2001年
2002年
3月
試合終わって、落ち穂拾い(2002年3月31日)

●バルサ-ラスパルマス戦●

・バルサのシュートは前半7本、後半15本の計22本。そして1得点。ラスパルマスは前半4本、後半5本の計9本で同じく1得点。確率の悪さは天下一品。

・バルサ-ラスパルマスのリーグ戦は昨日で31試合目。30試合まででバルサは98得点で、100の大台まであと2ゴールだった。が、99得点止まり。しかしその1ゴールで届かなかったのは100だけでなく、リーグ優勝争いにも・・・。

・同点ゴールを決めたのはラスパルマスのデランテーロ、オーランド選手。90分通してバルサのシュートを止めまくったのはラスパルマスのキーパー、オーランド選手。この試合、ラスパルマスの2人のオーランド選手がキーポイント。

・2枚のイエローカードで退場となったクライハートは、今シーズンのバルサ4人目の退場者。少なくとも次のアスレティク戦はでられない。

・3戦3分け、これがカンプノウでのここ3試合のバルサの結果。リバプール戦、マドリ戦と満員のカンプノウで引き分け。ラスパルマス戦での引き分けには半分しかいなかった観客から白いハンカチ。

・観客席には水曜日にCL準々決勝で当たるパナシナイコスのサブコーチ。彼は先週末のバジャドリ-バルサ戦も偵察していた。そしてその他にプレミアリーグからの密使が2人。アストンビラとアーセナルのこの2人、来シーズンの補強選手物色中。

TV放映権料バブルの終焉(2002年3月30日)

フットボールの試合のペーパービューTV中継料の値下げ交渉がTV局(ITV)とイングランドリーグ(1部、2部、3部の72クラブでプレミアリーグは別)とで行われていましたが、話がまとまらずついにITVは支払い中止を裁判所に申請。これにより、今後何らかの好転が見られないと半年後には破産宣言ということになる可能性もでています。そうなると、現在のリーグとの契約を肩代わりしてくれるTV局をさがさなけばなりませんが、現在の契約額ではどこも引き受ける局はでないだろうというのが現状です。これにより、30クラブほどが経営危機に陥るといわれています。

こんな事はドーバーをはさんだよその国の出来事と高みの見物・・・とはならないスペインリーグ。スペインには2つのデジタル放送局があり、リーガとこの2つの局とのペーパービュー放映の契約は、2002年12月できれるため、現在それ以降の契約交渉中。リーガが1シーズン2億7000万ユーロ(現在は2億4000万)要求しているのに対し、TV側は半分にもならない1億2600万ユーロの提示とまったくかみ合っていません。スペインのTV局もイングランドと同じくペーパービューの運営は赤字状態で、元が取れるのはバルサとマドリがらみの試合のみ。それ以外のチーム同士の試合は、正式には発表はないもののかなりの赤字とみられており、現在までの累積赤字は9億8000万ユーローにものぼっています。

このTVからの収入はリーガ20チームで分配されますが、その収入が予算の30〜40%以上を占めているクラブもあり、収入の半減はクラブの存続そのものにも影響を与えます。ただし、バルサとマドリだけは別格で、この2チームはリーグ全体とは別にそれぞれデジタル局と契約をしており、収入は保証されているという特権クラブ。いずれにしても、ここ数年のTV放映権収入で選手獲得などに大金を使っていたリーガ、財布の紐を引き締めないとならない状況を迎えるのは明らか。

グラスゴーで前哨戦(2002年3月29日)

以前からバルサとNFLの提携の話が話題になっていましたが、先日バルセロナにて正式な発表がなされました。FCBドラゴンズと名をかえたアメフトのチーム、バルセロナドラゴンズは、ユニフォームにもバルサのエンブレムがつけられます。これにより、アメリカでのバルサの知名度を高め、新市場への開拓・収入増を狙うバルサです。

FCBドラゴンズは、バルセロナでは4月20日には、ミニスタディでフランクフルト・ギャラクシーと対戦。2003年からはこのミニスタディがFCBドラゴンズのホームグラウンドとなります。またこの試合の前にはグラスゴーでスコティッシュ・クライモーレスとの試合も予定されており、バルサのCL決勝の前哨戦となる?

[ バルサ医院 ] (2002年3月28日)
定期検診

2月26日のローマ戦で負傷したセルジは、当初は順調に回復しており3月17日には、他の選手と一緒の練習し、まったく問題なく1日を終わりましたが、次の日に足首に痛みを訴え、再検査となっていました。25日にでた検査結果によると、踵にある水腫がまだ完全になくなっていていないという事で、完治まで少なくともあと10日間は待たねばならないということ。またこの手の治療には泳ぐことがいいそうでプール通いの毎日です。

一方、先週の金曜日に練習中に負傷したロッケンバックは、ほぼ完治しているというといわれ、金曜日に最終判断が下されますが、医師に話ではラスパルマス戦には問題ないないだろうということ。また、マドリ戦の時に負傷したリバルドは、かなり回復はしてきているものの無理はしたくないとのことで、ラスパルマス戦にでられるかどうかははっきりしません。この2人、昨日の練習では他の選手とは別にカンプノウのグラウンドでリハビリに励んでいましたが、そこにはもう一人ダニの姿もみられましたし、すでにボールにもさわり始めています。

まだ練習できないのは3月15日に手術をしたジェラール。カンプノウに姿を現してはいるものの、未だに松葉杖をついての歩行。この松葉杖に頼らずに歩くにはあと2週間くらいとのこと。
アンデルソンも回復途上ですが、今週はクラブの許可の元、スウェーデンのナショナルチームに合流しています。これは試合に参加するためではなく、チームのまとまり、士気向上のためということ。

パナシナイコスというチーム(2002年3月27日)

いよいCL決勝リーグに突入したバルサ。次の相手チームは、ギリシアのパナシナイコス。

Panathinaikos FC 1908年創立、オリンピアコスと並ぶアテネの名門チーム。スタジアムは16,730人収容の Apostolos Nikolaides 。創立以来の成績はリーグ優勝18回、カップ優勝15回。今シーズンのチャンピオンズにはバルサと同様に3次予選より参加、その後、1次リーグではアーセナル、マヨルカ、シャーク04のCグループを1位で通過。2次予選はマドリ、プラガ、オポルトのCグループを2位で勝ち上がってきています。

監督はウルグアイ人の Sergio Markarian で、昨年の12月から Yannis Kyrastas に代わってチームの指揮をとっています。スター選手としては、キプロス出身のコスタンティノウ、ナイジェリア出身のポーランド人であるオリサデベ、元バレンシアの選手だったクロアチア人ブラオビック、そして元マドリに在籍したジャルニなどの名が上がります。

今シーズン成績は現在リーグ3位。先週末にはオリンピアコスとのダービー戦が地元であり、1−1と引き分け。その試合後ジャッジに不満を持つ人たちが審判に暴行を加えるという事件も起こっています。この事件の制裁でスタジアムが閉鎖される可能性もでていますが、4月3日のバルサとの試合までには制裁決定がでそうもなく、予定通り地元スタジアムで試合が開催されそうです。

過去においてバルサとパナシナイコスとの対戦は1度もありませんが、他のギリシアのチームとは、75−76シリーズにおけるパオク・サロニカとのUEFA戦で、ギリシャでは1−0と敗北したもののカンプノウで6−1と大勝していますし、00−01シリーズでのAEKアテネとの対戦ではアウエーでもホームでも勝利しています。

パナシナイコスとスペインのチームとの対戦はデポルティーボが98-99のUEFAカップと、99-00のCLで対戦し、デポルティーボの2勝2分け、バレンシアが00-01のCLで1勝1分け、マヨルカが今シーズンの1次リーグで1勝1敗、2次リーグでマドリが1勝1分けと10試合でスペインチーム5勝1敗4分けの成績です。

試合終わって、落ち穂拾い(2002年3月25日)

●バジャドリ-バルサ戦●

・試合前のグラウンドでの準備運動。選手に指示を与えていたのはなんと、ルイス・エンリケ。普段はトレーナーがつくのだが、パナシナイコスへの偵察などでトレーナー役が誰もいなかったため。

・リーグ戦、アウェーでの16試合中、5回目の勝利(5勝7敗4分)。最後に勝ったのは2月2日のテネリフェ戦(0-6)だった。

・バルサ退場者が出た試合はこれが3試合目。1回目はビジャレアル戦のチャビの退場。この試合0-1で勝利。次はカンプノウでのオサスナ戦。コクーが退場となり0-1で負けている。

・バジャドリ-バルサのカードは、91年からこれで11試合目で9勝1敗1分の成績。この1回の引き分けは昨シーズン37節の試合。これを引き分けたために、今シーズンCL参加権のチャンスを最終のバレンシア戦にたくすことができた貴重な1ポイント試合。

・クライハートは16得点で、モリエンテ、カターニャと並んでリーグ得点王。

・10人の戦いで防戦一方の後半バルサ。バルサ側のグラウンドにボールがあったのは45分中37分。

・苦しい戦いの末、バルサは3プント(注・3ポイントのスペイン語)を持って帰る事ができたが、プジョーだけは口の中に数プント(注・傷口を何「針」縫うというのも、何「プント」という)よけいに持って帰ることに。

・試合後バルセロナに向かう選手達と別れて、プジョーとレイナはナショナルチームのキャンプに合流のため車でマドリッドへ。

史上最強の最下位(2002年3月23日)

今年のリーグは団子状態。1位から7位まで6ポイント差でひしめき合い、優勝争いが最後まで繰り広げられそう、とは前々から言われていること。しかし、実はもっと実力拮抗で激しい戦いをしているのは、2部落ちを争うチームたち。なんと現在13位から20位までの8チームが2ポイント差でしのぎを削っています。

この8チーム2ポイント差は、スペインリーグ73年の歴史でも例を見ないこと。一番近いものとしては、51-52シーズン(16チームで、この当時は勝ち点は2)に、同じく8試合を残して8チームが3ポイント差で争っていたことがあります。また、これほど1位とのポイント差が少ないのも初めて。というより、これほどトップがポイントの少ないのが初めて(マドリの53ポイントは、かつての勝ち点2に換算すると38ポイント)ですし、テネリフェの32ポイントより良い成績の最下位を見つけることもできません。

また上下それほど差がないということは、12位であるセビリアも決して2部落ちには無関係と言ってはいられない状況。最下位とは6ポイントの差があるものの、次の2試合はベティス、マドリ相手ですし、その他2試合はこの下位チームとの直接対決。1試合1試合で、文字通り上へ下への大騒ぎの今年のリーグ。

グラスゴーまで稼ぎまくれ!(2002年3月22日)

  パナシナイコス - バルサ
  バイエルン   - マドリ
  デポルティーボ - マンチェスター
  リバプール   - レバクーゼン

今日チャンピオンズリーグ準々決勝の相手が決まりました。バルサの相手はパナシナイコス。ここに勝てば、バルサの次の相手はバイエルン-マドリの勝者。グラスゴーへの決勝戦に行き着くまでにあと4試合までたどり着いたバルサです。

さて、この決勝リーグに残った8チームは、1次、2次リーグで合計12試合こなしており、少なくともあと2試合、そして決勝戦まで行けば計17試合になります。。試合数が増えれば決勝戦に近くなる。でも、試合数が増えて近くなるのは優勝の喜びだけでなく、収入も増えてクラブは大喜びなんです。それでは、決勝リーグに進出した8チームの現在までの収入はどうなっているかみてみましょう。

1位 レアル・マドリ  1193万ユーロ
2位 バイエルン    1176万ユーロ
3位 バルサ      1142万ユーロ
4位 マンチェスター  1125万ユーロ
5位 デポルティーボ  1108万ユーロ
   リバプール    1108万ユーロ
   レバクーゼン   1108万ユーロ
8位 パナシナイコス  1091万ユーロ

これから試合毎に収入も増えますが、ちなみに優勝クラブには660万ユーロが与えられます。稼げ、バルサ!

試合終わって、落ち穂拾い(2002年3月20日)

●ガラタサライ-バルサ戦●

・2万3千人収容のアリ・サミ・イエンには、試合開始3時間前にはほぼ満員となり、試合開始まで、もちろん開始後も大声援。

・試合日までどのユニフォームを着るか決まらなかったバルサ。結局、第3ユニフォームのお披露目となった。これは青いシャツと赤いパンツとソックスという組合せ。ちなみに青いユニは、91年のレコパの最終戦以来。

・スタメンを予定されていたデブーだったが、スタジアムに向けて出発する直前、吐き気に襲われ、そのままベッドへ。

・そして登場、アベラルド。1年ぶりのスタメン出場。1年ぶりの90分プレー。そして32年目の誕生日。そう、昨日は彼の32歳の誕生日。そして嬉しいプレゼント。ちなみに彼の一番最後のチャンピオンズは、バルサ-ベシクタスの5-0の試合。

・1999年10月20日、チェルシーの0-5で敗れて以来、この試合までガラタサイはヨーロッパの地元試合は負け知らずだった。だが、それも21試合めでバルサに破られた。なおこの20試合のなかには、93年、94年のバルサの2試合も入っており、その93年の試合(0-0)は現キャプテン・セルジの1部デビュー戦でもあった。

・決勝リーグ進出のゴールを決めたルイス・エンリケ。この試合でもらったイエローカードのため、準々決勝の第1戦目は出場できない。

2メータ3センチ、109キロ(2002年3月19日)

今夜のガラタサライ戦に、2メータ3センチ、109キロの人が出場する。それは、サビオラより35センチも高く、48キロも重い。
でも、サビオラは彼とボールを競い合う必要がないのがちょっと安心。というのもこの人、オランダ人で名前は Rene Temmink。今夜のガラタサライ戦を吹く審判。今まで一度もバルサの公式試合を受け持ったことはありませんが、シーズン前の夏のオランダキャンプ中の親善試合では3試合吹いています。1994年 De Graafschap - Bacelona(1-4)、1998年 Rohda Raalte - Barcelona(1-13)、2000年 NEC - Barcelona(2-5)。ただし、オランダリーグではホーム有利の笛を吹くという評判があるということなので、注意、注意、要注意。

[ バルサ医院 ] (2002年3月19日)
3月の入院患者

3月15日に練習中に右膝を負傷したジェラールは、その夜直ぐに手術を受けました。手術は成功に終わりましたが、全治3か月で今シーズンは絶望。昨シーズン、バレンシアからバルサに戻ってきてからなんと7回目の負傷、2回目の手術となったまったくついていないジェラール。

またリバルドが先日のクラシコ戦で、左踵の筋を痛め、少なくとも今日のガラタサライ戦はお休み。彼も今シーズン負傷に泣かされている選手で、これが6回目の負傷。

クラシコ終わって、落ち穂拾い(2002年3月17日)

●クラシコ●バルサ-マドリ戦●

・引き分けで終わったカンプノウでのクラシコ、これで、バルサは1983年以来負け知らずの記録更新。そして13試合連続得点を続けている。

・カンプノウにはやってこなかったフィーゴ。それでも彼の裏切りを忘れていないファンにより多くの垂れ幕がカンプノウを飾った。

・グラウンドへの乱入で2回も試合を中断。1回目は始まって直ぐに、反サミット運動の2人がグラウンドに侵入し、ゴールポストに手錠をかけて座り込み。この手錠をはずすのに7分間も試合中断。ポストから手錠をはずされた彼らはその手錠をまたかけられ連れ去られた。後半始まってしばらくすると垂れ幕をもった2人が今度はグラウンド内に走り込むが、これは警備員が直ぐに追いつき垂れ幕を広げる間もなく連れ去られる。それはカタルーニャへの給水河川路変更反対アピールのため。

・試合開始前の哀悼は、木曜日に交通事故でなくなったスペインオリンピック協会会長、アルフレド・ゴエネチェ氏を偲んで。

・この試合はルイス・エンリケの350試合目。1部リーグ、スポルティング、マドリ、バルサの3チームでの合計試合数。そしてバルサでは157試合目。このマドリ戦で奇しくもマドリでの157試合のタイに追いついた。

・試合前にもたれる両クラブ理事による恒例の昼食会。シェフお薦めデザートはメレンゲアイスクリーム。でも胃袋までクレーのガスパー会長は「メレンゲを食うのはグラウンドでだけ」と、ここではカタルーニャ名物のクレマカタラーナを注文。

・クラシコを見逃すまいと押しかけた人で貴賓席は一杯。まずはバルサとマドリの多くの理事関係者たち。そして政治家(バルセロナ市長に始まり、トルコの首相まで)。芸術関係(テノール歌手、カレーラス)。フットボールでは、カマッチョ代表監督、そしておなじみファン・ハール。

・もう一人貴賓席にいたのは、クライハートとレイジハーの代理人レンス氏。そこで、バルサのスポーツディレクター・パレイラ氏と密談。何の話?

試合終わって、落ち穂拾い(2002年3月14日)

●バルサ-リバプール戦●

・試合前その1 混乱を避けるためにいつもより早く来るようにとソシオに呼びかけ、2時間前から開いたカンプノウ。その呼びかけに応えてきた人たちのために、グラウンドではバルサのカンテラ、インファンティレスとアレビネスの子供達の試合が行われた。

・試合前その2 カップ戦に優勝したバルサのローラーホッケーチーム、先日ウィーンで開催されたヨーロッパ陸上大会でのメダル獲得選手たちが、グラウンドに現れ挨拶、盛大な拍手で迎えられた。

・3月13日、暦の上では「引分」・・・昨日のチャンピオンズリーグ、A・Bグル−プあわせて4試合行われたが、全試合とも引き分け。それにしてもバルサのいるBグループ、現在まで10試合、うち8試合が引き分けと仲の良いこと。

・バルサのアイドル、スーパー・プジョーは、この試合が、バルサの選手としての公式試合100試合目。

・心配されたリバプールサポーターの暴力沙汰はカンプノウ付近ではほとんど見られなかったが、ランブラス通りで試合前に3人が逮捕される事件。それも試合がらみではなく、酔っぱらった3人が、トイレで暴行強姦しようとした現行犯。もちろんこの3人試合は見ることはできなかった。

・コクーはこの試合でカードをもらい、次回のガラタサライ戦は制裁のため出場できず。

・カンプノウ貴賓席には、国王、国王次女、次女の夫(元バルサハンドボール選手)の王室関係から、社会党党首、元バルセロナ市長などの政治家にいたるまで多くの顔。その中には休暇でシッチェス(バルセロナ郊外)に遊びに来ているファン・ハールの顔も。

赤いチームの暗い記録(2002年3月13日)

ちょうど1年前の2001年4月5日にカンプノウで守りに守って引き分けて帰った赤いチームが、今日またカンプノウに戻ってくる。そして、今シーズンチャンピオンズリーグ10試合終わって(1次リーグ6試合、2次リーグ4試合)、フエラの試合では負け知らず。

その内容は、10試合で9得点、これは最低のオポルトの8ゴールに続く下から2番目(注:昨日の11試合目にオポルトは2得点して現在は10ゴール)。そして唯一シュートを100本打っていないチーム。ちなみにバルサは122本で1位。そしてバスは3,575本で、これは下から3番目の成績。そしてその成功率は67%。バス数での1位はもちろんバルサで5,306本。

赤いチームのこの10試合での勝率は3勝1敗6分け。その1敗はバルサにアンフィールドで敗れたもの。では、カンプノウでも・・・。

4千人を黙らせろ!(2002年3月12日)

明日のリバプール戦、以前から話題にしているように、欧州連合理事会が14日から開かれるため、交通規制や警備などでソシオの人たちはいつもよりカンプノウへ行くのが大変になっています。そのため、クラブは「マイカーではなくできるだけ公共交通機関を利用するように」「普段より早めにカンプノウに着くように」とソシオに呼びかけています。またクラブは、その不便さから、ソシオがカンプノウに来なくなるのを避けたいと、カンプノウ付近の駐車場を確保し、試合を観戦に来るソシオに5時間の無料駐車券を発行。また、カンプノウをいつもより早い2時間前から開場し、便宜を図ります。

この大切な試合にカンプノウをバルセロニスタで一杯にしたいと、クラブ側は一生懸命ですが、それに対抗するかのように、イングランドからは4000人のレッヅファンが押し寄せて来るということ。彼らの多くはゴール北と南の3階席、バックスタンドよりに固まっているようですが、バルセロニスタの応援とバルサの勝利で、このビール人類を黙らせよう!

試合終わって、落ち穂拾い(2002年3月10日)

●ベティス-バルサ戦●

・カンプノウを遠く離れてのトリデンテ・スタメンはこれで3試合目。そして0勝2敗1分と勝ち知らず。最初はマラガ戦で、1-1の引き分け。そしてラーヨ戦とこのベティス戦が2-1の敗戦。

・試合後、「ベティスが2点目を入れてからボール拾いがいなくなった。もしバルサが同点にしたら現れただろうね」と、ルイス・エンリケ。あるラジオ局のインタビューで「ボスからベティスがリードしたらどっかに隠れてろ、という指示があった」とボール拾いの子。もちろんそのあとで、そのボスはそんなことは言っていないと否定。指示したのは「もしベティスがリードしていたら、ボールは投げ返さずに、ゆっくり手渡ししろ」だそうで・・・五十歩百歩。

・試合前、バルサ選手の誰かが退場させられるのではないかとうわさ。そのウワサの根拠は、この試合を吹いたメヒア・ダビラ審判。このマドリッド出身の審判は、バルサの試合を11試合受け持ち、すでに6人ものバルサの選手を退場させているからだが、それも取り越し苦労に終わってホッと一息。しかし、この審判の試合、これでバルサは5勝6敗1分と負け越し。

・この試合のヒーローは、文句なしにベティスカンテラのダニ。試合終了後の選手インタビューに現れるのを記者達は待ちうけていたが、彼は来ない。というのも、試合終了後に待っていたのは、叔父さんが心臓発作で倒れたというニュース。着替えもそこそこに直ぐに病院に駆けつけねばならなかった。

・ルイス・デ・ロペーラスタジアムの観客席には、リバプールのサブコーチ・トンプソン氏が、水曜日のバルサ戦に備えて偵察に。そしてもう一人は、元バルサ選手、現ヘレス監督のシュステル氏がご観戦。

・シマッタ!・・・3ポイント拾い忘れた・・・・・

まずはベティスを(2002年3月8日)

来週のリバプール戦、マドリ戦がすでに話題に上がっていますが、明日のベティス戦もリーグ優勝には重要な試合。ベティスは先シーズン2部落ちしていたものの、今シーズンは、28節終わって、46ポイントとバルサと同ポイントの5位。しかもホーム試合では現在までに、サラゴサとバレンシアに2敗しただけ。その上、シーズン後半に入ってからは、3勝6敗と負け知らずのベティス。一番最近のベティス-バルサ戦は99-00の2-1とこれもベティス有利。しかし、この1敗を除けば、82-83のシーズンから13試合負け知らず(9勝4分け)のバルサがあらわれます。一昨年つまずいたバルサですが、ルイス・ローペーラスタジアムでのツキを取り戻し、そのまま来週の2試合も征し、ダブル優勝まで一気に駆け抜けよう!

1982-83 ベティス-バルサ 1-1
1983-84 ベティス-バルサ 0-0
1984-85 ベティス-バルサ 1-2
1985-86 ベティス-バルサ 1-1
1986-87 ベティス-バルサ 0-1
1987-88 ベティス-バルサ 1-2
1988-89 ベティス-バルサ 0-2
1990-91 ベティス-バルサ 2-3
1994-95 ベティス-バルサ 1-1
1965-96 ベティス-バルサ 1-5
1996-97 ベティス-バルサ 2-4
1997-98 ベティス-バルサ 0-2
1998-99 ベティス-バルサ 0-3
1999-00 ベティス-バルサ 2-1

客寄せ企画(2002年3月6日)

最近のリーグでは、チケットが売り切れてダフ屋がでるという試合がよく見られるようになりました。カンプノウであれば、そのチケット販売すらされないことが起こっています。しかし、2部、3部のクラブにしてみたらそれは夢のまた夢の話し。それどころか、観客を増やすためクラブはいろいろ知恵を絞らなければなりません。

3部チームの第4グループに属するアンダルシアのトーレドンヒメーノというチームは、今シーズン始めに女性ファンを増やそうと、女性のみ入場可という親善試合を行いました。なんとその親善試合1000人もの女性客が押しかけたのですが、もちろんいつもと同じ試合をしていたのでダメ。そこで考えたのは、選手達がパンツのかわりにスカートを、そうあのスコットランドの衣装のタータンチェックのキルトスカートをはくというもの。そして、見事に4-0と勝ったチームは、お客さん達にスカートをその場で脱いでプレゼント! このクラブの会長、こういう企画は初めてではありません。クラブ銘柄のオリーブオイルを発売したり、試合を見に来たファンの中から抽選で車を進呈したりのアイデアマン。

そしてつい先週に行われた試合では、スタジアムを一杯にしたいからと、入場料はとりませんと発表したクラブ。でもそれだけでは、まだ足りない。入場してくれた人には1ユーロ進呈! としたのは、2部B第2グループのテラッサ。このチームは2006年には100周年を迎える由緒あるグラブ。今シーズンはカタルーニャカップ準決勝でエスパニョールを敗り、バルサとの決勝戦進出をきめています。しかし、このクラブの第一目標は1975年以来遠ざかっている2部Aに上がること。そして2部Bで7年目をむかえる今シーズン、そのチャンスがやってきそうな気配。

2部Aの進出を賭けてのプレイオフへの参加権を得るにはグループ4位までに入らなければいけませんが、テラッサはその時点で5位。予算も増やし、選手も補強した今シーズン、あとは、スタジアム一杯のファンの応援が必要と、クラブ理事会が考え出したのが、先週末のテラッサ-フィゲーラス戦にスタジアムに来てくれた人には「1ユーロ進呈」企画。このスタジアム12,000人収容ですから、満員になれば12,000ユーロ(約200万ペセタ)の出費になるはず。

テラッサのこの企画、これが初めてでもなければ、唯一のものでもありません。昨シーズンは、ピッザとコカコーラを進呈してファンを集めています。そして、今シーズンは、このほか、スタジアムに足を運んでくれたファンに、車やマヨルカ旅行があたる企画も。そしてスタジアムに一番多くの生徒がきた学校へのプレゼント企画も実施中。

「それでもファンが集まらなかったらどうします?」の問いに「ほかに何か考えるだけだ」と会長はあきらめない。

[ バルサ医院 ] (2002年3月5日)
ベティス戦に向けて

先週末のマラガ戦で、プジョーが背中の筋肉を、ジェラールが足首を痛めて途中交替を余儀なくされています。今日、火曜日の練習には、2人とも参加していますが、プジョーは20、30分のみで引き上げました。一方ジェラールはみんなと一緒に練習を終えています。このほか、プジョーと一緒に20、30分のみの練習だったのはルイス・エンリケ。しかしこの3人ともベティス戦には問題ないということ。

ベティス戦に間に合いそうもない選手は、クリスタンバールセルジクリスタンバールはかなり前から引きずっている踵の負傷のためマラガ戦も休みましたが、未だ全治していない模様。ローマ戦で負傷したセルジは16日のマドリ戦に間に合うように必死にリハビリに励んでいますが、右足の踵にはいまだに多くの内出血がみられ、彼が期待したほどには回復が進んでいません。それでも一筋の可能性を信じてリハビリに頑張るセルジです。

試合終わって、落ち穂拾い(2002年3月4日)

●バルサ-マラガ戦●

・試合開始2分でゴールを決めたコクー。これは彼にとって今シーズン初ゴール、というよりも最後に得点したのは2001年2月3日のアスレティック戦ですから、1年1か月ぶりの得点。

・コクーの決めたゴールにもう一つの特徴。それは数少ないコーナーからのゴールということ。今シーズン、コーナーから生まれたゴールはこれで5回目。

・2点目をあげたサビオラ、ボール拾いの男の子に走りより両手をあわせて祝ったあと、客席に向かって投げキッス。それは、観客席にいるお母さんへ、55回目の誕生日へのお祝いの印。そして、そのお祝いを受け取ったお母さんの隣には、アルゼンチンからやってきたサビオラのガールフレンド、マリソルの姿も。

・1ゴールを決めた上、クライハートが2得点する事になる2つのPKも誘った大活躍のサビオラ。シーズン11得点と、クライハートの15得点に続くバルサ2位ですが、カンプノウでの試合だけで言えば、14試合で11得点と、クライハート、リバルドのそれぞれ6得点を大きく引き離して1位。

・イバニェス主審は、装飾品にうるさようで、この試合では普段は見逃されるネックレスなどすべて取り外すように指示。簡単に取り外しができないネックレスをしていたアベラルドは、はさみで切ってしまった。

・1年ぶり出場を果たしたアベラルドの落ち穂は、カピタンが拾ったので「こちらカピタン」を参考に。それでも落ちた穂をひとつ。アベラルドが記念すべき昨日の試合のユニフォームを進呈したのは、同郷出身のマラガチームのマッサージ師。

ココ&オーベル(2002年3月3日)

ローマ戦の前に髪を切って坊主になったオーベルマース。我が掲示板でも、その理由を詮索するコメントが載りましたが、その坊主頭、誰かの刈り方とそっくり。そう、だいぶ前にやはり坊主頭にしたココにそっくりなんです。それもそのはず、オーベルの頭にバリカンをあてたのは、なんとココ。彼がオーベルマースの頭を自分そっくりに丸めたということ。「ココ&オーベル」で、デュエットでデビューでもするつもり?

練習が見られる!(2002年3月2日)

バンガールが監督になってから、ラ・マシアの前の練習場(「バルサ観戦しよう」の周辺マップ参照)のまわりに広告のシートが張り巡らされ、選手の練習風景が見られなくなっていました。しかし、今日のニュースによると、そのシートが取り外されるということです。ということは、金網越しではありますが、近くで練習風景が見られるということ。

基本的に、練習時間は、朝10時30分から1時間半ほど。試合前日は非公開。試合翌日は試合に出た選手達は20〜30分のみ。翌々日はお休みのことが多い。また時によっては、カンプノウやミニスタディオで練習の時もありますので必らずしも見られるというわけではありませんが、それでもバルサファンの楽しみが一つもどってきます。

デブーの記録(2002年3月1日)

98-99のシーズン途中からバルサへ移籍してきたデブー。99年1月21日、バルサ-サラゴサ戦(3-1)でデビューしてから3年、先日のバレンシア戦で、スペインリーグ100試合目を達成しました。成績は55勝22敗23分で5得点を上げています。内訳は以下の通り。

98-99 19試合〔14勝 2敗 3分) 2得点
99-00 22試合〔13勝 7敗 2分)
00-01 34試合〔17勝 5敗12分) 3得点
01-02 25試合〔11勝 8敗 6分)

[ バルサ医院 ] (2002年3月1日)
カピタンセルジ、ローマで負傷

ローマ戦で激しいタックルを負傷、そのまま交替を余儀なくされたセルジ。なかなか腫れが引かず検査もままならない状態でしたが、昨日精密検査の結果がでて、やはり初見通り左足首と左膝のじん帯破損で全治20日間と診断されました。これにより今週末のマラガ戦はもちろん、リバプール戦、マドリ戦にもでられないことになります。しかし、マドリ戦には間に合わせたいとはセルジの言。

セルジほど重傷ではありませんが、デフェンス陣の負傷は彼だけではありません。ここ何週間か、踵の痛みを訴えているクリスタンバール、次のマラガ戦には休ませたい意向。