン・バリエンテが去った今、このチームには4人のカピタンがいる。第一カピタンがチャビ・トーレス、そしてコルコレス、アブラン、V.バスケスと続くが、カンテラ育ちのカピタンがV.バスケス1人というのは寂しい話だ。開幕戦は戦術的問題としてガイが招集外選手となったが、第二戦のこの試合はイスラエルU21代表に招集されており出場できない。したがって、二試合を消化した段階で、いまだにガイのプレーが見られないことになっている。もっとも、ルーチョ監督がガイを信頼しているかどうか、それさえはっきりしていない状態。 V.サンチェスがスタメンで出場しているが、これは調整のためだろう。これまで長いリハビリ生活をおくっていたこともあり、いきなりペップバルサで出場するよりは、少しでも試合勘を取り戻すためと思われる。この試合では左セントラルをやっている。そして彼の右にはベルデスという今シーズン加入してきた選手がおり、彼にとってはルーチョバルサでのデビュー戦となった。だが、開始12分で赤紙一発で退場。ルーチョバルサのミニエスタディ“開幕戦”であったにもかかわらず、いきなり10人というハンディ戦にしてくれた、彼にとっても派手なデビュー戦となった。 相手のグラマネには、元バルサB選手だったエスポシットという懐かしい選手がプレーしている。この試合では左エストレーモをやっていたが、一対一の勝負ではコルコレスの完勝に終わっている。どうでもいいことながら、グラマネの左ラテラル選手はロベルト・カルロスという名の選手。だが、足は遅い。 開幕戦でスタメン出場していたチャビ、ブスケ、アブラン、ジェフレンといったルーチョバルサ“大物”選手がベンチに座らされ、ルエダ、ティアゴ、ロンガス、ラージョといったところがスタメン出場。ルーチョ監督、気分を変えるためなのかも知れないし、あるいは活躍しなければいけない“大物”選手たちに、渇をいれているつもりなのかも知れない。ティアゴをのぞいた今シーズン加入選手の中では、このノリートとロンガスという選手が面白そうだと思い始めている。ノリートはサイドにつくビージャみたいな雰囲気だし、ロンガスはイニエスタを小型にしたような選手だ。 人数的にハンディー戦になりながらも、ルーチョバルサの圧倒的なボール支配となった試合で、相手のグラマネは1人多いにもかかわらずカウンターアタックと狙ってくる。だが、この試合でもスタメン出場となったミーニョはほとんど仕事なしの90分。これならオイエルでもたいじょうぶ。 前半ゼロゼロで終了し後半に突入。そして6分、セントラルのV.サンチェスが“ベッケンバウアーゴール”を決める。セントラルの位置から自らインテリオールの選手にパスし、そしてゴール前に走り抜け、マリックからの絶妙なラストパスを受けてゴラッソ。さすが元デランテロ。このゴールから10分ほどして、グラマネにも退場選手がでて、これでやっと10人対10人の公平な試合となった。チャビが追加点をあげた後に、ジェフレンが負傷退場というアクシデントがあり、ルーチョバルサ再び1人少ない試合となってしまったが、それでもスコアーに変化はなく2−0で勝利。 ペップがバルサBの監督に就任してからの最初の数試合は、ベンチの前に立ちっぱなしだったように、ルーチョ監督も90分間立ちっぱなしで大声を張り上げておりました。 ■FC BARCELONA 第1節 いきなり負け! サンタ・エウラリアールーチョバルサ サンタ・エウラリアのベンチには元オビエド選手のルイス・エルカッチョ、バルサのベンチには元スポルティングのルイス・エンリケということで、監督同士にとってはかつてのアストゥリアス・ダービー戦となったこの試合。そして90分が過ぎて審判の笛が吹かれた瞬間、元オビエド対元スポルティングの戦いは元オビエド側の勝利に終わってしまった。この試合で目立ったのはミーニョの活躍だ。多くの予想を裏切って、開幕戦からいきなりオイエルをベンチに追いやりスタメンを勝ち取ったミーニョは、少なくても2回の明らかなゴールチャンスを防いでいる。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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