2001年
2002年
1月
モッタ、初のスタメンを狙って(2002年1月31日)

1982年8月生のイタリア系ブラジル人、モッタ(Thigao Motta)。彼が初めてリバルドとあったのは、バルサに入って1年ほどした頃の選手控え室。子供の時からのアイドルリバルドに握手をしてもらったときは天にも昇る気持ちだったと語ります。そしてそれから2年たったいま、同じグラウンドでプレーするようになったモッタ。

カタルーニャ杯準決勝でスタメン出場、90分プレーしたモッタ。今シーズン他にもプレーしていますが、すべて後半から。そして今度のテネリフェ戦には、コクーの出場停止、ココの負傷などから、リーグ初のスタメン出場の可能性が大きくなっています。186センチの長身から打ち込まれる強烈なロングシュートが見事に決まることに期待しましょう。
(NewsGrana11月7日の記事「国王杯、明日の星たち」から写真はここ

●今シーズンのモッタのプレー
[ リーグ ]
01/10/03 19分 バルサ-マヨルカ(3-0)
01/10/14  1分 バルサ-バレンシア(2-2) 
01/11/11 25分 バルサ-バジャドリ(4-0)
[ チャンピオンズリーグ]
01/10/10  1分 バルサ-リヨン(2-0)
[ 国王杯 ]
01/11/07 66分 フィゲーラス-バルサ(1-0)

[ バルサ医院 ] (2002年1月30日)
アベラルド退院!! ココ入院

先週からみんなと一緒に練習を始めていたアベラルドに、昨日退院許可が出ました。昨年の3月14日に負傷してからなんと10か月半の長いリハビリ期間を終えて、ようやく他の選手と同じリズムで練習できるようになり、今週末のテネリフェ戦にも監督が望めば出場可能ということ。

一方昨日のカタルーニャ杯レリダ戦で、スタメン出場しゴールを決めたココですが、その後のプレー中に右足負傷。今日の検査の結果がでるまでははっきりしたことはいえませんが、心配したほど重傷ではなく、1、2週間安静にしていれば大丈夫だろうとのこと。

カタルーニャ杯(2002年1月29日)

年が明けてからは週末のリーグ戦だけというのんびりペースのバルサでしたが、今日はカタルーニャ杯の準決勝で久しぶりの週中の試合。

準々決勝ま勝ちあがってきた2チームに、1部のバルサとエスパニョールが相手チーム地元での1発勝負の準決勝。バルサの相手はレリダ。レリダは、2部B第2グループの9位に位置するチームで、今シーズン快調に飛ばしているバルサBと同じグループ。ちなみにバルサBは1位。

昨年は決勝戦でバルサはバラゲールというチームにPK戦で敗れています。ここ数年の決勝戦は以下の通り。

00-01 Balaguer 2 - 2 Barselona (PK)
99-00 Barselona 3 - 0 Mataro
98-99 Espanyol 2 - 1 Lleida
97-98 Europa 1 - 1 Barcelona (PK)
96-97 Europa 3 - 1 Barcelona  

試合終わって、落ち穂拾い(2002年1月28日)

●バルサ-オサスナ戦●

・こういうときこそファンの応援が必要。それなのに音響の故障で選手登場の時のバルサイムノが流れない。でだしから不吉な予感。

・堪忍袋の緒が切れたのは、オサスナが得点したとき。試合開始時の選手入場時はブーイングも聞かれたが、それと同じくらい応援の拍手も起こっていた。無得点で始まった後半開始時の入場にはブーイングのみ。しかし、オサスナが得点したときには白いハンカチが振られ、終わり近くにはオサスナ選手のプレーに「オレ!」のかけ声が。

・惜しいチャンスがいくつもあったかのようなバルサ。しかし、枠内へのシュートは、クリスタンバールのヘディングとロッケンバックのフリーキックの2本だけ。

・70分に2枚のイエローカードで退場となったコクーには人一倍つらい週になった。退場は今シーズンチャビに続く2人目。控え室に戻った彼は着替えて試合が終わるのも待たず帰ってしまった。

・22節目、全66ポイント中、この試合まででバルサの取ったポイントは33ポイントとぴったっり50%。

・主審ロドリゲス氏にとって、昨日は初めて地元の負け試合。今まで9試合吹いて一度も地元が負けたことがなかったそうな。

・観客席から出場停止のクライハートが奥さんと子供を連れての家族観戦。

・「パーティー、NO! フットボール SI!」と垂れ幕には「真夜中のパーティー」に関するものが多かった。またそのニュースを流したTV局テレマドリに対し「テレマドリ、ホントかウソかはどうでもいい、とにかく我々を放っといてくれ!」など。

それともみんな強いのか・・・(2002年1月25日)

21節終わった段階で、今シーズンほど少ないポイント差で多くのチームが上位を争いひしめき合っているシーズンはないといってもいいでしょう。1位と8位の差は6ポイント、たった2試合の差。昨シーズンは1位のマドリと8位のエスパニョールの間には18ポイントも差がありました。これは、前回の記事のタイトル通り「ビッグチームが弱いのか」それとも実力伯仲、「みんな強い面白いリーガ」なのか・・・。

まず、39ポイントで1位という成績は、今までのリーガの歴史(データとして信用できる34-35シーズンから)でも最低のポイント。このポイント数の少なさの要因は、なんといってもフエラ(アウェー)での試合に勝てないこと。

フェラで3勝のみで1位という成績より悪いのは過去において2回しかありません。それは20年以上前のスポルティングと48-49のバルサで、フェラの2勝のみで1位を占めています。しかしこれは1位のマドリに限ったことでなく、弱いビッグチーム全部にいえること。デポルティーボはフェラですでに6敗。バルサは5敗。また4位につけているセルタと7位のバレンシアはフェラで2勝しかしていません。そして実力伯仲(?)リーガでは、ラーヨを抜かした全チームは少なくともフェラで1勝しています。

カサ(ホーム)とフエラでの得点数の差を見てみても、マドリはカサで24得点に対しフエラは14得点。過去10シーズンで、上位4チーム中1チームもフエラで15得点していないというは初めて。

過去6シーズンの21節での1位チームの成績と比較
(シーズン、1位チーム、ポイント(8位のチームとのポイント差)、
      <フェラでの>敗試合数/勝試合数/得点)

01-02 R・マドリ   39( 6)  4/3/14
00-01 R・マドリ   48(18)  2/6/20
99-00 デポルティーボ 40(11)  3/4/13
98-99 バルセロナ   40( 8)  3/5/15
97-98 R・マドリ   43(13)  1/5/18
96-97 R・マドリ   49(19)  0/6/20
95-96 アトレティコ  49(17)  2/7/17

[ バルサ医院 ] (2002年1月24日)
ダニ、全治4か月!

昨日の午後の部での練習中、ボールを争ってジェラールと衝突したダニは、担架で練習場から運び出され、そのまま病院に急行。右足首ひ骨の斜筋の破損という診断で直ぐに手術されました。1時間半の手術を終えた医師の発表では、全治4か月。ただし、今シーズン復帰はまったく望みがないので、急がずじっくりリハビリをしたいということ。ダニはシーズン始まる前にも手術しており、その後復帰した後も負傷と今シーズンまったくツキに見放されているようです。

一方、水疱瘡で自宅療養していたココが、昨日から復帰しました。しかし、今週末のオサスナ戦までに体力を戻すことは無理だろうとみられています。

ビッグチームが弱いのか・・・(2002年1月23日)

21節終わって、マドリが39ポイントで単独トップ(ただし、アラベスが雪のため延期になっているラーヨ戦に今日勝てば同ポイントに並ぶ)。3位に36ポイントのデポルティーボ、6位と7位に33ポイントでバルサとバレンシアと、一応トップを狙える位置につけている残りのビッグチーム。しかし、1位のマドリも含め、決して快調に飛ばしているわけではありません。昨シーズンの21節に比べれば、それは一目瞭然。

21節までの昨シーズンとのポイント比較
(チーム、ポイント01-02(00-01)、ポイント差、比率)

セルタ     34(24) +10  +41.7%
オサスナ    24(17) + 7  +41.2%
アラベス    36(27) + 9  +33.3%
アスレティク  34(27) + 7  +25.9%
バジャドリ   31(26) + 5  +19.2%
ソシエダ    19(18) + 1  + 5.6%
マラガ     26(28) − 2  − 7.1%
バレンシア   33(36) − 3  − 8.3%
サラゴサ    24(27) − 3  −11.1%
デポルティーボ 36(41) − 5  −12.2%
ラスパルマス  27(31) − 4  −12.9%
エスパニョール 26(30) − 4  −13.3%
バルサ     33(40) − 7  −17.5%
マドリ     39(48) − 9  −18.8%
ビジャレアル  24(32) − 8  −25.0%
マヨルカ    23(32) − 9  −28.1%
ラーヨ     17(29) −12  −41.4%

中国かアメリカ(2002年1月22日)

今年はワールドカップの年のため、リーグが例年より早く5月12日には終了します。そのあとバルサは15日のチャンピオンズリーグの決勝戦が、カタルーニャ代表選手には18日にブラジル戦が予定されていますが、それが終わった19日から30日までの11日間を使って、バルサは遠征試合を計画中。これは昨シーズンにもでていた案ですが、この親善試合による収入と共に、宣伝・市場拡大を狙ったものです。未だ遠征地はきまっていませんが、候補地は2つに絞られており、アメリカと中国。両国とも4試合で、375万ユーロというバルサの遠征には乗り気のようです。この時期ワールドカップに出場予定の選手はすでにナショナルチームに呼ばれているので、ワールドカップに残念ながら出場できなかったオランダ人選手を中心にチームが組まれる模様。

[ バルサ医院 ] (2002年1月22日)
セントラール2人のカムバック近し

昨年の3月入院ですからすでに10か月になっているにもかかわらず、なかなか退院できないアベラルド。何度か練習に参加できそうになりながらも再発や新たな負傷でここまでかかってしまいましたが、昨日ようやくみんなと一緒に練習グラウンドにたちました。もちろんまだ一緒に同じリズムでできるわけではありませんが、このまましばらく様子を見て問題がなければ、他の選手と同じリズムで練習し、いよいよ退院となるでしょう。

また、セルタ戦の脳しんとうから回復しての年明け練習で再び負傷してしまったアンデルソンも練習に戻ってきました。こちらは数日中には退院許可がでる予定で、オサスナ戦に間に合いそう。

試合終わって、落ち穂拾い(2002年1月21日)

●ラーヨ-バルサ戦●

・客席に「持ちこたえるんだラーヨ、それ行けリーベル」と描いた垂れ幕。これを描いたのは、ラ−ヨ・リーベルファンクラブ。なるほど、白地に赤い斜めの線のユニが結びつく。

・3試合連続、5人のカンテラ出身選手がスタメンのバルサ。しかしラーヨの方も、フェロン、デ・キンタナ、パブロ・サンスと元バルサBの選手が3人スタメン出場。

・試合終了間際にイエローカードをもらったプジョーは、これがリーグ5枚目。ということで、次回のオサスナ戦は制裁でお休み。

・ラーヨのマリア・テレッサ会長。試合が始まっているのに姿を現さない。開始後12分たってからようやく会長席に到着。リーグ唯一の女性会長、身だしなみに手間どった?

・珍しくフエラのスタジアムでリバルドコールが聞かれた。それは、いつも肩身の狭い思いをしているマドリッド在住のバルサファン2500人が、ここぞとばかり、客席を陣取ってのバルサコール。90分間の熱い応援も残念ながら選手に届かず・報われず。

・マドリッドからの帰りの飛行機の中、さぞや暗い雰囲気・・・と思いきや、暗かったのはバルサの連中だけ。一緒に乗り合わせたバダロナノのバスケットチームはその日の試合で次回の国王杯出場を勝ち取り、大浮かれ。人生悲喜同席?

スペースを、もっとスペースを!(2002年1月20日)

今年に入ってから2連勝のバルサにとって、今日のラーヨ戦は初のフエラ試合。これに勝って上昇気流を完璧なものにしたいバルサ。レシャック監督の心配事はラーヨ戦がフエラの試合ということ以外にもう一つ、それはグラウンドの狭さ。FIFAの推奨するグラウンドの広さは105mx68mですが、ラーヨのスタジアム、テレッサ・リベーロのグラウンドは100mx65m。1部の20チーム中でも縦横とも一番狭いだけでなく、ここでプレーした選手達の多くはその公表数字も少し大きすぎるのではないかという疑いをしめしているほど。一方、カンプノウは縦は105mと規定どおりですが、左右は1部でも一番広い72m。なんと、7mも狭くなるわけです。このところ、セルジとプジョーのサイドの上がりから、トリデンテにスペースができうまく機能していたプレーがはたして、この7mの差を克服できるか。

親子でフットボール(2002年1月19日)

ここ数試合のカンテラ出身選手の活躍が話題になっていますが、そのうちの一人レイナはお父さんもバルサのキーパーでした。また、バルサの親子選手といえば、直ぐ思い浮かぶのは、クライフ親子。そして現在、バルサのカンテラにはかつてリーガで活躍した選手達の2世が5人、次の1部デビューを夢見て練習に励んでいます。

マーク・ペドラッサ、アルベルト・セラのほか、フランク・ソンゴー、フェルナンド・ピーナ、ダビッド・コロミーナスの3人が、今シーズンから入団。

(左から コロミーナス、セラ、ペドラッサ、ピーナ、ソンゴー)

ソンゴー、14歳。かつてのデポルティーボで活躍したカメルーン人キーパーの息子。ただし、ポジションはウィングで、マドリからの誘いもあったが、バルサの雰囲気が好きでバルサを選んだという。

16歳になったばかりのピーナのお父さんはエスパニョールからバルサに入り、最後はアトレティコで引退した選手。「お父さんのプレーをビデオで見たけど、僕よりうまい」とコメント。

コロミーナスのお父さんはバルサのディフェンスで現在監督業。「プレーはすごいし、監督としても素晴らしい」と息子はお父さんをべた褒め。

14歳のペドラッサのお父さんもカンテラ出身で、ビジャレアルとマヨルカでプレー。ポジションはお父さんと同じセンターだが、攻撃的ですでに19ゴール決めている。

一番若いのは13歳のセラは3年前にバルサにきた。お父さんはバジャドリ、バルサ、バレンシアなどにいたディフェンスで息子も同じポジション。(写真 エスポーツ紙)

[ バルサ医院 ] (2002年1月18日)
ココ、不安が現実に!

前回の記事でのココの不安が、検査の結果現実のものとなりました。昨日の検査の結果、ココは風邪ではなく水疱瘡にかかっていいるとの診断。やはりクリスマス休暇で甥っ子から水疱瘡をうつされたということのようで、1週間は自宅療養。

トリデンテ比べ(2002年1月17日)

年が明けてから快調なバルサ。サラゴサ戦ではクライハートとサビオラが、セビリア戦ではリバルドが得点し、トリデンテ大活躍。バルサの全得点30点中21得点と70%を稼ぎ出しているバルサ・トリデンテは他のチームのトリデンテに比べてもその貢献率はトップ。

(チーム トリデンテの総得点/チームの総得点 トリデンテの比率)

FCバルセロナ 21/30 70%
  サビオラ(8)、クライハート(7)、リバルド(6)
ユベントス   21/32 65%
  Trezeguet(11)、Del Piero(8)、Nedved(2)
バイエルン   20/34 59%
  Pizarro(10)、Elber(8)、Paulo Sergio(2)
リバプール   18/31 58%
  Owen(10)、Fowler(6)、Heskey(2)
アーセナル   24/42 57%
  Henry(16)、Bergkamp(4)、Wiltord(4)
R・マドリッド 20/37 54%
  Raul(10)、Zidane(5)、Figo(5)
デポルティーボ 16/33 48%
  Diego Tristan(8)、Makaay(7)、Valeron(1)
インテル    16/33 48%
  Vieri(12)、Ronaldo(3)、Recoba(1)
マンチェスター 26/54 48%
  Van Nistelrooy(14)、Beckham(6)、Giggs(6)
ローマ     11/28 39%
  Totti(6)、Batistuta(4)、Delvecchio(1)

しかし、このリストは別のことも語っています。全ゴール数がローマを抜かせば最低。マンチェスターの半分ほどしかありません。トリデンテのゴール数が少ないと言うよりは今シーズン他の選手の得点が見られない。そのためトリデンテの比重が高くなっていると言うことができるかもしれません。例えば、マドリの場合はトリデンテといえばラウル、ジダーン、フィーゴですが、実はモリエンテが8得点して活躍中。バルサでは特にルイス・エンリケが負傷で出場が少ないため、2得点しか決めていませんし、本来なら得点を決めるオランダ勢、コクー、オーベルマース、デブーが未だ無得点。快進撃のバルサ勢、トリデンテに続け!

[ バルサ医院 ] (2002年1月17日)
ルイス・エンリケ、1月はお休み

火曜日の練習中、シュートしたときに前回の負傷した部分に痛みを感じ、再び検査を受けていたルイス・エンリケ。検査の結果、やはりその部分に軽い炎症を起こしていることが判明。重傷ではないが、無理をして取り返しのつかないことになるよりはと、1月中はリハビリに徹し、2月から100%の状態で試合にでられるようにすることに決定。ルイス・エンリケ、試合にはでないものの、練習は他の選手と一緒にこなしいけるということです。

また、正月そうそう新たな負傷に見まわれたアベラルドが、昨日からボールを使った練習を始めました。今のところは他の選手とは別に一人での練習ですが、来週の月曜日からは一緒に練習を始められるだろうということ。

風邪で練習を休んでいるココ。彼はもしかしたら水疱瘡ではないかと心配しているようです。というのもお姉さんが子供から水疱瘡をうつされて発病したということで、クリスマス休暇の時、彼女たちと一緒にいたココは、自分も・・・、と不安。しかし診察した医師の話では水疱瘡ではないとのことで、念のため検査をしてその結果、ただの風邪と診断されれば、すでに熱の下がったココは練習に復帰できそう。ただし、ラーヨ戦には間に合わない可能性が強いようです。

[ バルサ医院 ] (2002年1月16日)
風邪が流行

年が明けて長期入院患者がいなくなったバルサ医院ですが、季節がら風邪をひく選手がでてきています。ルイス・エンリ、レイジハーの風邪はもう治ったようですが、昨日は新たにココが風邪をひいていてしまい、自宅療養となり、ラーヨ戦はどうなるかは回復状況次第。

また昨日の午前の練習中に、セルジがガブリと衝突し右足に軽い負傷。大事をとって午後の練習はお休みしましたが、ラーヨ戦には問題ないとのこと。アンデルソンもほぼ回復はしているものの、昨日は一人で独自のメニューに沿って練習。

また、昨日の午後の練習中に痛みを訴え、途中で引き上げたルイス・エンリケについては、まだ検査の結果が発表されていませんが、大事をとってお休みのようです。

金には困らぬ窓際族(2002年1月15日)

アルフォンソがマルセイユに6月までのレンタル移籍に決まり、さっそく活躍していますが、他にもバルサにはダニとドゥトゥエルの2人、監督のプランに入らず、プレーできないまま在籍している選手がいます。クラブとしては高い給料を払うより移籍させたいが、移籍先が見つからない、あるいは選手が同意しない、などなかなかうまく解決しません。彼らを働かずに金だけ持っていく給料泥棒と呼ぶのは間違いだと思いますが、かわいそうな窓際族と呼ぶには、高給取り。

これらの選手の中には、デ・ラ・ペーニャのように今シーズンで契約が切れる選手もおり、そうなれば自分で自由に移籍先と高い給料を交渉できることから、選手としてはあと半年の我慢。またクラブ側とすれば、一銭も入らなくなる前に何とか移籍させたいと必死。このような選手を抱えるクラブはイタリアとスペインに多いようでで、以下がほとんどプレーのチャンスが与えられない両リーグの高給取り選手たちの年収リスト。

320万ユーロ デ・ラ・ペーニャ(ラッチオ)
310万ユーロ シードルフ(インテル)
260万ユーロ ミロセビック(パルマ)
250万ユーロ ミジャトビッチ(フィオレンティーナ)
210万ユーロ ダニ(バルサ)
190万ユーロ サビオ(R・マドリ)
170万ユーロ リオス(アスレティック)
160万ユーロ ミコード(パルマ)
140万ユーロ ドゥトゥエル(バルサ)
130万ユーロ パチェコ(インテル)
110万ユーロ イバン・カンポ(R・マドリ)

試合終わって、落ち穂拾い(2002年1月14日)

●バルサ-セビリア戦●

・年明けて2連勝の昨日の試合。バルサのリーグでの連勝は第4節(バルサ-テネリフェ)、第5節(ソシエダ-バルサ)、第6節(バルサ-マヨルカ)の3連勝以来2回目。そしてすべての試合を含めるとこれも10月に、リヨン戦、ベティス戦、フェネルバッチェ戦の3連勝が1回あるだけの2回目。

・ザラゴサ戦に引き続き5人のカンテラ出身の選手でスタートしたこの試合。終了時にはジェラールが加わり6人となった。

・試合開始直前に、サブコーチ・アレサンコの提言でグラウンドに水がまかれた。これにより、ボールはスピードを増し、バルサのプレーに良い影響?

・シュート数は今シーズン最高の23回。うち16回が枠内。また、サビオラがカンプノウで90分プレーしながら、ゴールを決められなかったのは、この試合が初めて。

・昨日は、レシャック監督55回目の誕生日。今シーズン最高の試合をし、2連勝は嬉しいプレゼント。

・観客席には、アルフォンソの顔。マルセイユにレンタル移籍が決まり土曜の試合で、さっそくスタメン出場、初得点を決めたアルフォンソ。日曜日の練習お休みを利用して里帰り。試合後、選手控え室に行き数日前までのチームメイトに挨拶。

2001年、バルサは世界2位(2002年1月12日)

IFFHSという組織の発表によると、2001年のフットボール最優秀クラブは5つのカップを取ったリバプール。そしてそれに続く第2位には、バイエルンやマドリをおさえてバルサが選ばれました。スペインからはその他、デポルティーボが9位、バレンシアが10位と、トップテンに計4チームも名を出してます。また、セルタも14位につけています。
ちなみに2000年は1位がマドリで、2位はガラタサライ。バルサは8位でした。どういう基準で選ばれているのか疑問が残るところですが、何はともあれ、2位というのは嬉しい数字。そしてマドリより上というのも楽しいもの。

IFFHS2001年ランキング(かっこ内は2000年のランキング)

 1 358ポイント リバプール(46)
 2 298ポイント FC バルセロナ(8)
 3 292ポイント バイエルン(4)
 4 272ポイント R・マドリ(1)
 5 259ポイント アーセナル(12)
 6 246ポイント ボカ・ジュニア(3)
 7 245ポイント FC ポルト(17)
 8 244ポイント ガラタサライ(2)
 9 241ポイント デポルティーボ(34)
10 235ポイント バレンシア(10)

[ バルサ医院 ] (2002年1月12日)
セビリア戦、OK&KO

ルリス・エンリケレイジハーが風邪のためしばらくお休みしていましたが、2人ともすでに練習に戻ってきています。もっともルイス・エンリケは昨日の練習は大事をとって、ミニ試合をせずに引き上げました。しかしセビリア戦には大丈夫といわれています。一昨日の練習で再び負傷してしまったのはアンデルソン。左膝の負傷で少なくともセビリア戦には間に合わないとのこと。また、同じく練習で右膝を痛めたオーベルマースはすでに回復し練習に参加しています。

アベラルドの負傷は、精密検査の結果全治2週間の診断。この新たな右足の負傷は前の負傷とはまったく関係のない部分であるとのこと。

バルサのユニフォームに広告!(2002年1月11日)

といっても、1部のチームの話ではありませんし、何の広告かも決まったわけではありません。ただ、フットボール1部のユニフォーム以外、例えばバルサBや、バスケットチームのユニフォームに、あるいはバスケット場のスペースなどにつけるすべての広告にたいし、広告主を捜し契約するという権利についての契約が、バルサとある広告会社との間で近日中にまとまりそうというお話。それは4年契約で、毎年1,000万ユーロー(16.6億ペセタ)をバルサが受け取ることになります。この4年という契約は、ちょうどガスパー会長の任期と同じ。このような契約はスペインフットボール界では初めてのことですが、ヨーロッパでは例のあること。例えばACローマやマルセーユなどはすでにこの広告会社と契約をしています。

1月は快進撃の月(2002年1月9日)

バルサ-サラゴサ、バルサ-セビリア、ラーヨ-バルサ、バルサ-オサスナの4試合がバルサの1月スケジュール。フエラが1試合かない楽な組合せ。そして、第1試合目は2-0と、快調に滑り出したバルサ。残り3試合を全勝して、一気に波にのりトップに踊り出ることが期待されます。魔の月と呼ばれる11月、それが12月まで尾を引いたバルサですが、年も変わり、魔の文字にはもうお別れ。だって、1月はいつだって「快進撃の1月」だから。

98-99/1月 5勝0敗0分(バン・ガール監督)
    バルサ-アラベス 7-1
    バルサ-アスレティク 4-2
    ベティス-バルサ 0-3
    バルサ-サラゴサ 3-1
    バルサ-ラーシング 3-2
99-00/1月 3勝0敗2分(バン・ガール監督)
    バルサ-ソシエダ 3-1
    セルタ-バルサ 0-2
    サラゴサ-バルサ 0-0
    バルサ-ラーシング 1-0
    エスパニョール-バルサ 1-1
00-01/1月 3勝0敗1分(セラ・フェレール監督)
    オビエド-バルサ 2-3
    バルサ-バジャドリ 3-1
    バレンシア-バルサ 0-1
    マラガ-バルサ 0-0

監督は、辛い稼業ときたもんだ(2002年1月8日)

サラゴサ戦に勝ってちょっと一息ついたレシャック監督。バルサ戦に負けてその地位危ういチェチュ・ロホ監督。厳しい監督稼業ですが、今年の1部リーグ20監督、2人を除いて無事に年越しする事ができました。この2人だけの交替というのは、なかなか良い成績で、1991-92シーズンの次に位置します。

1部リーグでの過去の年越しできなかった監督数は以下の通り。
91-92 1人  92-93 3人  93-94 7人
94-95 6人  95-96 4人  96-97 6人
97-98 8人  98-99 3人  99-00 3人
00-01 5人  01-02 2人

今シーズン、年を越せなかったのは2人は、5節を終わったところで成績不振でグレゴリオ・マンサーノと交替したラーヨの監督ゴイコエチェアと、3節で同じく成績不振のためセルヒオ・クレシックと交替させられたマヨルカの監督クラウス。

1部と違って2部Aは楽しいクリスマス休暇を迎えられた監督達の数が少ないようで、なんと11人の監督が年を越すことができませんでした。これは1993-94シーズンに次ぐ交替劇。なかでもコルドバはすでに3人目の監督となっています。

試合終わって、落ち穂拾い(2002年1月7日)

●バルサ-サラゴサ戦●

・大活躍のカピタン・セルジは、第6節のバルサ-マヨルカ戦以来のスタメンで、レイナは今シーズンのリーグ初出場。そしてこの試合、彼らを含め5人のカンテラ出身の選手がスタメン出場。セルジ、チャビ、プジョー、ガブリ、レイナの5人だ。この数字は、今シーズンの記録。

・カロリーナ・ドメネッチ、25歳、女性、審判。彼女は2002年明けて1週間しかたっていないにもかかわらず、すでにベルナベウとカンプノウを制覇。1月2日のマドリ-アトレティコの親善試合を、ベルナベウでの初の女性主審を務めた。そして昨日のカンプノウでは第4審判だった。

・観客席には、元会長のヌニェス夫婦、名誉会長のカサレス、そして1月1日の練習を無断欠勤したロッケンバックのとジェオバンニの顔。

・「ブーイングVS拍手」
 19:15 カンプノウに練習のため出てきたバルサの選手たち。その一人リバルドにまだまばらな観客席からブーイング。
 19:58 試合前にアナウンスされる選手名。リバルドの名前が呼ばれると拍手と共にそれより大きいブーイング。
 20:05 試合開始5分、リバルドがボールを持つと聞こえてくるブーイングに対抗するように、リバルドコールが起こり始める。
 21:40 リバルドのバセリーナがポストに当たり跳ね返った瞬間、リバルドコールが起こり、ブーイングは姿を消す。
 21:45 久しぶりの笑顔を見せてアルフォンソと交替したリバルドは、拍手をおくるファンに両手をあげて応える。

2002年、バルサ試合初め(2002年1月6日)

今夜のバルサ-サラゴサ戦に快勝して、2002年を良いスタートで飾りたいバルサ。過去の対戦成績を見てみると、それもかなりの確率で実現しそう。

リーガでのバルサ-サラゴサ戦は、現在までに49回戦われており、今夜がちょうど50回目。3回はラス・コーツで、46回がカンプノウでの試合。
この対決は72-73から毎シーズン行われでおり、その成績は、22勝0敗7分け。昨シーズンは4-4の引き分けで、そのために連勝が14でストップしました。
今まですべてのの成績はバルサの37勝2敗10分け。この2敗は、60-61と65-66で、両試合とも0-1。
ゴール数はバルサの128得点、39失点。最多得点の試合は52-53の8-0。
また86-87の0-0以来、バルサは14シーズン続けて必ず得点をしています。
そして、19節での対決は過去2回。89-90のクライフ時代、98-99のバン・ガール時代で、両試合とも3-1で勝利を収めています。

新聞購読者数(2002年1月4日)

3、4年前におこなわれた調査によると、スペイン人が1年間に読む本は、平均1冊にも満たないということです。ということは大多数のスペイン人は1冊も本を読まないということ。そういう国民性と関係あるかどうか、新聞の1日の販売部数は次の通りです。ちなみにスペインの人口は約4千万人。
(2001年2月1日〜2001年11月1日の統計 青字は一般紙)

2,087,000          マルカ
1,511,000       エル・パイス
  948,000       エル・ムンド
  802,000          Abc
  767,000    エル・ペリオディコ
  686,000           アス
  615,000    ラ・バンガルディア
  ------略-----
  429,000  ムンド・デポルティーボ
  414,000        エスポーツ

エル・パイスというのが日本でいえば、朝日や読売に当たる全国一般紙。それをはるかに抜いて、スポーツ紙のマルカが販売部数1位というのが、もう何年も続いているスペインの新聞購読状況。エル・ペリオディコとラ・バンガルディアは、カタルーニャを基盤とした一般紙。さて、ここではおなじみのスポーツ4紙。カタルーニャ地方だけでの購読数を見てみると、こうなります。

264,000  エスポーツ
233,000  ムンド・デポルティーボ
 98,000  マルカ
 90,000  アス

練習再開(2002年1月3日)

1月1日から練習を再開したバルサの面々。元旦から練習なんて大変、と思ったら大まちがい。なぜなら、バルサの9日間のクリスマス休暇は、スペインリーグでは2番目に長いもの。1番長かったのはセルタの10日間。デポールティーボなど8チームが8日間。マドリなど8チームが7日間、一番短い6日間はアスレティクとラーヨ。

また、練習時間について見てみると、バルサの練習は初日は、午後だけでしたが、2日目は、午前と午後の2回行われました。このダブルセッションはバルサでは珍しいこと。バルサの普段の練習は、午前中に1時間半くらいだけで、平均してみると平日の練習時間は合計で6時間にしかなりません。ココがバルサに来たとき、練習時間の短さにびっくりした、とコメントしています。もちろん、練習時間が長ければいいというわけではないので、比較してもそれから導かれる結論はありませんが、他のビッグチームの練習時間と比べてみると、その短さが一段とひきたちます。

まず、イタリアのローマ、インテル、ミランなどは平均14時間と倍以上。倍の12時間はドイツのバイエルン、ドルトムンドなど。そしてイングランドのマンチェスター、アーセナル、リバプール、オランダのアジャックス、PSV、フェイノルド、フランスのPSG、モナコ、マルセーユなどが軒並み平均10時間。多くのチームが午前と午後のダブルセッションで、ボールを使った練習の他、ジムでの練習、全員・個人との話し合いにも時間がもたれているとのこの。

[ バルサ医院 ] (2002年1月3日)
2002年初練習

昨年末にバルサ医院に入院・通院中だった選手は、以下の6人。

アベラルド(3月12日から)
アンデルソン(12月9日から)
ジェラール(12月19日から)
ルイス・エンリケ(11月20日から)
リバルド(11月14日から)
アルフォンソ(12月18日から)

そしてリバルドを除く5人は、1月1日のクリスマス休暇明けの初練習に参加。残るリバルドも2日の精密検査の結果、完治宣言。退院許可がでていない選手もいますが、あとは時間の問題。アベラルドは10か月近くの入院だったため、リズムをつかむまでにまだしばらくかかりると思われますが、その他の選手は次のサラゴサ戦に十分間に合いそう。これでバルサ医院も正月休暇・・・と思いきや、初日の練習で、アベラルドが右足の筋肉痛を訴え、2日からは再び休養。負傷の状態は月曜日の精密検査の結果待ち。焦らず、気長に行こうアベラルド!